飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2002年>

2月12日(火)

 糸口をつかんだら、一気に解決かと思われたHP改装だが、またしても大きな壁にぶち当たってしまう。やはり、すべてのブラウザで同じように見えるHPというのは難しいのか…。機能を使わないシンプルな作りの方が理想に近づくのかもしれないが…。(うーむ。汗)

 6日、原作「犬夜叉」だが、城の人間を皆殺しにしてくつろぐ蛮骨たち、そこへ血の臭いを嗅ぎつけて鋼牙が、続いて犬夜叉たちがやってくる。いよいよ犬夜叉たちと蛮骨を加えた七人隊の生き残り5人との闘いが始まった。闘い始めてすぐ、鋼牙は蛮骨が他の七人隊の連中とは違うと感じた。もちろん、強さの格が違うということなのだろう。後のほうで四魂のかけらを3つ持っていることがわかるが、単にそれだけなのだろうか? いちばん若そうなのに、生前から兄貴と呼ばれていたのには、それだけの理由があるに違いない。

 これまでの連中は、特殊能力を使って犬夜叉たちを危機に陥れたりしてきたが、力としてはそれほど強いとは感じなかった。そういう面では、この蛮骨は他の連中とは一味も二味も違うように思える。力技で鋼牙や犬夜叉と互角以上に闘えるに違いあるまい。

 それにしても蛇骨は相変わらずおもしろい奴だ。よほど犬夜叉に惚れてしまったんだろうな。(笑) この七人隊との闘いがかなり長引いているので、そろそろ疲れてきてる読者もいるようだが、私は結構楽しんでいる。完全に奈落の手下というわけでもなさそうだし、この連中、今後の展開次第でどう転ぶかわからない。蛮骨との闘いも簡単には終わらないだろう。ここまで引っ張ったのにあっさり終わったら、逆にこれまでの展開は何だったんだってことになってしまうし…。(笑)

 さて、母もようやく自分1人でソリティアができるようになった。これでしばらくは、遊びながらマウス操作に慣れてもらえばいい。これは、孫に「ゲームばかりしてちゃだめ。」なんて言えないねと言うくらいだから、それなりにゲームにもハマっているらしい。これで、少しはこっちにも余裕ができる。ちなみに、孫といっても私の子ではない。妹の子だ…。私には隠し子はいない。(はずだ。) 水子は…、多分いないと思うけど…。(汗)

 私の方は前日つかんだ糸口を早速かたちにしてみる。思ったとおりうまくいった。まずは1つガッツポーズだ。そして、メニューバーに代わるアイデアへと焦点が移る。何か使えそうなHTMLタグはないかと、リファレンスを探しているとページ内フレーム(IFRAME)というのが目に止まった。持て余して、とりあえずWelcomeメッセージでも書いておこうと思っていたスペースをページ内フレームにして、メインメニューのバナーをクリックするとその配下のサブメニューがそこに開くようにすれば、引き出しと同じような機能が実現できる。

 これはいいではないか! クリックしたバナーに応じて、その配下のサブメニューを表示するだけなら、バナーのリンク先に読み込むサブメニューファイルを記述して、ターゲットにページ内フレームを指定すればいい。スクリプトを使わないから、多分、どのブラウザでもできるだろう。何か一気に解決してきた。この日はとりあえず、そのアイデアを得たところまでで、実行には移せなかったが…。

 7日、また代休だ。まあ、いろいろあって、たまにこうやって定例外の代休をもらえることもある。ちょうどいいアイデアが見つかったところなのでラッキーだった。早速、前夜のアイデアをかたちにしてみる。とりあえず、技術的には問題なかった。しかし、文字の大きさの違いというのが引っかかってきた。IEとNetscapeではデフォルトの文字の大きさが違う。もちろん調整はできるが、いちいち調整しないとならないのも面倒だ。ブラウザの種類だけでなく、画面の解像度によっても見え方が変わってくる。これを何とかしたいと思った。

 左右のサイズはテーブルを使って外枠のサイズを固定すれば、画面の解像度にかかわりなく同じように表示されるようになるだろう。800×600よりも高い解像度で見ている人には、左詰めになってしまうが、企業のHPなどもその辺は割り切ってそうしているみたいだし、問題はないだろう。めいっぱい左右に広がって間延びするよりはよっぽどいい。

 文字のサイズというのは、ブラウザを使う人の好みで設定するから、その設定によって見え方が変わってしまう。それを容認してしまえば何もする必要はないのだが、やはりこういうスタイルで見て欲しいという希望が作り手にはある。できれば、サブメニューウィンドウであるページ内フレームにはスクロールバーが出ないよう、きっちりサブメニューが収まり切る文字のサイズで見て欲しい。それを求めるとなったら、文字ピッチを固定するしかない。

 中には、あまり小さい文字だと見にくいから嫌だという人もいるだろうが、サブメニューの各ページ名が折り返されて2行、3行に渡ったり、スクロールしないと下の方のメニューが見えないというのは、使い勝手が悪い。固定ピッチにすることで、どのブラウザでどんな文字サイズの設定になっていても同じに見えるのであれば、私にとっては理想のスタイルだ。

 ということで、通常の文字のサイズを10ポイントに固定し、その他も必要に応じて12ポイント、16ポイント、24ポイントなど固定化した。IEとNetscapeでテストしたかぎりでは、私の希望どおりの結果が得られた。今度こそ、これでいいかたちのページが作れると思った。しかし、まだまだ壁は待ち構えていたのである。

 8日、一通りサブメニューの切り替えがうまくいったところで、ちょっと欲が出てきた。メインメニューのバナーをクリックしてサブメニューが開いたとき、現在どのメインメニューを指定しているのかわかるようにしておきたい。要するに、クリックしたボタンが、次に別のボタンが押されるまで押し込まれたままの状態になるようにしたいわけだ。よくあるパターンだが、何も変化しないよりはずっと親切だろう。

 ということで、理屈を考えてスクリプトを組む。これもバナー画像の切り替えだから、タイトル画像とフキダシを切り替えたスクリプトから応用できる。押されたバナーの位置の切り替えは難しいことを考えず、一旦全部のバナーを戻してから、押したバナーを押し込まれた画像に切り替えればいいだろう。

 気分が乗ってきてるときの行動は速い。さっさと押し込まれた状態のバナー画像を作り、テストに入る。軽いミスはあったが、すぐに希望どおりの動作が実現できた。だが、別のページに飛んだあと、ブラウザの戻るボタンで戻ると、サブメニューは飛ぶ直前のものに切り替わっているが、バナーの画像は元に戻ってしまう。どこも押してないのに、サブメニューが開いてしまっているという状態だ。しかし、こればっかりは避けられないだろう。ちょっとくやしいけれど…。

 9日、出勤だ。昼休みにちょっとトップページの改装作業をする。と、なぜかちょっと文字ピッチが大きく、サブメニューがページ内フレームの範囲内に収まり切らなかった。おかしいなと思いつつも、何かの影響で設定が狂ったのかなと考えて、文字ピッチを全体的にさらに小さめに設定し直した。

 また、Operaの日本語版(ベータ版)をダウンロードして職場のパソコンにインストールし、動作や表示を確かめてみた。どうやら問題なさそうだ。とりあえず、一安心する。ところが、帰宅したあと事態は一変する。職場で手を入れたページを自宅のパソコンで表示すると、やけに文字が小さい。やはり職場のパソコンの方が大きく表示されていたのだ。

 ブラウザのバージョンの違いだろうかと最初は思ったのだが、自宅のパソコンにもOperaをインストールして見てみると、やはり職場で手を入れたページの文字は小さくなっている。同じブラウザで違ってしまうということは、パソコンの方の問題だ。OSの関係だろうか? それとも、ディスプレイドライバだろうか? そもそも、どっちのサイズがスタンダードなのだろう? こうなってしまうと、下手に文字ピッチを固定できない。ブラウザの設定で変えられないと、逃げようがなくなってしまうからだ。

 これはまた大きな壁だった。文字ピッチの固定をあきらめて、標準となる文字のサイズ設定をブラウザごとに提示すればそれほど問題ないと思ったのだが、何とOperaは文字のサイズを変更できないのだ。ズームという機能はあるのだが、コンテンツすべてが拡大・縮小表示されてしまい、文字のサイズだけを変えることができない。これには参った…。(汗)

 こうなったらもう、どのブラウザでどんな設定にしていても見栄えが同じになるようにという理想は捨てなければならない。逆に推奨環境、設定を明示して、それ以外ではこちらの意図したとおりには見られないことを知ってもらい、来訪者の選択に任せるしかない。当初目指していたものとは正反対の方向にならざるをえなくなってしまった。何とも皮肉な結果だが、企業のHPなどでもそうした推奨環境の指定はあるし、ここはもう割り切るしかないだろう。自分が見せたいかたちで見せる。この大前提だけは崩したくないから…。

 10日、推奨環境と設定、こちらのテスト環境などを明示するページを作成する。トップページのサブメニューウィンドウにも、ページ読み込み直後にその点をアドバイスする文章が表示されるようにし、そのアドバイスの文章がスクロールバーが表示されずにサブメニューウィンドウ内に収まり切るまで文字の設定を小さくしてもらえば、最適になるという目安にした。さらに、せっかくやった文字ピッチ固定の設定を全部削除する。うーむ、もっと早くわかっていれば、こんな苦労しなくて済んだのに…。(汗)

 そして、翌日の即売会「おすわり」に委託する本を用意する。そんなに売れないだろうが、一応新刊は15冊くらい持っていってみることにする。「REAL MEMORIES」も10冊くらい持って行ってみよう。帰りが重いとつらいけど、全然売れないということもないだろう。買う方を控えれば、何とか…。(控えられるかな…。汗)

 11日、一般入場開始の少し前に東京文具共和会館に到着した。ここに来るのは、コミックぱいれぇつの最終回以来だからなつかしい。到着すると、すでに一般の行列が駐車場を抜けて裏側の方に向かってのびていたので、とりあえず最後尾に並ぶと、間もなくスタッフがカタログを売りに来た。1人1冊義務購入らしい。るみけっとではカタログの購入を自由にしているが、入場券代わりに義務購入という即売会もたくさんあるから、私はそんなに驚きはしなかったが、最近のるーみっく関係のイベントではあまりなかったので、戸惑った人もいたかもしれない。

 義務購入のことはともかく、外に並んでいるうちにカタログを売るというのは、なかなかいいなと感心した。スタッフとしても入場時の購入者集中を避けることができるし、一般参加者は待っている間にサークルチェックができる。Pioでも会場外で物品を販売することが認めてもらえるなら、るみけっとでも取り入れたいやり方である。大変参考になった。これだけでも来た甲斐があったなと思った。

 やがて入場が始まるが、かなりの人数が並んでいたため、一度には入りきれず、時間差をつけて順次入場というかたちになった。中に入ると、通路が満杯でごった返している。入ってすぐの部屋の方はまだ少し余裕があったが、中間の狭い通路を隔てた奥側の部屋はしばらく身動きがとれず、そちらへの入場を一時規制するという事態も発生した。予想外に多くのサークルが参加してきたということで、こんなに混雑することも予想外だったに違いない。かなりかわいそうな面もある。

 そういう苦しい状況が発生しながらも、何とか大きな混乱もなくしのぎ切れたのはよかった。内容としてはあくまで普通の同人誌即売会で、「豪華犬乱」と同じように即売会中に同人色紙やグッズの抽選会があったが、特別凝った趣向を用意したという感じは受けなかった。それはそれで、シンプルでいいと思う。るみけっとの場合、私がやりたがりなので、私のわがままで多少無理している部分もあるわけで、本来はこういう形式の方が無難でいいのだろう。理屈でわかっている。が、それでも何かやりたいという気持ちは、そう簡単に抑えられないけどね…。(笑)

 話は戻るが、入場してすぐに頼んでおいた委託先に本を置かせてもらい、とりあえず会場内を一周する。そのあとは、るみけっとのことで準備会代表と話したいことがあったし、代表のいる一刻会のスペース周辺には魚のスープ、ハーブケーキ、時計坂通信社といった知り合いのサークルが多く並んでいたので、ほとんどの時間をその辺のサークルスペースの中で過ごした。中にいさせてもらう代わりに、留守番で代理売り子したり、パシリに使ってもらったりした。(別に、メロンパンは買ってこなかったけど…。笑)

 午後からは、魚のスープの方にも本を置かせてもらい、結果的に半分くらいは売れてくれた。買う方は懐具合もよくないので自粛し、結局カタログしか買わなかった。ほとんど、代表とるみけっとの話をしにきたようなものである。その話の内容というのは、主にるみけっとでのBGMについてだ。JASRACに払う使用料の金額、それを踏まえてBGMをかけるべきかどうかという問題である。

 昨年の11月からJASRACの使用料規程が施行され、同人誌即売会もBGMをかける場合、使用料を支払わなければならなくなった。そんなことお構いなしに無断でかけているイベントもあるようだが、後で何か言われると嫌だから、そういうことはちゃんとしておきたいというのが、代表の考えである。私もそう思うし、今年からは使用料の金額を見た上で、BGMをかけるかどうか決めることにしていた。

 私は私でJASRACのHPで独自に調べていた。イベントでのCDによる演奏というのが一番近い形態だろうと思ったので、その使用料を調べると、(音楽の視聴に対して料金を徴収せず、施設への入場料が無料の場合)1日900円というのと1曲(5分以内)あたり120円のいずれかが適用されることになっていた。るみけっとの場合、即売会時間は約5時間だ。1曲5分としても60曲かかることになる。この曲数からすると1日900円というのは無理で、1曲120円(5時間で約7200円)が適用されるだろうなと計算していた。これなら払えないほどの金額ではない。

 ところが、代表が電話でJASRACに問い合わせたところ、BGM(背景音楽)というのは別の分類に入るということで、施設の面積に応じて年額使用料を支払わねばならないというのだ。年に1回しか開かないイベントのために年額使用料を払えというのはとんでもない話に思えるが、規定上、BGMについては年額使用料以外の料金が設定されていないので、どうしようもない。規定の不備と言えば、不備だろうと思う。単発的なイベントでのBGM使用というのが想定されていないのだから…。しかし、我々が騒いだくらいで、今すぐに改正してもらえるわけはない。

 もっとも、その年額使用料というのはPioの小展示ホールの面積なら6000円である。私が計算していたものより安く、年額なのだから曲数の制限は当然ない。何だ、かえってラッキーじゃないか! 正直、私にはそういう気持ちがあった。が、代表には年1回のイベントで年額を取るという適用のしかたがどうにも割り切れないようだ。その気持ちも確かにわかる。単に金額の問題ではない。人としての良識の問題だ。年額払うくらいなら、BGMはやめてしまおうか…。そういう考えも出てくる。

 しかし、昨年は(一部には音量が大き過ぎて会話に支障が出るという苦情もあったが)リクエストもかなりあったし、概ね好評だった。それを考えるとやめてしまうというのはちょっと残念だ。それに、やめた場合、当然理由を問われる。年1回のイベントで年額払わされるからというのは、確かに筋の通った理由なのだが、その金額が6000円となると、その程度の金額を払うのを渋った、ケチったという印象が強く残ってしまいそうで嫌だ。これが6万とか言われたのなら、それなりに納得してもらえると思うのだが、やめるにはちょっとせこい金額(天道なびき曰く、高校生の小遣い程度の金額)なのである。(苦笑)

 代表がどうしても年額を払うことに抵抗があるというのなら、私やスタッフの有志が払ってBGMをかけるというのは当然できる。参加者からカンパを募るというのもやり方として考えられたが、その場合、料金を徴収して音楽をかけたと解釈されてしまう恐れがある。そうなると、もっと高い使用料を払わねばならなくなるから、あくまで主催者側が払うかたちにした方がいい。私はその方向で行こうとすぐに腹を決めた。が、この場では結論を出すには至らなかった。

 さて、即売会終了後はさっさと帰宅してHPの改装作業の続きをした。ウィルス対策として設ける連絡フォームのページを作り、オリジナルコンテンツの無料配布のページも手をつけた。ここはまだそんなに提供できるものがないのだが、先月Postpetを始めてから、自作のおやつを作ることに凝った時期があって、4つばかりるーみっくネタのおやつを作っていた。これをダウンロードできるページを作ってみたのだ。

 私はやっぱりギャグ好きだから、普通のおやつでは満足できない。食べるとペットが変なリアクションをする不思議おやつに凝ってしまった。処女作は「あかねちゃんの手料理」である。(爆) 以下、「小太刀の黒バラクッキー」、腹の中で100倍に膨らむ「ランちゃんの手作りタイヤキ」(元ネタはケーキだけどね。笑)、そして実は食べられないこともない「はんぎゃ」というラインナップだ。「ははぶし」も作ろうかと思ったのだが、考えてみたらどんな形をしているのかわからないのであきらめた。(笑)

 さて、アニメ「犬夜叉」だが、黒巫女・椿のシリーズに突入した。特にこれといって気になる点もなく、すんなり観られたという感覚だ。思い起こしてみると、最近は以前ほど作画にこだわって観ていない。こういう言い方をしてしまっては何だが、劇場版のかごめの作画を見てから、TVシリーズの乱れなどかわいいものだという気になってしまった感もある。まさか、そのために劇場版の作画が…なんてことは、ないと思うが…。(笑)

 12日、HP改装の続きをしようと思ったのだが、どうも21時頃から眠くてたまらない。前日の疲れが出たのだろうと思った。帰ってきてからもガンガンHPの改装をやっていて夜更かししてしまったし…。23時のメールチェックまでは何とか起きていようと思ったのだが、どうにもがまんできず、22時過ぎに寝てしまった。すでにこのとき、私の体調は一気に坂を転げ落ちていたのだった。(汗)

メニューに戻る