飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

5月29日(火)

 飛鳥鳳凰堂がコミケに当選! 今回は早くから新刊に取り組んでるだけに、よかったという思いが強い。もっとも、これで新刊を落とすことができなくなったわけだが…。(落とすつもりだったのか? 笑)

 23日、原作「犬夜叉」だが、やはり局面打開のカギとなったのは、紫織の潜在能力だった。犬夜叉の爆流破さえもまともには通じない結界となれば、結局、行きつくのはそこしかない。焦点はそのかたちだった。大獄丸は、結界を自由に操ることはできないと言っていたから、何か別の力かと考えていたのだが、大獄丸の想像を超える結界を操る力で結界の外へ憎い父の仇をはじき出した。

 その機を逃さず、爆流破で大獄丸を倒した犬夜叉だが、結局、紫織を斬ることはできない。しかし、あきらめて別の強い結界を張る妖怪を探して斬ると言う犬夜叉を引き止める紫織…。まさか、自分を斬ってくれとは言わないだろうが、何か協力してくれそうな気配だ。今回のシリーズで鉄砕牙に結界を斬り裂く力がついてしまうのは、ちょっと簡単すぎるような気もするが、どうなのだろう?

 あまり長くかかって、結界を斬る力を得ることが本筋のようになってしまうものどうかと思うが、あまり早く力をつけてしまうと、双方の力のインフレが加速していってしまう。敵が簡単に強くなるのはある程度いいとして、主人公は苦労して力をつけるのが少年漫画の王道だと思うのだが、考えが古いだろうか?

 さて、この日は原稿にかかるつもりでいたのだが、どうも気分が乗らなくてだらだらと過ごしてしまった。人間、そうそう毎日勤勉には働けない…などど、自分に言い訳してゴロゴロしていた。こういう停滞期は必ず来る。このせいで毎度入稿直前に修羅場になってしまうわけだが、何度懲りても治らない病気だ。(困ったもんだ…。汗)

 24日、久々掲載の「1ポンドの福音 −小羊の未来図−」(前編)を読む。今回も前後編の2話だから、あまり大きな話の進展はないだろう。今回のポイントは「向き、不向き」と「好き、嫌い」の2点のようだ。その2点が人生の上でクロスする。初めて人に頼られ、調理師の資格を取ろうとして不向きな勉強をするハードパンチャー・耕作とKO勝ちが1度もなく華がない(不向き)と言われながらボクシングに燃える学習塾の講師・桜学…。この見事なまでに正反対の設定が高橋先生らしい。

 普通に考えれば耕作はボクサー向きで、調理師の勉強なんて向いてない。その辺は、塾の子供たちの会話にもしっかり表れている。一方の桜は、塾の講師の方が似合っている。「向いているか向いていないか、それは他人が決めることじゃない。」という桜のセリフは、確かに間違っていないと思う。人生は他人が決めるものではない。だが、自分の気持ちだけで本当に向いていない道を突き進んでしまうのも不幸だ。

 弁当屋・カロリー亭の主人(これがまた、高橋先生らしくていい味出してるのだが)に頼られて、自分で性に合ってると思い、調理師の資格をとって定職につき、シスターとの結婚へと思考を直結させる耕作。その勉強のためにボクシングのトレーニングも忘れていた…。そして、初めてボクシングをやめるという言葉が耕作の口から飛び出す。(預金が1980円というのは、相変わらず笑わせてくれるが…。笑)

 シスターは耕作がボクシングをやめることを残念に思っているように見える。「ボクシング…嫌いになったのですか?」という問いかけは、結構重い。自分が本当に好きで、向いている道を進むのが最も幸せのはずだ。恐らく、後編では耕作がそのことを思い知ることになるだろう。自分はやっぱりボクシングが好きで、向いているんだと…。

 25日、相変わらず気分が乗らない。そうそう簡単に状況は変わらない。帰宅後の時間ではやれることが少ないので、つい「まあ、いいか…。」になってしまう。それでも少しずつ進めておけば、あとになって違ってくる。理屈ではわかっているのだが、理屈どおりに人間の気分は変わらない。紫織が結界を自由に操れるように、気分を自由に操れたらいいのにな…。

 26日、ようやく腰を上げて、OPとEDのページのレイアウトにかかった。かなりたくさんの画像を取り込んだOPだが、実際に使える画像は限られてくる。もったいないが、その辺は割り切りだ。まさか、全コマ載せるわけにもいくまい。(笑) それでも、6ページかかってしまった。こんな思いつきの小さなコーナーに6ページか…。自分の本でなければできない贅沢だな。(笑)

 夜は翌日の妖しい会合に備えての準備だ。あまり使っていなかったノートパソコンの整備をし、持って行くもののチェックをする。この会合については、詳しく書くといろいろと支障があると思うのだが、全く書かないというのももったいない。プライバシー保護の観点から、私以外の参加者は内緒ということにしておこう。このコーナーで音声を変えても意味ないし…。(笑)

 27日、午後から私の職場の会議室で妖しい会合が開かれた。とあるルートから大量入手した非売品るーみっくグッズ分配のための会合である。どうだ、妖しいだろう?(笑) 実際の分配は翌週で、この日はとりあえず品物の状態と種類を確認するための会合だった。実際にものを見るのは初めてで、元の持ち主の話では、状態のよくないものも多いということだったのだが、「これのどこが悪いんだ?」というようなレベルだった。

 当時でもなかなか手に入りにくく、よく盗まれたりしたものだから、その際に大きな傷のついたものが結構多い。なのに、無傷のものや傷があっても小さなものがほとんどなのだ。このレベルのものが今日までこんなに大量に保管されていたとは…。それを少人数で山分けしようとしている我々は、かなり悪いやつらかもしれない。(別に、元の持ち主から脅し取ったわけではないぞ。笑)

 もっとも、すべてが個人のコレクションになってしまうわけではない。同じ種類のものがかなりあるから、それはいずれイベントのプレゼントへと回ることになる。それでも、これだけ大量にある状況を拝めるのは我々だけだ。やっぱり、ちょっと恨まれてしまうかもしれないな…。(汗)

 28日、コミケット準備会から通知が届く。水色ラベルの当選通知だ。前々回、ジャンル移動の際に落ちているので、安心はできなかった。順番でいくと落ちるのではないかという恐れもあった。実際、ここのところ再録ぐらいで満足な本が出せていない。このジャンルで実績を作ったとは言えないから、強気になれる要素がないのだ。もっとも、強気になっただけで当選できるなら、苦労はしないが…。(笑)

 さて、これで新刊は絶対に落とせなくなった。ということで、すでに書いてあったアニメ第1話のレビューに合わせて画像の取り込みと加工をする。夜にはレイアウトにかかったが、予想していたよりも文章が短かった。あまり画像ばかり増やすと誌面がくどくなるし、引用の範囲を逸脱してしまう。文章の方を書き足すしかない。第1話については、書きすぎたと思っていたのだが、これでも足りないとは…。(汗)

 夜はアニメ「犬夜叉」だ。弥勒が奈落の罠にかかって風穴を広げられ、殺されかけた話だが、非常によくまとまっていたと思う。このあたりのストーリー展開は、原作でも非常によくて個人的にも気に入ってるところなので、大事に作って欲しいと思っていたのだが、そんなに心配はいらなかったようだ。

 ここまでかと思ったときの弥勒の独白も、結構いいところをついている。ただ、集まった妖怪たちの会話がなくなったのは残念だ。特に、「くくく…法師さま丸見えよ。」がよかったんだが…。何が丸見えなのかな?(こらこら…。笑)

 また、最後の「セクハラ」という言葉を珊瑚に言わせたのはどうだろう? やはりかごめに言わせるべきだったのではないだろうか? あまり時代考証を考えすぎると話が進みにくいという部分もあるのだが、やはり戦国時代の人間がいきなり「セクハラ」と言うのは違和感が強い。劇団☆新幹線の芝居のように全体がギャグならいいのだが…。

 4月以降、どうも視聴率が低下気味のようだが、作品の出来自体は悪くない。このままの作りを続けていればいいと思う。だいたい、視聴率というのはあまり単純に数字の上っ面だけで判断できないものだ。行楽シーズンなど季節的要因で、TVそのものを自宅で試聴していない調査対象家庭が多ければ、全体の数字は当然落ち込む。この場合、むしろ大事なのは占有率の方である。

 占有率というのは、実際にTVを見ている調査対象家庭のうち、何%が「犬夜叉」を見ているかだ。例えば、100軒のうち60軒がその時間帯にTVを見ていたとしよう。そのうちさらに「犬夜叉」を見ていたのが14軒だったとすると、視聴率は14÷100で14%になる。が、占有率は14÷60で23.3%となるわけだ。残念ながら、占有率は一般には公開されていないのでわからないが…。

 29日、特にこれといってなかったが、相変わらずここの原文は書けていない。平日は本作りをあまりしていないんだから、ここの原文くらい書けばいいのにと言われそうだが、気が乗らないときは何をやっても進まないものだ。でも、こんなペースでは新刊もやばい。そろそろエンジンを始動させねば…。

 コミケにも当選したことだし、ここの更新もしなければいけないのだが、ため込んでしまったからなぁ…。遅れ遅れでも、少しずつ書いていかねば…。ちょっと新刊の原稿が送れるけれど…。(汗)

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