飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

11月20日(火)

 比較的順調に進んできた新刊の表紙入稿を目前に控えて、はずせない細かな予定が飛び込んできて時間がつぶれる。本文の方もエンジンをかけないといけないペース。計算では間に合うはずだが、何が起こるかわからない。ここまできたら根性しかないのだが、ブレイクと調整のために入れる予定の漫画のネタが…。(汗)

 14日、原作「犬夜叉」だが、冒頭で犬夜叉は自分の獲物だとムキになる蛇骨がなんとなくかわいい。うーむ、相変わらずハマっているな。(笑) だが、煉骨は蛇骨に別の仕事をかたづけさせ、銀骨に犬夜叉たちを襲わせた。銀骨はほとんどサイボーグだな…。背中から丸ノコのようなものを飛ばして攻撃しているが、これが戻る原理は鋼の糸がついているからのようだ。

 しかし、銀骨はあくまでおとりだ。真の狙いは、かごめたちを煉骨の寺へとおびき寄せることだろう。当然、かごめたちの命が危なくなる。兄貴と呼ばれるだけあって、この煉骨はちょっとやばそうだ。かごめは煉骨の四魂のかけらに気づいて、七人隊の一味と見抜いたようだが、霧骨の毒でまだ体が動かない。弥勒と珊瑚はさらにひどいようだ。

 結局は、何とか助かることになるのだろうが、どこまで追い込まれるか…? それに、かごめたちを助けるのは、何も犬夜叉とはかぎらない。また殺生丸ということはないだろうが、鋼牙かもしれないし、桔梗かもしれない…。特に後者だった場合は、そこから先の展開もおもしろそうだ。ただ、桔梗はすでに白霊山に入っているはずだから、あまり期待できないかもしれないが…。

 さて、この日は表紙CGに集中。犬夜叉の右目を完成させた。やはり、色合いの関係で試行錯誤を繰り返したので、右目だけで精一杯だった。左目はサイズが違うから、また試行錯誤することになり、結局、試し塗りだけで終わってしまった。大詰めにきて手間取るな…。(というか、ここまでくるとかえって細かいところにこだわってしまったりするんだよね。汗)

 15日、ようやく表紙CGの犬夜叉の絵が完成し、あとは背景やロゴの作成と合成を残すのみとなった。もっとも、ファイルサイズがでかいから、それもパソコンの処理時間がかかったり、仮想記憶領域不足で落ちる可能性もあって余談を許さない。何しろ、いまだにPentium 200MHzでメモリ96MB、HDDが3.2GBというお粗末な環境で作業しているのだ。OSもWindows95のいちばん古いバージョン。HP開設時からまったく変わっていない…。(汗)

 そろそろパソコン自体更新しないと、作業性が悪くてかなわない。OSも古いし、メモリが足りないせいか、PhotoshopやPageMakerがよくフリーズする。そのたびにやり直しを強いられることもあって、効率が悪いのだ。それに、前々からの課題であるタブレット…。これが大きなネックになっている。金がないからと先送りしてきたが、今年こそ何とかしないと…。

 16日、表紙CGが一段落したので、この日は本文(第9話のレビュー)の方を手がける。原文だけだが、とりあえず必要な分量まで書けた。画像を取り込む時間まではさすがになかったので翌日に回すことにして、ブレイクの意味で入れる漫画のネタを考えてみる。一応、2つほど浮かんではいるのだが、どこかで誰かがすでに描いてそうなネタなので、あまり乗り気ではない。できれば、新たに4つ作りたかった。

 しかし、考え出すとなかなかいいネタが浮かんでこない。時間もあまりなかったのだが、結局、何も思い浮かばないまま床に就くことになった。漫画は物理的な時間をいちばん食うから、早めに動きださないとまずいのだが、ネタができないことには動きようがない。本当に描きたいネタというのはいくつもあるのだが、いずれも(同人誌としては)長編なので、今回の本には使えない。ネタも本に収録されている話の内容に合わせたものが必要になる。うーむ、難しいな…。(汗)

 17日、出勤だが、昼休みに裏表紙用の画像を一部作成した。以前のREAL LOVEシリーズでは裏表紙を依頼していたが、周囲の人たちも何かと忙しくて無理が言えないから、今後は自分で裏も描くことになってくる。しかし、マウスで絵を描いている現状では、表裏両方をまともに描き上げるには時間がなさすぎる。そこで、実質的にはちょっと手抜きのようなかたちにはなるのだが、アイデアを働かせてギャグ的発想とデザイン面にこだわりながら、時間をかけずに作成する方法を考えた。

 新たにCGを描き下ろす時間がないのなら、流用すればいい。何を流用したかというと、色を塗る前の表紙用CGの絵である。画線の修正が終わったときに保存しておいたぬり絵状のCGは、要するに表紙CGの原画になる。これを利用して、「犬夜叉」のカードダス・マスターのSPカードやEXカードの裏面のデザインをパロってみたのである。カードダス・マスターを持っている人ならば、パッと見てすぐにパロディーに気づいてくれるだろう。

 ネタとしては一発ネタの類だが、今後の作業量のこともある。シリーズに統一感を持たせる意味でも、第2巻以降も同じようにカードダスの裏面のパロで行こうと思う。もっとも、何巻までいくかわからないから、全部揃えると1枚の絵になるカードのパロはできないが…。(やれたら面白いけど、印刷所がうまく合わせてくれないと難しいしなー。汗)

 帰宅後は、第9話の画像取り込みをし、一連の原稿を作成した。残りの時間で、裏表紙の作成も少し進めた。翌日には完成できるだろう。来週の前半で表の背景を作り、後半で合成を行い、週明けの26日には入稿したい。そこから一気に本文のラストスパートという計算だ。そのとおり行けば、何とか間に合うはずなのだが、不安要素はやはり漫画だろう。ただ、これはいざとなれば切っても本来の本の趣旨からすれば支障がない。もちろん、間に合うに越したことはないが…。

 18日、朝から裏表紙の作成にかかったが、昼からはるみけっと3のスタッフ会議のために中断だ。こちらも少しずつ進めておかないと、年が明けてから泣きを見ることになるので、参加しないわけにもいかない。今回は具体的なタイムテーブルの決定が中心だった。過去2回と違って、次回は会場の使用開始時刻が遅くなるため、開場も若干遅くすることになる。特に、コスプレ更衣室の使用開始と終了の時刻には悩まされた。

 次回は、同じ階に更衣室に使える会議室がない。廊下や階段、エレベーターやエスカレーターなどの共有スペースでのコスプレは認められていないので、他の階の会議室を利用することができない。どうしても会場となる小展示ホールとそれに付随するスペース内に更衣室を設置しなければならないのだ。そこで目をつけたのが、搬入搬出用のエレベーターホールなのだが、搬入搬出時の宅急便の出し入れにこのエレベーターを使うことになるので、それとの兼ね合いが難しい。

 それに拘束されると、使用開始を遅らせ、終了を早めなければならない。開場前に着替えておきたい人もいるだろうし、終了のときまでコスプレしていたい人もいるだろう。だが、ある程度割り切らないとダメだ。着替え中に宅急便のにいちゃんが女子更衣室に乱入する事態だけは避けなければなるまい。着替え中の男子更衣室に宅急便の姉ちゃん(最近は結構女性従業員も多い。)が乱入した場合も、見たくないものを見せられたとなれば、セクハラになってしまうだろうしな。(笑) 結局更衣室の使用時間については、現場を視察して再度検討ということで決定は先送りになった。

 ひと通り打合せが終わると、前回のカタログでの募集を見て送ってくれたプレゼント品の受け取りや雑談に花を咲かせる。人数は多くなかったが、結構たくさんのプレゼント品を送ってもらえたことには心底感謝したい。大事に使わせてもらいたいと思う。中には、私が個人的に欲しいものもあったが、そこはさすがに我慢だ…。欲しかったら、自分も抽選に応募すればいい。スタッフが当たると、インチキみたいに見られてしまう危険性があるので、つらいところもあるのだが…。(汗)

 雑談では、当然、直前に判明した冬コミの当落が話題となる。そこで、知り合いが「ぴよぴよテクノロジー」というサークルで2日目の評論系に当選したことを知り、そこでの売り物をどうするか考えているという話が出たので、これは渡りに舟とばかりに、新刊の委託話を持ち出した。代表者はその場にいなかったが、話をしといてもらえるということになったので、私の方は新刊を落とさず出すことに専念させてもらうことになった。頼んだはいいが、肝心の本ができないと洒落にならないからな…。(笑)

 さて、寄り道せずに帰宅した後、裏表紙の作成にかかったが、「犬夜叉」のタイトルロゴを模した「映像犬聞録」というサブタイトル部分の作成に時間がかかり、結局、夜遅くまでかかってしまった。しかも、その間にはずせない予定が入ってきてしまい、2夜ばかり作業のできない日ができてしまった。時期的に幹部の送別会シーズンというのはわかっていたのだが、今年は全然連絡がないのでバンドの演奏はないと思っていた。実際、もめてたらしいが、結局出ることになり、依頼の電話が来たのだ。

 送別会の主催者側からの依頼では断れない。代わりのベーシストがいればいいのだが、最近はあんなオールドスタイルのバンドに参加してくれる若手はまずいない。年に1、2回しかない演奏機会だから演奏はしたいけれど、時期が時期だけに、できればパスしたかったのだが…。(汗)

 19日、翌日がバンドの練習、その次が本番ということで、2日続きで早く帰らないとならないため、この日のうちにこなしておく仕事が必然的に多くなり、帰宅が遅くなった。ここへ来ての新刊作成作業の停滞はかなり厳しい。もともと入稿締切日には休暇をとる予定だが、その前にも少し休暇をとらないとダメかもしれない。ここまでほとんど休んでないんだから、そのくらいは欲しいところだが、まとめて取れるかどうか…?(汗)

 帰宅は遅かったが、それでも何とか第10話のレビュー原稿に少し手をつけた。書きたいことがたくさんある回なので、楽観視していたのだが、それをうまくまとめ切れない。書き出しから先がうまくつながらないのだ。ネタが多いだけに、シャープにまとめないと収まりきらないし、内容も収拾がつかなくなる。ここへきての思わぬ苦戦にあせり、イライラが募る…。何よりも自分の能力の低下に腹が立つ。こうしてどんどん知恵の泉が枯れていくんだな…。(汗) 結局、この日は書き出しの数行から先に進めなかった。

 さて、アニメ「犬夜叉」だが、犬夜叉の変化の謎に殺生丸が迫り、犬夜叉は蛾天丸との闘いだ。蛾天丸の毒に苦戦する犬夜叉…。そういえば、劇場版の瑪瑙丸も蛾の妖怪だという話だ。完全オリジナルストーリーと言いつつ、同じような妖怪が前に出ているというのは、ちょっと引っかかる。予告編に出てくるかごめが犬夜叉に弓を向けるシーンも、黒巫女の椿に操られたときに同じようなシーンが出てくるし…。うーむ、何となく映画の内容が不安になってきたな。(汗)

 20日、仕事を早めに切り上げ、バンドの練習へ。演奏するのはいつもの曲だから、勘を取り戻すだけなのだが、久しぶりだとどうしても肩や腕に力が入って、筋肉痛になってしまう。いつもは、それを見越して本番前に2回練習をするのだが、今回は依頼が急だったので、前日に1回だけという最悪の事態になってしまった。本番が、いちばん筋肉痛が激しいときにあたってしまう…。(参ったな。汗)

 帰宅したのは21時頃だ。それから、夕食と入浴をすると、もうほとんど時間がない。少しずつでも新刊の原稿を進めようとしたが、第10話のレビューは、この日も全然進まなかった。(かえって、書き直してるうちに短くなってきてるぞ…。汗) だんだん、洒落にならなくなってきたが…。どうなることやら?

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