飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

8月21日(火)

 気まぐれモノローグの原文書きも新刊制作もイマイチ進まない。だんだんと秋の気配が感じられるようになってきた中、俳優・いしだ壱成逮捕のニュース。ちょっと待て、どうなってしまうんだ、劇団☆新感線の舞台は!? せっかく、今回はいい席手に入れたのに…。(汗)

 15日、サンデーがお盆進行で休みなので、原作の感想もお休みだ。この日は気まぐれモノローグ6月分の4回を書き上げ、更新にこぎつけた。2ヶ月も前のことを思い出すのは大変だ。細かいところはさすがに違っているかもしれない。もっとも、私の行動が実際の日付とちょっと違ってたところで困る人もいまい。まったくのデタラメではさすがに書く意味がなくなるが、多少のズレはあるものと思って読んでもらえれば支障ないだろう。別にアリバイが必要になるようなやばいことしてないし…。(笑)

 16日、帰宅後、新刊の表紙CGの修正を仕上げる。入稿直前に判明した鉄砕牙の柄の部分の修正だが、ようやくすべて終えることができた。ここからまたペイントの残り部分が再開だ。まだ、完成までにはちょっと時間がかかる。気持ちの張りも一旦切れてしまったしなー。(汗)

 17日、帰りに高校時代からの友人3人と銀座へ飲みに行った。正確には中学のときから一緒で、個別のつきあいが始まったのは中3の頃だ。その後、友人の友人というかたちで知り合い、大学生になってから4人で行動することが多くなった。社会人になってからは、こうしてよく銀座で飲んだものだったが、4人だけで飲むのは久しぶりだった。

 自己紹介のページにあるベースを弾いている20歳の頃の画像写真は、このうちの1人の家に泊まり込んで4人でオリジナル曲のレコーディングをしたときのものである。当時はまだMIDIなんてなかったから、多重録音で音を重ねていった。パソコンを使った自動演奏もできないから、NGの連発で何度も録り直し、随分と苦労したものである。(演奏、下手だったし…。汗)

 そして私が「めぞん一刻」と出会ったのも、この4人で集まったときだった。1番早く結婚した友人は、昭和63年の秋にパレスホテルで式を挙げている。奇しくも、五代くんと響子さんが挙式したホテルのモデルとなった場所で1年半後に式を挙げたことになる。そのキャンドルサービスの入場曲は私が作曲した。ちょっと「めぞん」の雰囲気(パロ)が入った曲だった。(何もかも、皆なつかしい…。笑)

 待ち合わせは有楽町マリオンだ。少し早めに着いたので、ニュー東宝シネマに寄り、映画「犬夜叉」の前売券を買った。人出の多さのためにお互いをなかなか発見できず、ちょっと予定より集まるのが遅れたが、早速、よく行っていた居酒屋へと向かう。ところが、その店はもうなくなっていた。うーむ、時の流れを感じるなぁ…。(汗) しかたがないので、適当な店に入ってしまった。

 まあ、それからはいろいろと昔話や近況報告だ。私を「めぞん」にハメた張本人は今、某女子短大の先生だ。教え子にるーみっくファンの娘がいたので、私のことを聞いたら有名だと言われたそうだ。どう有名なのかよくわからないが、まあ、一応は知られていてよかった。ついでに言わんでもいいのに、私がコミケ3日目に行くことも教えたらしい。うーむ、飛鳥杏華は18禁本目当てで行ったと思われてしまったろうな。まあ、1冊買ったのは事実だが…。(笑)

 適当なところで場所を移し、以前からのなじみの店に落ち着いた。1番早く結婚した友人の娘は、もうすぐ中学生になる。もしかすると、私のところのお客さんになるかもしれないという話が出たら、絶対に許さんと言い出した。別に娘をとって食うつもりはないぞ。本を売るつもりはあるけど…。(笑) そんなこんなで楽しい時を過ごし、深夜に帰宅した。

 18日、新刊の表紙CGからスタートしたが、途中で疲れてきて気まぐれモノローグの原文書きに切り替えた。が、そちらもあまり進みはしなかった。だんだん調子が落ちてきている。よくない傾向だ…。「らんま」のフィルムの調査はやりたいが、あれをやり出したら止まらなくなるだろう。あれはあれで、じっくり時間をかけてやりたい。ちょっと中途半端な状態に入ってしまった。

 モヤモヤすると衝動買いに走る性格なのだが、幸い最近のオークションには張り込みたくなるようなレアものもない。散財はしなくて済みそうだと思っていたのだが、ちょっと変な方向に興味が動きだしてしまった。いままではあまり興味のなかったセル画が、何だか急に欲しくなってきてしまったのである。これはやばい…。セル画にハマったら、いよいよ底無しのドロ沼である。破産街道一直線だ…。(汗)

 何とか衝動を抑えて、とりあえずはセル画を販売しているサイトを見て回る。それなりにある。中には「うる星やつら」専門のサイトもあったりする。しかし、やはり相場は高い。いいと思うセル画は3万以上はする。まあ、まんだらけのるーみっく関連セル画の相場も最近また上がってきているみたいだし、しかたのないところなのかもしれない。セル画は、起こし(本物のセル画や設定集などからアマチュアが作成したニセモノ)でもないかぎり、同じものは存在しないはずだし、現在の持ち主もそれなりに苦労して手に入れたのだろうから…。

 こういう値段を見ていると、だんだんと衝動がおさまって現実に引き戻されてくる。逆に、「安いじゃん!」なんて思うようになったらいよいよ危ないのだろう。オークションだと、いいセル画は10万を超えることもしばしばである。それを考えたら、確かに3万、4万は安いと言えるのだが、まだそこまで私の心は麻痺していなかったようだ。(笑)

 19日、そろそろ健康診断に備えてダイエットに入らねばならない。昨年に比べて体重が約4kg増えている。昨年も一昨年より増えたから、順調にリバウンドしてきているのだ。これはまずい…。今の保険医は結構うるさいから、せめて昨年並みに体重を落としておかないと何を言われるかわからない。そうなる前に普段から節制していればよかったのだが、どうしても同人活動に集中する時期は休日の外出が減って運動不足になってしまうのだ。同人が不健康という言い方は、こっちの意味では正しいだろう。(苦笑)

 しかし、台風のおかげで外出がままならない。のろのろしているから大丈夫だろうと思って出かけると、一気に加速することもある。電車が止まって帰れなくなったら、洒落にならない。消極的だが、こういうときは安全策をとるにかぎる。ということで、家でゴロゴロしていた。(ダイエットはどうしたんだ? 笑)

 新刊の表紙CGや気まぐれモノローグの原文も手がけたが、集中力がない…。「らんま」のカットフィルム検証のために引っ張り出した「らんま1/2」のビデオを観たりして過ごした。第1話は先日何回も観たが、第2話から第4話は久しぶりだった。当時のエアチェックテープだから、CMもそのまま残っている。その中の「ラサール石井のチャイルズクエスト」というゲームのCMを観て、思わず爆笑してしまった。うーむ、なつかしい…。(笑)

 まだFC(ファミリーコンピュータ)時代のゲームだが、実在するお笑い芸人チャイルズ(女の子3人組)のマネージャーになり、全国を回って売り込みをして成長させ、武道館公演を成功させた後、最後は確か石井光三社長を倒して給料を上げてもらうとかいうストーリーだったと思う。が、ドラクエのパロディが出てきたりして、結構笑わせてもらった。

 道端のゲロ(確か、「ゲロゲーロ」とかいったっけ。)によいしょしてチャイルズのファンになってもらうとか、何ともなさけない戦いを繰り返すRPGなのだが、ドラクエのスライム系に「はぐれメタル」がいるように、このゲロゲーロにも「はぐれゲロゲーロ」がいたりするのだ。(笑) もともとパロディが好きだったんだなと実感する。今も同人活動でパロディ描いてるし、パロディ満載の劇団☆新感線の芝居も好きだけど…。

 20日、この日も気まぐれモノローグの原文をとろとろ書いたりするところから始まったが、あまり進まなかった。ちょっと翌日に4回分を更新するのは難しそうだ。記憶も大分薄れている。特に、いちばん書きたい「らんま」のカットフィルムとの遭遇の部分に至る前の部分の記憶があいまいになっている。大きなイベントがあると、そこの記憶保持に脳味噌が集中してしまって、その近辺の記憶保持を怠ってしまうのかもしれない。年のせいと言ってしまえば、それまでなのかもしれないが…。(汗)

 さて、アニメ「犬夜叉」だが、神楽との闘いが続く。前回はまずまず無難にこなした感のあった神楽役の大神いずみだが、この回はちょっと経験不足が感じられた。やはり、叫んだり、すごんだりするシーンの声の出し方が弱い。力のこもった声がくるものと思って身構えている観る者の気持ちが、スルっと肩透かしを食らってしまうような感覚だ。やはり、神楽のキャラからするとどすのきいたセリフまわしが欲しい。周囲の声優が指導することで、今後どれだけ改善されてくるだろうか? その辺に期待したい。

 風の傷を受けた神楽のちちがあらわになるシーンは、やはり予想どおり自粛モードだった。一貫していて揺らがないな。別に揺らいで欲しいというわけではないのだが(笑)、新OPのかごめのスカートの揺れなどがちょっと誘惑的に感じられるようになったので、少しは緩むのかなと思ったのだ。まあ、これだとオタクのにーちゃんたちに支えられた大ブレークはできないだろうけど、現在のファンの中心である女性たちにとってはかえってありがたいことなのかもしれないな…。

 21日、朝のニュースで俳優のいしだ壱成が大麻不法所持で逮捕されたことが伝えられた。何気なく朝食をとりながら聞いていたのだが、しばらくして「あれっ?」と手が止まる。いしだ壱成って、劇団☆新感線の芝居「大江戸ロケット」に出てたんじゃなかったっけ…? ということは…。(汗)

 ニュースの続きに見入ると、すでに上演中の大阪公演の残りは全部中止、翌月5日からの東京公演も代役が立てられなければ中止もやむなしとのことだった。ちょっと待ってくれ! 初日の5日と7日のチケットをすでに手に入れているのだ。(汗) 中止になった大阪公演に行く予定だった人たちには悪いが、せめて東京公演は代役で何とかして欲しい。しかし、稽古できる期間が短すぎる。劇団☆新感線の芝居は半端でないから、いきなりの代役はかなり難しいぞ…。

 劇団内から抜擢するといっても、現在の他の配役を崩すのは無理だろう。そうなると役者がいない。では、過去の客演経験者か…。その方が、溶け込みや飲み込みはいくらかなりもと早いだろう。フライング(宙吊り)をこなすとなると、以前にも経験している劇団☆新感線出身の筧利夫がすぐに浮かんでくる。スポーツ紙にもそういう記述があった。しかし、役柄的にはもっと若い男だ。そうなると、「犬夜叉」の佐藤アツヒロあたりも…。しかし、いずれにしても今からではスケジュール調整が難しいだろう。

 そういうことが1日中頭の中を駆け巡っていた。今年の劇団☆新感線の芝居は「犬夜叉」にしても「野獣郎見参」にしても再演だったから、リメイクはされていても大筋はわかっていて、新鮮な楽しみは少なかった。それだけにオリジナル新作の「大江戸ロケット」には期待していたのだ。これが観られないとなると、単にチケットの払い戻しでは割り切れないものが残る。実際、オークションで手に入れたチケットだから、プレミア分の損失が出るわけだ。観られればそんなものは満足代でちゃらになるが、払い戻しとなったら…。(涙)

 そんなわけで大変動揺していたので、気まぐれモノローグの追っかけ更新は延期になってしまった。(ウソつけ! 笑) 

メニューに戻る