飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

6月5日(火)

 妖しいるーみっくグッズの分配会も終わり、いよいよ新刊発行に向けての修羅場本番…。しかし、思っていた以上に盛り込む内容が膨大で、執筆と編集の進行がはかばかしくない。表紙CGの入稿締切も約1ヶ月後にはやってくるだろうし、これはかなり厳しくなってきた。(汗)

 5月30日、原作「犬夜叉」だが、紫織の申し出は結界の源となる血玉珊瑚を斬ってくれということだった。それで結界を斬る力がつくというのは、大獄丸の悪あがきもあったけれど、ちょっと簡単すぎるような気がした。鉄砕牙の刃が赤く染まったのも、何となく気持ち悪い。アニメではやはり自粛の対象となってしまうだろうか? 

 心配なのは、以前から書いているように、これで奈落との強さのインフレ合戦が起こらないかということだ。あんまりスーパーな大技合戦になってしまうと、人間味がなくなってしまう。妖怪や半妖の戦いに人間味を求めるのも何だが(笑)、ブッ飛んだギャグや激しい闘いの中にも人間味があるという点がるーみっく作品のいいところだと思う。髪の毛が逆立ったスーパー○○○人になったり、フュージョンとかいって殺生丸と融合したりというのはナシにして欲しいが…。(笑)

 夜は、新刊の本編レビュー第1話分の加筆と再レイアウトにとりかかる。一応、第4話の途中までは書いてあったのだが、いちばん長く書いたつもりの第1話でさえ、かなりの加筆が必要となってしまった。しかも、無理矢理ひねり出したネタは、以前に書いた部分とのつながりが悪い。結局、この日のうちに第1話分の加筆は終わらなかった。(汗)

 31日、休暇をとって、前日の続きを書く。午後からはアニメイト池袋店に行って予約しておいた「犬夜叉Vol.1」のDVDを買い、8階で「犬夜叉原画展」を見てきた。DVD発売記念ということで、アニメのセル画が多いかと思っていたのだが、意外にも原作の原画が多く、少なくとも50枚は展示されていた。これは見応えがある。

 単行本の表紙、裏表紙、背表紙、見返し部分のイラストが1枚に全部描かれている巻があるというのは、この原画展で初めて知ることができた。しかし、惜しいことに額縁が汚い…。原画に汚れがあるのかと思ったら、額縁の汚れだったというのが何枚かあった。

 これだけの枚数を借りるとなると管理が相当大変だと思うが、こういうイベントはできれば全国で開いて欲しい。東京だけではもったいない。なかなか高橋先生の原画を生で拝める機会はないのだから…。アニメイトさん、がんばってください。(他力本願…。笑)

 帰宅後、ようやくレビューにうまく割り込ませられるネタが見つかった。そのために新たな参照画像も使うし、これで何とかきっちり埋まりそうだ。しかし、第1話からこんなに苦労するのでは、第26話までの残り24話分を入稿締切までに仕上げるのは至難の業だ。休日まるまる1日使って何話こなせるかにかかってくると思うが…。(画像の取り込みがあるからなぁ…。汗)

 一方、「1ポンドの福音」の後編だが、ほぼ予測したような結果になった。が、向田会長が桜のうまさに気づくシーンなどは、ちょっと味があるなと思う。しかし、桜は自分のボクシングを忘れて、KOを狙いにいってしまったために墓穴を掘ってしまう。似合っていないことをしてしまった結果というわけだ。自分の持ち味を活かさねばいけないということである。耕作も予想どおり、調理師試験に落ちたし…。(笑)

 6月1日、第1話分のレビューがやっと完成する。同時に第1話の使用BGMリストなども作成した。だんだんネタばれしていくが、資料系といえば、だいたい想像はできるだろう。各話のスタッフ&声優リストとか、原作との対応リスト、TV視聴率なんてのは、もうお約束である。これらは、すでにHPでやってるところもあるので二番煎と言われてもしかたないが、入れないわけにもいくまい。(笑)

 調べたいときにいちいちネットにアクセスするのは手間だというのもあるし、それに加えて、各話の使用BGMリストとか、主題歌のオリコンチャート推移だとか、そういうマニアックな資料を1冊に凝縮すれば、かなり使える資料本になるだろうと思ったわけだ。かつては、そういう本を手がけるサークルもいくつかあったが、今では同人もサークルも傾向が変わってしまった。だからこそ、作る価値がある。

 とはいえ、ただの資料の羅列では読み物として面白くない。だからこそ、私的見解の入る各話のレビューが重要なのだ。アニメの画像を使うにあたっても、あくまで引用の範囲を逸脱してはならない。それには、ただのデータ集でなく、自らの著作である必要がある。中には、そこまで深く考えないでやってる人もいるだろうが、私はそのラインは守りたいと思っている。

 2日、出勤だ。昼休みにここまで出来上がった原稿を職場のプリンタでプリントアウトして、出来ばえを確認してみた。(こらこら。笑) まずまずと言える。だが、BGMリストはもう少し工夫が必要だ。1話で1ページ使ってしまうのではもったいない。かといって、曲名だけで何の解説もないのでは芸がない。この辺は、本として何が正しいのかを見極めるのが難しい…。

 帰宅後は、第2話分のレビュー原文に加筆をする。しかし、第1話ほど盛り込める内容がない。あんまり、細かいところをヨイショしたり、批判したりしてもいやらしくなるだけだ。たまたまこの第2話には、ちょっとしたお遊びを入れてみたい箇所があったので、それを下段の一部に入れてみることでスペースを稼ぐことにした。

 穴埋めといえば確かにそのとおりなのだが、そういったものを集めたコーナーを作ることも考えていて、いずれ入れるはずのネタだったものだ。単調になりがちなレビューの合間に挟み込むのも、アクセントになっていいだろう。(決して、言い訳ではないぞ。笑)

 3日、いよいよ妖しいるーみっくグッズ分配会当日だ。いや、正確にはるーみっくグッズの妖しい分配会であって、グッズそのものが妖しいわけではない。もっとも、めったに見られないレアなものも数点あるので、少しはグッズに妖しいという形容がついてもいいかも…。(笑)

 まずは、数が少ないレアものをプライスダウン・オークション(上限からだんだん値を下げていくオークション)にかける。同額で手が上がれば、アミダくじにより決定となる。だが、飛鳥はくじ運が壊滅的に悪い。今回も、第1希望で狙っていたものが上限額で抽選となり、見事にはずれてしまった。(汗)

 4人の抽選になり、先に2人が選んでいて、残りは2つだった。くじ運が悪いから、直感で「こっち!」と思った方をあえてやめて反対の方を選んだのだが、直感の方が当たりだったのである。悔やんでも悔やみきれん…。(それにしても、アミダくじって言ったのに、間に1本も線が入ってないストレートっていうのは、ひどいよなぁ。しくしくしく…。泣)

 同種類の数の多いものはジャンケンで順番を決めて、状態のいいものから自分で選んで持っていく。品物が残っていれば、2巡目、3巡目と繰り返すが、途中で放棄してもいい。私は、プレゼント品として少しでも数が欲しかったので、状態に関係なく最後まで参加した。結果として400点近くを入手することができた。これでしばらくは、安泰かな…。

 分配会終了後、参加者一行でアニメイト池袋店に行き、「犬夜叉原画展」を観る。そのあとは、ささやかな(?)打ち上げ宴会である。原稿がやばくなってきてるのに、つい勢いで参加してしまった。う〜む、これが命取りにならなければいいが…。

 4日、アニメ「犬夜叉」だが、サッカーのコンフェデレーションズカップとぶつかってしまった。もともと仕事で帰宅が間に合わないから、「犬夜叉」はビデオ鑑賞の予定だったが、多分、帰宅が間に合っていてもサッカーを観てしまっただろう。最近、ちょっとアニメ「犬夜叉」への愛着が薄れてきているな…。(汗)

 仕事が終わったときにはすでにサッカーが始まっていたので、職場でそのままサッカーを観てから帰宅した。その分、遅くなってしまったのは、言うまでもない。「犬夜叉」ビデオは、寝る前にのんびりと観た。

 内容的には、やや消化不良という感があった。やっぱり、かごめと珊瑚が犬夜叉と弥勒に裸を見られてしまうシーンは、原作に近くして欲しかった。あれでは、あまりよく見えていないように思う。弥勒のそのあとの台詞があまり響いてこない…。(そういう意味での消化不良なのか? 笑)

 アニメオリジナルである冒頭の草太くんの健気な活躍は、それだけをとってみるとなかなかいい。だが、これはあとでかごめが不用意に弟のことを語って、珊瑚に琥珀のことを思い出させる部分の伏線である。これをあえて描くのは、ちょっと疑問だ。珊瑚が温泉で琥珀のことを語る前なら悪くなかったのだが、これではかごめが無神経な女の子に見えてしまう。確かに現代的でノリは軽いが、無神経ではないように思うのだが…。

 5日、どうも新刊の原稿が進まない。思っていた以上に執筆が大変で、完全に計算が狂ってしまった。そろそろ表紙と裏表紙のCGも作成にかからないといけないし、これはかなり困難になってきたかもしれない。始動が早かったのに、いつのまにか追い込まれてしまった。うーむ、やっぱ中だるみがなぁ…。(汗)

 ということで、しばらくここの更新もストップして新刊作成に専念することにした。そうでなければ、多分無理だ。いや、そうしても無理くさい…。ちょっと1人でやるには内容がでかすぎたかな…? 欲張りだからなぁ、私は…。(それで墓穴掘ってるんじゃ、救いようがないな。汗)

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