飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

12月4日(火)

 風邪による発熱は続く…。結局、2日半仕事を休み、第13話までのレビュー原文が書き上がった。しかし、漫画のネタの方はなかなかいいのが出てこない。いよいよ大詰めへ向けて作業が進んでいく中、あせりが募ってくる。果たして、ブレイク漫画は間に合うのだろうか? かなり厳しくなってきた。(汗)

 11月28日、原作「犬夜叉」だが、犬夜叉が銀骨に気をとられているうちに、煉骨は寺に火を放った。煉骨の必殺技は炎のようだ。犬夜叉も銀骨の鋼の糸に縛られ、煉骨の炎を浴びる。一方、蛇骨に与えられた別の仕事とは、鋼牙を殺すことだった。鋼牙の腰巻きは気に入ったらしいが、鋼牙自体は微妙に好みじゃないらしい。やっぱり、かわいさとか色っぽさが足りないのだろうか?(笑)

 この展開からすると、かごめたちを救いにくるのは鋼牙になりそうな気もするが、意外な展開を見せるのがここのところの高橋先生の特徴だから、あまり予期しない人物(または妖怪)かもしれない。とりあえず、それまでは七宝が狐火で守っているが、炎からは守れても、息が止まりかけてるのを救うことまではできないだろう。それは多分、鋼牙が来ても同じだ…。となると、桔梗という線もないわけではない。(あくまで、個人的な期待だが…。笑)

 まさか、1度死んでしまって、殺生丸に天生牙で生き返らせてもらうというのはないだろうな? まだ、そこまでする義理は殺生丸にはないはずだ。神楽も、この段階で犬夜叉側につくというのはありえないだろうし、ちょっと予測がつかない。ここで、素直に「犬夜叉が助ける」という考えが出てこないところがひねくれてるな、私は…。(笑)

 さて、この日はまだ熱が下がらなかったので、続けて仕事を休んだ。前日同様、実際に具合も悪いので、寝たり、原稿を書いたりを繰り返しながら、レビューの原文を進めていった。風邪の名目で仕事を休みながら、こんなことをしているのはちょっと後ろ暗かったが、ある意味で巡ってきたチャンスでもある。あとのことを考えると、少しでも早めにできるところまでやっておきたい。それで回復が遅れるのは、正しくないけれど…。(汗) 結局、この日のうちに第12話のレビュー原文が書き上がった。

 29日、朝起きて、熱が下がっていれば当然出勤する予定だったのだが、やはりまだ下がらない。いっそ高熱を発してしまえば、汗を出して熱を下げることに専念できるのだが、中途半端な微熱が続いているので、原稿書きの合間に寝ているときもほとんど汗が出てこないのだ。おかげで、予想外に長引いてしまったが、原稿を書ける時間も増えた。この日のうちに第13話のレビュー原文が書き上がり、まるで調整したかのように熱も下がった。自分の意志で熱を上げ下げできるほど器用ではないので、あくまで偶然なのだが、疑われてしまうな…。(汗)

 30日、ようやく出勤する。たまっていた仕事をこなし、帰宅後は第10話から順に画像の取り込みにかかる。これは物理的に作業時間を食われるので、がんばったからといってそうは早く進まない。最初から取り込むシーンがすべて決まっているわけではないから、よさそうなシーンを余分に取り込んでおくことになる。1話につき、20〜25枚くらいは取り込む。しかも、取り込み環境がノートパソコンの方にしかないので、取り込んだ画像をデスクトップの方にいちいちコピーしなければならない。

 LANにしとけばいいのにと言うのはたやすいが、LAN関係の機器を買う金もないし、セッティングの暇もない。いちばん問題なのは、サーバに関する知識が足りない点だ。簡易的な方法もあるのだろうが、それを覚えているくらいなら、さっさとMOを経由してコピーした方が早いという考えになってしまう。まあ、単に面倒くさいだけというのが本音だが、新たな知識の習得から逃げて、効率の悪い既存のやり方を続けるというのは、年をとった証拠だな…。(汗) 結局、この日は第11話分までがやっとだった。

 12月1日、朝から第12話、第13話の画像取り込みをし、午後から各版下の作成にとりかかった。いちばん時間がかかるのは、レビュー(各話本編犬聞録)のレイアウトだ。必ずしも原文の長さがピッタリと収まるわけではない。引用画像を貼り付けたあとで、その長さを調整するために書き直しが必要になってくる。また、引用画像の選択と位置も頭を使う。記述内容の中で重要な部分に対応する画像を選択するのが原則だが、その記述が3段組のどの位置にくるかによって、臨機応変な対応を迫られる。

 画像をあまりのど(本の綴じ目側)に持ってくると見にくい。なるべく、外側か中央付近にくるように配置したい。しかし、記述の方は全体の流れというのもあるから、簡単に内容を入れ替えるわけにいかない。当初、引用画像を付けようと想定していた記述がのど側に来てしまった場合、画像をつけるのを断念して、別の記述に画像をつけることもある。その辺の調整や差し替えに時間がかかるのだ。他のリスト類は、パターンが決まっているから、比較的楽にできる。問題は、他の回よりも記述が多くてはみ出したときだが、行間の調整で何とかできる。

 この日は、第10話の各版下を無難に作成し、第11話のレビューのレイアウトまで終わった。まずまず順調だと言えるだろう。体調の方は頭痛や発熱からは解放されたが、それに続く咳が出はじめて必ずしもよくはないが、本格的にひどくなる気配はいまのところないので、心配はないだろう。問題は、やはり最後に残る手描き原稿だな…。

 2日、第11話の各版下は順調に作成できたが、第12話のレビューのレイアウトでやや苦しんだ。うまく長さが収まらない。最初は長過ぎて一区切りの内容を削ったのだが、今度は短くなり過ぎて書き足しが必要になる。書き足すとまたオーバーしてしまったりという繰り返しが何度か続いた。なかなか書きたいことを簡潔に表現できない。つい、持って回ったような言い回しになるのが、私の悪い癖だ。わかってはいるのだが…。

 ここへきて、早く仕上げたいという気持ちが災いしてるのかもしれない。うまく収まらないことに、いつになくイライラが募る。まだ、漫画のネタが完全には固まってないから、少しでも早く文章原稿を終わらせて漫画に入りたいというあせりかもしれない。劇団☆新感線の芝居を落ち着いて観るためにも早く終わらせたいし、いろいろと要因があるな。それが遅れを生んだのでは本末転倒だというのは、理屈ではわかっているのだけれど…。(汗) 結局、この日は、第12話のレビューをようやく仕上げたところまでに止まった。

 3日、第13話のレビューのまとめも苦労した。意外と書くことが多くて、2ページに収まりきれない。切り落としたくないネタもあったし、引用映像の数もできれば他の回と同じくらい入れたかったのだが、割り切らねばならなかった。特に、ラストの部分が絵コンテ段階と違っていた点については、絵コンテの該当部分を引用して載せたかったのだが…。(汗)

 それでも、とりあえず第13話までの主要原稿は初稿が完成した。目次、コーナーの扉、編集後記と奥付、アニメと原作の対応表などを7日までに仕上げて、8日にプリントアウトだ。できれば、その前に校正をきっちりやっておきたいところだが、そこまで余裕があるかどうか…。いつもの漫画同人誌でさえ、入稿後に誤字、脱字を見つけて落ち込むことが多いのだ。今回は、ほとんどが文章だけに、誤字、脱字の可能性は格段に増してくる。慎重は期したいところだが…。(結局は、時間に負けるんだよなー。汗)

 さて、アニメ「犬夜叉」だが、竜骨精との闘いの前半だ。竜骨精の声が井上和彦であることは、少し前からわかっていたが、やはり個人的にはもっとどすのきいた声の方がよかったかなと思う。父のライバルだった妖怪なのだし、それなりに年を食ってるはずだし、おやじっぽい声の方がイメージに合うような気がするのだ。また、すぐに倒されてしまう竜骨精に井上和彦を使ってしまうのがもったいないという気もする…。

 作画の質とか絵の動きについては、もっと落ち着いて見直してから述べようと思うが、それほど強い印象は残っていないから、まあまあだったのではないだろうか。(という程度の観かたしかしてないということだな…。汗) 新刊作りのために時間が取れないとはいえ、アニメ「犬夜叉」の本を作っているのに肝心の放送をしっかり観ていないというのは問題だなと自分でも思う。もう少し、すべてに渡って余裕を持たなければいけないのだが…。

 4日、とりあえず、残りの中でいちばん厄介そうなアニメと原作の対応表に取りかかった。第13話までだから、そんなにボリュームはないのだが、どうもレイアウトがうまくいかない。PageMaker6.0Jの悪いところは、等間隔フォントを使っていても、ときどき行頭位置や行末位置がバラついて揃わないことがあることだ。今回もそれに悩まされた。罫線とこれが改善されないと、つらいものがある。網かけ画像がきれいに印刷できるソフトが他にあれば、乗り換えたいところだが…。(ソフトを探してる暇も、買う金もない。汗)

 年末には何とかパソコンを買い替えるつもりなので、そのときにとりあえずバージョンアップしてみようとは思っているが、それでどれだけ改善されるか…? もっとも、これまでのノウハウが使えなくなるほど変わられても困るけど…。(笑)

 この日は、その他に編集後記と奥付を作成した。しかし、ここに至ってまだ漫画に着手できないのは、かなりやばいペースだ…。無理なら切り落とせる態勢は整えているが、何とか切り落とさずに済ませたい。でないと、不完全なかたちでは出したくないと言って夏に落としたことが、ちっとも理由にならなくなってしまう。意地だけで何とかなるものでもないが、最後まで意地を通さねば…。結果はともかくとして…。(おいおい。笑)

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