飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

8月14日(火)

 いよいよ夏コミに突入! しかし、直前の精神的な要因から、これまでにない低いテンションでの開幕となる。本来の新刊も落ちているので、売れ行きもイマイチ…。しかし、午後から次第に回復し、打ち上げのときにはハイな状態に…。でも、疲れたな。(汗)

 8日、原作「犬夜叉」だが、桔梗が奈落の隠れ場所に乗り込む展開を期待していたのだが、それはどうもまだ先のお楽しみのようだ。何たがインチキくさい祓い屋のばあさんが出てきて、ある城の鬼の首との闘いへと犬夜叉たち一行は導かれる。本筋から少し外れた寄り道の話となるのだろうか? でも、「鬼」というキーワードが出てくると、ちょっと意味深なものを感じてしまったりする。(また悪い癖が…。汗)

 みんなが邪気を感じているのに、全然何も感じない祓い屋のばあさん…。でも、最初に妖怪にかけた砂だか、塩だかはちょっと効いていたみたいなので、まったくインチキというわけでもないのだろう。でも、頼りにはならないだろうな。(笑)

 そしていよいよ鬼の首との対決だが、飛来骨も風の傷も効かない。となると、まやかしの可能性が高い。本体は別のところにあるのだろう。こういう展開でいちばん怪しいのは、これまでのパターンからするとあの美しい姫なのだが、今回もそのパターンどおりいくかどうか? 先を見守るとしよう。

 さて、この日も精神的に重くなる要因を抱えながら、漫画のトーン貼りを続けた。ところが、問題が解決したわけでもないのに、どういうわけかこの日は作業が異様にはかどってしまう。トーン貼りの残りだけでなく、全ページのネーム(セリフ)貼りも終え、完全に漫画が完成してしまった。予定より1日早い完成だ…。(こんなに進んでいいんだろうか? 汗)

 気が重いはずなのに、妙に神経が研ぎ澄まされて集中できたというのが実感だ。あまり追い込まれたという意識もなく、すいすいと作業が進んでいく様は、自分でもちょっと怖いくらいだった。うまく作業の中に逃避できたということだろうか? そんな気もするな…。だって、いい要因がどこにも見つからないんだもん。(苦笑)

 9日、1日早く漫画が仕上がったからには、コピーと製本もこの日のうちにやってしまいたい。製本は残りを翌日の午前中に回してもいいが、コピーだけは一気にやってしまわないと…。ということで、まずは漫画原稿を近所のコンビニで縮小コピーし、面付け作業をする。

 ところが、いつも利用しているコンビニのコピーがお仲間と思われる人に使われていて、別のコンビニに行ったのがよくなかった。そこのコピーはてかてかと光ってしまって、ベタのムラがそのまま複写されてしまうコピー機だったのだ。これでは気に入らない。でも、いつものコピー機は当分空きそうにない気配である。(汗)

 さらに別のコンビニを探すという手もあったが、暑い中を歩き回りたくなかった。もう面付けはあきらめててかてかコピーを使い、両面コピーのときにいつものコピー機を使うことにした。が、午後になっても全然空かない…。いったい、何ページの本を作ってるんだよ…?(逆の立場だったら、やっぱりそう思われるんだろうな。汗)

 かなり出遅れてしまったし、てかてかコピーは使いたくなかったので、もう金がかかってもいいやとお茶の水のコピーショップまで行ってしまった。ここだと、1枚15円かかる。5割増の赤字増だ。もともと赤字覚悟とはいえ、少しでも赤字は減らしたいのが人情というものだ。が、そうも言ってられない。苦労を金で買ってしまうことにした。(笑)

 ここだと、オペレーターが責任もって両面コピーをしてくれる。原稿を見られてしまうのがちと恥ずかしいが、向こうも慣れている。結構、最近は多いという話しだった。最新の両面コピー機だから、さすがに速い! しかも、念のために各ページ5枚ずつおまけしてくれたし、袋に入れるとき折れないように段ボールで補強もしてくれた。

 その辺のサービスと時間を買ったと思って、5割増の赤字は割り切るとしよう。おかげで、この日のうちに製本を終わらせることができたし、出かけたついでに「犬夜叉」の22巻も買えたし…。これで、翌日は出発準備だけだ。朝寝坊できるな…。(笑)

 10日、朝寝坊しすぎて昼寝坊になってしまった。(おいおい。汗) まあ、それだけ疲れがたまっていたということだろう。この日はコミケには行かず、じっくりと準備作業だ。持っていく本を箱に詰め、いつもの道具を一緒に入れる。ところが、いつも机に敷いている「犬夜叉」のタペストリーが見つからない。(汗)

 確か、るみけっと2のときはあったはず…。あれっ、そういえば私、サークル参加してなかったじゃん…。でもそうか、委託コーナーかどこかに貸したはずだ。ということは、るみけっと2の会場から返送した荷物のどれかに入っているはず…。という具合によく考えてみたら、るみけっと2で使った備品類の梱包を1つも解いてなかった。(おいおいおい…。大汗)

 さらに、ちょっと遅いかとは思ったのだが、代替のコピー誌発行の知らせをHPに出す作業をした。まあ、出発前に確認してくれる人が少しでもいれば、まったくの無意味でもなかろう。ほとんど無意味ではあるかもしれないけど…。(笑)

 11日、本来の新刊は落としたが、この日に備えての準備は一応済ましての参加となった。しかし、直前に水面下でいろいろあったので、テンションは思いっきり低かった。これでテンション高かったら、多分まともではない。とはいえ、その問題に関係ない人まで低いテンションに巻き込むわけにはいかない。そのためにちょっと余計なものまで持参してみた。

 例の「らんま」の未放送フィルムのうちの1本である。本を見れば、現物を見たがる人もいるだろうし、そのネタで盛り上がることで、テンションの低下を防げればと思ったのだ。その他にもいろいろゴチャゴチャと持ってきていたが、結局は出さずに済んだ。無駄な重さを背負ってきた結果にはなったが、まあ、よしとしよう…。(笑)

 午前中はやはり本来の新刊がないということもあって、売れ行きもよくなかった。テンションもなかなか上がりようがない。ところが、午後に入ってスケブ(スケッチブック)を2人の女性から頼まれたところからテンションが上がりはじめた。暑い中、残り時間も少なく、汗だらだらかいて結構大変だったのだが、頼まれればやはりうれしい。本の売れ行きも、最終的にはいつも並みに落ち着いた。

 今回、サークル数が倍以上に増えている中、かなりの苦戦も覚悟したのだが、落ち込まずに済んだのはよしとすべきだろう。本来の新刊が出せていれば、サークル数と同様に買い手の数もかなり増えているはずだから、売り上げが少しなりとも伸びていただろうと思う。が、代替のコピー誌でそこまで望むのは贅沢というものだろう。次は何とかして新刊を出さねば…。

 さて、終了後はBIGLOBEのるーみっくSIGの面々と打ち上げをした。まずは、月島でもんじゃ焼きの食べ放題コースだ。ところが、何たる不覚…。途中で腹一杯になってしまい、最後の焼うどんが食べられなかった。これも年のせいかな…。(汗) でも、おいしい生ビールも飲めたし、花火も見えたし、テンションは上々に戻っていた。

 二次会はそのまま月島でカラオケに…。一刻会の集会などではよく歌う替え歌を歌ったら、結構ウケてしまった。まあ、まじめなアニソンもちゃんと歌うのだが、半分期待されてる部分もある(と少なくとも本人は思っている)ので、つい悪ノリしてしまう。飛鳥杏華って、ホンマはこないにアホなおっさんなんや…とバレてしまうひとときである。(笑)

 カラオケ中にぱんぱんに張った腹もこなれたし、ハイな状態で1日を終われてよかった。ここから酔った状態でカートを引いて帰るのは、ちょっとつらいものもあったが…。まあ、翌朝は寝坊できるからよしとしよう。(笑)

 12日、充分に睡眠を取り、14時すぎにコミケ会場に着いた。別に、(私はよく知らないんだけど)3日目に多く売られるという18禁本が欲しかったわけではない。それなら、朝イチから根性で並んでいるだろう。そんな元気はもうない…。(それはそれで、なさけないが…。汗) この日は評論系が出ているので、知り合いのサークルに挨拶回りを兼ねてやってきたのだ。

 18禁本を全然買わなかったかというと、それはその…なんだ…。(ごにょごにょ。汗) 壁ぎわのサークルで犬夜叉本を見つけたので買ったら、どうもそれらしかったというだけだ。(笑) まあ、表紙絵を見ればすぐにわかるけど…。(笑)

 終了後は、有志で夕食をともにした。結果的に一刻会のメンバーだったが、今年はもう一刻会ではコミケの宿泊会は開いていない。あくまで有志で集まり、有志で宿泊していた。そして、宿泊していない私は、夕食が終わったところで別れた。何となく、さびしいコミケの終わりだった。

 13日、この日まで休みだ。コミケ疲れをとるべく、休養に努める…つもりだったのだが、ついHPの更新準備やら、落とした新刊の表紙CGの修正やらを手がけてしまう。スイッチが入っているのはいいことだが、いずれどっと反動が来そうだ。今までの経験からするとだいたいそうだ。一旦、波が切れるとサーっと潮が引いてしまう。うーむ、秋に出すのは難しくなるかも…。(汗)

 さて、アニメ「犬夜叉」だが、いよいよ神楽の登場だ。CVの大神いずみは、以前、弥勒の風穴を広げた蟷螂女が化けた姫の役で声を聞いていたから、まあまあ声質的にはいいだろうと思っていた。問題は、本職がアナウンサーだけに感情をこめた演技ができるかという点だが、この回はまずまず無難にこなしていたと思う。

 それでもやはり、本職の声優と比べるとしゃべり方が違うなと感じる部分がある。それはしかたないのだが、なぜ、大神いずみなのか、大神いずみでなければいけなかったのかという点については疑問が残る。よくないという話ではない。過去のこぼれ話などから推測すると、大神いずみがアニメ「犬夜叉」に出演することはかなり前から決まっていたようなのだ。それがなぜなのか不思議だという話である。

 出演すること自体は別にかまわない。ちゃんとこなしてくれさえすれば…。ただ、TV局側の意向が働いて、出ることが最初から決まっていたのだとしたら、何かイマイチすっきりしない。作品作りと関係のないところで決められたのだとしたら…。大神いずみが嫌いというわけではない。少なくとも旦那(巨人の元木)のキャラクターは好きだ。(あんまり関係ないか…。笑)

 14日、休暇明けの出勤は仕事がたまっているから気が重い…。案の定、忙しい1日だった。そろそろ遅れに遅れた気まぐれモノローグの原文も急ピッチで思い出しながら書いているし、新刊の制作も続けていかねばならない。ゆっくり休める日はなかなか来ない。

 それに、どうしてもコミケ前の修羅場時期は休日の外出が減るので、運動不足で太ってしまう。9月初旬には健康診断があるから、それまでに体重を昨年並みに戻さねば保健医がうるさい。約半月で4kgか…。結構、大変かもしれないな…。(なおさら、休めないよ…。涙)

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