飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

5月1日(火)

 本業で忙殺されたり、腰を痛めたりしてごにょごにょしてるうちに、5月になってしまった。夏の新刊本の準備は例年になく地道に進んでいるが、まだまだ序の口前(そんな言葉ないか。笑)といったところだ。最低限、表紙のCGは作らないとまずいな。一応、久々に「REAL LOVE」を名乗らせるつもりなので…。

 4月25日、原作「犬夜叉」だが、新たな展開に移った。百鬼蝙蝠の話である。人間と百鬼蝙蝠の間に生まれた半妖・紫織だが、金髪(?)で顔グロというのが、何となく昨今のコギャルをイメージさせたりする。うーむ、何か意味があるのだろうか? 場所が西国で、紫織が自分を「うち」と読んでいるところも、ちょっと引っかかったりするが…。

 より強くなった奈落の結界を斬るために、強い結界を張る力を持つ百鬼蝙蝠の結界の守り役を斬り、その血を吸わせることで鉄砕牙を強くする。だが、それは幼い半妖の少女、紫織を斬るということ…。果たして、犬夜叉たちはどうするのか? ちょっとシチュエーションは違うが、この「少女を斬らねばならない状況」というのが劇団☆新幹線の「阿修羅城の瞳」とダブった。

 阿修羅はまず、幼い少女となり、強い男に斬られることによって女に転生する。転生した女は、強い男に恋をすることで阿修羅(鬼)へと生まれ変わる…。まあ、それと同じ展開になることはないだろう。奈落を倒すために手段を選ばないという展開は、普通に考えるとないと思う。自らの目的のために罪のない幼い少女を斬るというのでは、あまりにも残虐すぎる。それはやらないだろうと思う。

 ただ、紫織の力が覚醒したとき、どういう展開になるかはわからない。母親の言葉からすると、紫織は幼いながらも結界の守り役として充分な力を持っていることになる。仏心を出すと、思わぬ危機に直面するかもしれない。それと、ポイントと思えるのが「半妖だからって、妖怪に劣ってるわけじゃないし、人間に劣ってるわけじゃない…」という紫織の母親の言葉だ。

 半妖だから力に限界がある。妖怪よりも強くなれないと考えるのは誤りだということである。このことを身を持って知るシリーズになるのではないかという気がする。どういう展開からそこに至るかはちょっと想像できない。そこが楽しみだ…。

 さて、腰を痛めて1週間目…。日に日によくなってはいるが、どうしても完全には痛みは消えない。GWには一刻会の泊りがけの集会があるが、どうもそれまでに全快するのは無理そうだ。そういえば、最初に腰を痛めた年もGW過ぎまで痛みが長引いた。あのときは、痛みが消えるまで半年近くかかったが、今回はそこまでいかないだろう…と、思うけど…。(汗)

 26日、徐々にたまっていたここの原文を書きためていく。4週を越えてしまうとまずいので、どうしても次週には更新しなければ…。ここへのアクセス数も減っているみたいだし、見捨てられないようにがんばらねば…。(汗)

 同時に新刊本のための資料収集も少し進めた。今回、資料的な本を作ろうと思ったのは、前にも書いたとおり、漫画の方の調子がイマイチだからというのが大きいのだが、それと同時に、いままでのスタイルの本が最近のファンに求められてるのかどうかというのが疑問に思えてきたからだ。

 最近のファンは、もう「るーみっくファン」とひとくくりにすることができない。「らんま」ファン、「犬夜叉」ファンといった作品別ファンに分化してきている。そういう中で、るーみっくネタ混成本では、この先あまり求められなくなるのではないかという気がしてきた。

 そこで今回は、「犬夜叉」オンリーに絞って資料的な本を作ってみることにしたのだ。これからも犬夜叉オンリーでいくという意味ではない。できれば、作品ごとに本を作りたいが、そこまで手を広げられる時間とパワーがないから、今回は今が旬の「犬夜叉」に集中してみることにしたのだ。

 もっとも、一旦この手の本を出してしまうと、最後までやめるわけにいかなくなるから、当分、この路線は続いていくことになるだろう。あとは、それ以外に本を作る時間とパワーが生み出せるかどうかだ。だんだん衰えていくのは、間違いないからなー。(汗)

 27日、1週間仕事をすると疲れがたまる。この日はちょっと休養だ。翌朝、寝坊すればまた資料集めもがんばれるだろう。ということで、最初に腰を痛めた年のことを思い出してみた。前にも書いたように、あのときも腰痛を抱えたままGWに突入した。

 1992年に当時のパソコン通信・PC−VANに加入して以来、GWは長野県の松本でオフ会を開くのが恒例になっていた。というのも、当時、日高のり子さんがFM長野に生番組を持っていたからだ。スタジオはガラス張りで、通りからオンエア風景を見ることができたし、終了後にはサインもしてもらえた。

 私は、声優さんの追っかけなどしたことがないからよくわからないのだが、多分、どの声優さんも似たようなものなのだろう。朝、新宿を出発するとき、ちゃんと乗る電車と車両を知っていて、お見送り部隊が待ち構えているのだ。

 一方、松本にはお出迎え部隊(GWのときは我々だが)が待っていて、到着すると日高さんを囲むようにして雑談をしながらぞろぞろとFM長野まで行進した。帰りも同じである…。それは、ファンに許された直接コミュニケーションのできるささやかな幸福の時間だった。

 そんなわけで、この年もFM長野から松本駅までみんなでぞろぞろと見送りに行ったのだが、私は帰りの切符を手配しなければならなかった。いつもなら、日高さんを見送ったあとの電車の自由席で帰るのだが、腰が痛かったので、できればシートのいいグリーン車にしたかったのだ。

 と、空席があるのは日高さんと同じ電車だけだった。見送りに参加できないが、しかたないと割り切って切符を買ったのだが、これが日高さんと同じ車両だった。そんなわけでこの年は、日高さんと一緒に見送られる立場になってしまった。(笑)

 もちろん、席は離れていたのだが、日高さんの声はよく通るので、聞き耳を立てていなくても、ときどき断片的に声が耳に入ってくる。日高さんは、ずっと付き人と話していたのだが、あるとき突然「すっごく、あやしいーっ!」と大きな声を発したので、びっくりした。

 いったい、何がそんなにあやしかったのだろう? 「あやしい」というのが、「怪しい」なのか、「妖しい」なのか、あるいは当時一部で流行していた「綾しい」なのかよくわからなかったが…。(日高さんの場合、それはないか…。笑) いずれにしても、今はなつかしい思い出である。

 28日、新刊本のための資料収集で1日を費やした。やってみると、結構果てしない作業である。アニメ「犬夜叉」を繰り返し見て、細かいところをチェックしていく。結構、新たな発見もあっておもしろいのだが、そこに見入ってしまうと作業が進まなくなる。うーむ、困ったものだ…。(笑)

 一方、オークションで落札した「犬夜叉」のトレカ(初版フルコンプリート)が届いた。トレカに関してはあまり情熱がない。原作絵だったら、きっと根性入るのだろうが、数年前の高橋留美子コレクションカードのときも、知り合いが大人買いした余りを買い取って済ましてしまった。1枚(T-13男乱馬のインデックスカード)だけないままだが…。

 本来、こういうものは地道に買い、そのたびに持っていないカードがあるか、SPカードが入っているかなど、期待に胸を膨らませながら集めるのが正しい。だが、この歳になると、そういう初々しさは枯れてしまって、お金で済むなら、手っ取り早く済ましてしまいたくなる。実際のところ、地道に買い集めるより安く済んだと思う。

 今、若い人たちはまだまだたっぷり時間があるし、こんなむなしい収集のしかたはしない方がいい。ポンと1度買ってそれで終わりでは楽しみがない。先が短いから効率的に集めるのであって、先がたっぷりある人たちは、ぜひ楽しみながら集めて欲しい。別に、バンダイを儲けさせたいわけではないが…。(笑)

 29日、出勤だ。GWは、このあと5月3日が出勤だ。帰宅後は、相変わらず新刊本の資料収集だ。ここの更新も、原文の書き上がったものからしておけばいいのだが、つい資料収集の方にのめり込んで忘れてしまう。今は、それに集中できているのだから、それはそれでいいことなのだろうと思う。

 30日、トレカが揃ったことで専用のバインダが欲しくなった。高橋留美子コレクションカードのときは、カードと一緒にビニールのカードホルダーももらったのだが、バインダを買うのが面倒で、いまだにそのままになっている。それでは整理がつかないので、重い(痛い)腰を上げて買いにいった。

 他に特にあてがなかったので、アニメイト池袋店に行った。DVD発売を記念して5月30日から6月5日まで8階で「犬夜叉原画展」が開かれるという情報も伝わってきていたから、その辺の確認もしたかったし、ついでに買っていないグッズなども買っておきたかったし…。

 次世代ワールドホビーフェア(東京)のときにはまだ売ってなかった下敷きとクリアファイルがあったので、とりあえず買った。あとはアニメコミックスの3、4巻だが、アニメイトには1、2、4巻しかなかった。それだけ売れているということなのなのだろうか。

 しかたなく池袋駅まで行き、西武の書籍館で買うことにしたが、こちらには3巻しかない…。まったく、困ったものだ。おかげで、そこで3巻を買ったあと、またアニメイトまで戻って4巻を買うことになった。地元の書店がつぶれたりしなければ、こんなに苦労しなくても済んだのに…。(汗)

 5月1日、日曜日の代休だ。ようやくここの原文を書き上げる時間ができた。新刊本の資料収集も進めている。資料を拾ったあと、どのようにまとめるかがまた大変なのだが、何とか求められる本になるようにがんばってみたい。今のところ、この手の本はほとんど出回っていないようだし…。

 それと同時に、一刻会の集会の準備もしておかないといけない。今回はスタッフではないが、オークションへの提供品も選択しないといけないし…。ただ、一刻会の面々だと、るみけっと2の小吉のようなものでは喜ばないからなぁ…。珍しいものはもうあまりないのだが…。(汗)

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