飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

8月7日(火)

 コピー誌の制作もいよいよ大詰めが近づく、先行して表紙と文章原稿のコピーを進め、あとは漫画の完成待ちだ。何とか、参加日前夜の徹夜は避けられそうなペース。もっとも、精神的にはあまり良好な1週間ではなかったが…。(汗)

 8月1日、原作「犬夜叉」だが、奈落の隠れ場所らしき場所に先に行きついたのは桔梗だった。白霊山のお清め所…。そこに詣でれば、どんな罪も清められると言われている。そこへ逃げ込んだために奈落の邪気も消されたと考えられる。だが、邪気を清められて奈落は生きていられるのだろうか? もともと邪気と瘴気のかたまりのような奴なのに…。

 犬夜叉が言うとおり、奈落はわざと臭いを残していった、いや、臭いも切り捨てていったのだろう。奈落は全くの別者になろうとしているのかもしれない。単に邪気だけを消すために白霊山に逃げ込んだのではあるまい。

 奈落が何をたくらんでいるのか? その手がかりは、白霊山に桔梗が乗り込むことによっていくらか明かされることになるのだろう。桔梗がこんなに早く白霊山に来るとは、奈落にとってはまたしても計算違いなのではないだろうか? それとも、それでも大丈夫という自信があるのだろうか? 先の展開を見守るとしよう。

 さて、この日も帰宅後に漫画を進める。ベタ完了が6ページ、ベタやりかけが1ページ、ペン入れやりかけが2ページという状況である。翌日は、最初の夏休みを充てたから、1日作業ができる。できれば、ベタを終わらせてトーン貼りに入りたい。金曜日には「らんま」のフィルムネタを仕上げて、土曜日に文章原稿をすべてプリントアウトしたい。

 自宅のプリンタの調子がわるいので、土日出勤のときにこっそり職場のプリンタを借りてしまおうというもくろみである。次の土曜日を逃すともうアウトだ。ダメなら、自宅のパソコンをだましだまし使うしかないが、画像の印刷がちゃんと出るまでに相当時間がかかるだろう。金があれば修理なり、買い替えなりできるのにな…。やっぱ、みんなオークション(にハマった私)が悪いんじゃ!(苦笑)

 2日、朝から漫画に取りかかる。夕方まではまずまずだったが、それ以降ペースダウンしてしまう。結局、ベタはやりきれず、2ページがやりかけのまま残ってしまった。うーむ、ちょっと遅れてしまったが、でもまだ調整はきくだろう。10日の昼にコピーに行ければ間に合うわけだし、日曜日と夏休み3日分あれば…。(その先の言葉を言い切れないところが、ちょっと悲しいが…。汗)

 3日、帰宅途中、表紙に使う色上質紙を買うため、東急ハンズに寄った。1袋が50枚だったので、その場で色違いにしようと急に思い立ち、黄色系と緑系の2色を50枚ずつ買って帰った。帰宅後、まずは文章原稿と裏表紙を仕上げる。「らんま」のフィルムネタは、書きたい気持ちが強かったのだろう。すぐに文章も書けてしまった。

 続いて残っていた漫画のベタも仕上げた。さすがにトーン貼りまては入れなかったが、とりあえず最低限のノルマはこなしたかたちになった。あとは漫画の完成待ちになる。ちょっと疲れはたまって来たけれども…。(汗)

 4日、出勤だ。昼休みを利用して、文章原稿を一気にプリントアウトする。残った休み時間で漫画のネームも打ち込み、フォントサイズを変えて3種プリントアウトした。これで文章の方は万全だ。大分先行きが見えてきた。もちろん、突発的な事態が発生することもあるから余談は許さないが、まあ何とか大丈夫だろう。(そう楽観的に構えないと、精神的に参ってしまうし…。)

 帰宅後、まず表紙絵にトーンを貼って仕上げた。そして、一部の文章原稿とともにコンビニで縮小コピーをとり、表紙と文章原稿の面つけ作業をしてしまった。これを優先したのは、ちょっとした作戦があったからだ。

 漫画の最終的な仕上がりは9日か10日の朝だろう。その日はコンビニのコピーも混む可能性がある。結構、同じ時期に大量コピーしているお仲間とおぼしき人の姿を見るようになってきているから、注意が必要だ。普通のコピーならいいが、こっそり両面コピーや紙替えをやるのだから、後ろに並ばれたりすると店員の目がこちらにきやすくなる。だから、せめて紙替えを要する表紙だけでも早くコピーしてしまおうという作戦である。

 まあ、そんなうしろめたいことをしなければいいのだろうが、コピー機ばかりはそうそう自宅に持てるものではない。むしろ、コンビにのサービスの方にもっと進化してもらいたいものだ。両面コピーのできる機械にして、紙替えもその店で紙を買えばOKにするとか、そのくらいあってもいいんじゃないだろうか?(マジでさ…。)

 5日、午前中、少しトーン貼りをしたあと、コンビニにコピーに行く。何とか見つからずに紙替えした表紙と文章原稿のうち8ページ分の両面コピーを終えた。毎度のことながら、気を遣って疲れる。速度が遅いから、時間もかかるし…。愚痴ばっかり言っていてもしかたないので、できあがったものを折れないようにしまい、漫画のトーン貼りに戻った。

 この日は、完成が表紙絵を含めて3ページ、貼りかけが3ページというところまで進んだ。このペースなら、9日中に漫画は仕上がるだろう。10日にコピーと製本をして、11日の本番に臨める。今回は外泊しないので、冷房のきいた自宅で作業できるし、少し楽になるかも…。

 6日、アニメ「犬夜叉」だが、闘いのシーンがない平穏な回だ。いつもあわただしい感じだから、こういう回がかえってオアシスのように感じられる。動きで見せるアニメとしては、ともすれば単調になりがちな展開だが、そこはオリジナルシーンを加えることでうまくまとめていた。特に、七宝の紙芝居は秀逸だ。ちょっと見え見えではあるが、なかなかいいパロディを作っている。七宝には同人の才能があるな…。(笑)

 それはいいとして、やはりラストの部分は原作の「そばにいてあげるわよ。」というセリフがなくなってしまった。狼野干との闘いのあとの「かごめにそばにいてほしい。」という犬夜叉のセリフがなくなったので、予想はしていたが残念だ。この2つのセリフはうまく呼応していて、原作では犬夜叉とかごめの心のつながりとその進展を示す意味のあるセリフだっだのだが…。

 さて、漫画の方は完成が4ページ、貼りかけが3ページと微速前進といったところだ。それでもほぼ計算どおりと言える。8日からの夏休みで一気にメインエンジン点火といきたい。8月に入って若干猛暑もおさまっている感じだし、見通しは明るい。もっとも、本来の新刊は落としてるんだから、そんな晴れ晴れしてたらいけないんだけどね。(汗)

 7日、仕事で銀行に立ち寄ったついでに両替し、釣り銭用の小銭を作ってきた。いよいよコミケ臨戦態勢である。帰宅後、漫画は完成が6ページ、貼りかけが3ページというところまできた。8日中にトーン貼りは終わりそうな勢いだ。少しでも早く進むに越したことはない。いい傾向である。

 このように書いてくると、非常に順調で万全なように見えるかもしれないが、実は精神的にはかなり気が重くなるようなことがあって、メールのやりとりで時間を食われることもあった1週間だったのである。そういう精神状態にもかかわらず、きっちり準備を進めてこれたのは我ながら大したものだと思う。

 100%能天気に生きられればそれに越したことはないが、世の中そう甘くもない。他人を疑ったり、疑われたりせずにいられればそれに越したことはないが、怪しげな行動を目の当たりにしてしまうと、どうしても「もしかして…」という気持ちが芽生えてしまう。黙って心の中にしまっておけば、何事も起こらないのかもしれないが、そんな気持ちを抱えたまま仲よくしていけるのか…?

 これからも長く交流していきたい人であればなおさら、そういうことは早く解決しておきたい。私ならそう考えるが、私の考えがすべての人にあてはまるわけではないし、理解してもらえるわけでもない。それに、どうも年をとってくると説教くさくなってきていけない。若い頃、自分がけむたがってきたことをいつのまにかしている自分に気づいたとき、思わず黄昏を感じてしまう。

 もっとも、何事も説教じみてしまうのがよくないのであって、説教自体は悪いことではない。子供の頃、「オバQ」に出てくる神成さんをとても嫌なおやじだと思った。でも、今は妙に親近感やノスタルジーを覚える。昔はああやって地域ぐるみで子供のしつけがされていたものだが…。(ああ、こんなこと言うなんて、やっぱり年とったんだなー。汗)

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