飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1997年>

8月19日(火)

コミケが終わって、日が暮れて…。何はともあれ、一段落…。若干の満足と若干の不満…。喜び、そして疲労…。飛鳥の夏は終わった…。(笑)

13日、「REAL LOVE」Vol.2の受け取りに行く。前回よりページ数が多いから、重くなるのは予想していたが、段差でカートごと持ち上げようとしたら、カートのアームがひん曲がってしまった。(汗)

しかも、途中で雨まで降ってくる始末…。もちろん、それを予測してビニールと傘を用意して行ったから大事には至らなかったが、自宅と印刷所の間は長い坂道…。息も絶え絶え。えらく疲れてしまった。(運動不足や年齢的なものもあるんだろーけど…。汗)

表紙の発色は思ったより濃く出た。前回は薄く出て、ちょっと全体的にソフトフォーカスがかかったようなぼやけ方していたので、今回は若干意識してコントラストをハッキリさせてみたのだが、それだけの違いでこれだけ濃く出るとは予想外だった。でもまあ、かごめと犬夜叉の髪などは期待した色になったし、充分、許容範囲だと思う。

内容的には、編集に時間がかけられなかったせいもあって、ちょっと詰め込み過ぎて余裕がないというか、一息つける間がないという印象を受けてしまう。そういう意味では、前回の方が、散漫ではあったが、落ち着いて読めるという感じはある。まあ、自分自身ではそういう感想だが、果たしてこれが買い手の目にどう映るやら…?(汗)

14日、8日に委託本を送ってくれた人から、別便で本と便箋が届いた。特別、指示はなかったが、これで委託の概要がつかめた。一応、確認のメールを出し、最終的な荷造りを開始した。

さて、荷造りしてみたはいいが、重くてとても1度には運べない。荷物を分けてみたが、自分の体力、腕力では3回に分けないと無理だという結論に達して、悲鳴を上げるに至った。とりあえず、宿泊先のホテルまで運べば、当日は一刻会の荷物と一緒に車で運んでもらえることになっているのだが、そのホテルまでが問題なのだ。(汗)

結局、PC-VANのOLTで、同じ一刻会の会員に車を回してもらえることになって助かったのだが、この先、新刊本が増えたときのことを思うと、何か対策を考えておかないといけないなと痛感した。

15日、残っていたブース用の小物を仕上げ、15時30分に荷物の1/3を持って、一刻会の宿泊会会場であるアジア会館に向かった。18時過ぎに車で残りの荷物を取りに帰り、アジア会館には、20時過ぎに戻った。

この日は、もっぱら一刻会会員たちのコミュニケーションタイムだ。夕食に続いて、1部屋に集まっての宴会…。ところが何と、ここから「REAL LOVE」Vol.2が売れ始める。執筆者に本を贈呈したことから始まって、それを見た他の会員が、今、売ってくれるかと言い出し、芋づる式に8冊売れてしまったのだ。本番でも、こんなペースで売れてくれるといいのだが…。(笑)

16日、一刻会、名古屋集会のための推理ドラマの撮影だ。この撮影機材も全部私持ち…。だから、荷物が死ぬほど重かったのだ。コミケのときの撮影は、今度から勘弁してもらおう。(汗)

さて撮影だが、脚本はあるものの、演出も演技指導もないままのぶっつけ本番…。しかも、当の脚本担当は夜にならないと来られない状態での撮影で、この日1日で撮り終えなければならない。さらに、推理ドラマだから、集会に一般参加する会員に答がバレてはいけないのだ。

何とも大変な撮影だったが、何とか撮り終えることができた。しかし、ロビーでの撮影では、他の宿泊客(ほとんどが外国人)の注目を浴びながらの撮影で、NGの連発…。みんな恥ずかしがってしまって、声が出ないのだ。そんな中で、ちっとも恥ずかしいと思ってなかった私って…。(汗)

夜は、宿泊会恒例のプレゼント交換会だ。自己紹介、近況報告に続いて、お互い持ち寄ったプレゼントをくじ引きで交換するのだ。私がもらったのは、何とUCCコーヒーのエヴァ缶(5種+1)だった。別に集める気もなかったのだが…。(笑)

17日、いよいよ本番だ。東京ビッグサイトには6時頃に到着した。前回に続いて、東地区のサークルゲート1番乗りだった。しかし、すでに一般入場者の列は、1000人は軽く超えている。並んでいいのは6時からのはずだから、これはみんな違反の徹夜組というわけだ。こらこら、テントを張るな、テントを!(マジでいたぞ…。汗)

さて、ブースの準備だが、一刻会の方はもう慣れているからどうということもない。が、飛鳥鳳凰堂の方は、初めてなだけに妙に力が入ってしまった。15日に「犬夜叉」の書店用タペストリーが入手できて、早速ブースのディスプレイに使った。また、ホームページのタイトル画像に使っている、あかねちゃんの画像を利用したポップとオリジナル値札まで用意した。(この値札は、欲しいという人がいたので、余りをあげてしまったが…。笑)

そして10時、開場時間だ。ここんとこ、るーみっくのブースは開場直後はヒマだ。淋しい話だが、いの一番にダッシュするようなジャンルではなくなってしまったのだ。忙しくなるのは昼近くになってからということで、最初に買いに出た。しかし、ブースが増えただけに、買いたい本も増えて、かえって悩んでしまった。結局、売り子もあるので、すべてのるーみっく系の本の中味を確認することができなかった。何ともそれが心残りである。

さて、肝心の売れ行きの方だが、どうもあまりパッとしない。参加サークルは、前回比2.5倍に増えたのだから、作り手の側の応募は確実に増えているのだろう。しかし、買い手がそれに比例して増えているというわけではないということだろうか?

それとも、私と同じように目移りしたり、増えたはいいが、逆に予算的に苦しくなってしまった人もいるのかもしれない。実際、終わり近くになって、「買いたいんだけと、お金なくなっちゃって…。」ということで、通販の宛先を尋ねてきた人もいた。

結果として、飛鳥鳳凰堂では委託を含め本150冊と便箋10袋が売れた。そのうち、自分の本は、「REAL LOVE」Vol.2が70冊、Vol.1が30冊(持ち込み分完売)の合計100冊だった。近年のるーみっく系(18禁以外)の売れ行きからすると、まずまずの成績と言うべきだろうか…。

数的にるーみっく系の盛り返しが、いまひとつ確認できなかった点に不満は残るが、個人的には、「いいサークルを見つけた!」とばかりに、励ましてもらったり、「REAL LOVE」Vol.2の表紙を指して、「この絵描いてる人の漫画が載ってるものなら、何でもいいんです。」と言うお客さんが出現するなど、同人冥利に尽きる思いをさせてもらえた。これで、不満を言ったらバチが当たるというものだろう。

かくして祭りは終わった…。宿泊会場では、打ち上げの宴会で盛り上がったが、疲れが出てきて早めに就寝した。飛鳥の夏は終わった…。(笑)

18日、アジア会館をチェックアウトした後、赤坂のアンナミラーズ(通称、アンミラ)で昼食をとる。12名で大荷物の来店は、どう見てもお上りさんだ。(汗)

そういう私も、実際に店に入ったのは初めてだった。店の外から見たことや、アンミラでバイトしてる知り合いの女の子が、本物のユニフォームでコミケに来ていたのを見たことがあるのだが…。(おいおい。汗)

19日、感覚的にはそんなに疲れいるという感じはなかったのだが、やはり体は正直だった。テンションもピークから一気に下り坂に入っているで、こういうときは風邪に気をつけないといけない。実は、もうひいてしまったみたいなのだが…。(汗)

とりあえず、次回冬コミ(コミックマーケット53)の参加申し込みも投函した。せっかく、当選したんだから、実績を作っていかないといけない。次回は2日間で、当選確率が厳しいが、ダメでもともと…。同人のチャレンジに終わりはない…。なんちゃってね…。(笑)

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