飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

4月24日(火)

 ぴしっ! 腰に破滅の音が…。ぎっくり腰だ。それと同時に貧血(?)を起こしてしまう…。そういうことにして、こっそり戦国時代に行ってきたわけではない。本当に腰にきてしまった。数年前に患った箇所の痛みが再発してしまったのだ。GWも近いというのに、何たる悲劇…。(汗)

 18日、原作「犬夜叉」だが、奈落は再び無双(鬼蜘蛛)を自分の体に取り込んでしまった。何かあっけなく終わってしまった無双だが、要は鬼蜘蛛の部分が奈落の体のつなぎとしてまだ必要だったということのようだ。もともと、奈落は鬼蜘蛛の体をつなぎとして生まれたのだから、それは当然といえば当然の話だ。あえて分離してみたのは、そろそろ分離しても大丈夫かどうかを試してみたのだろう。

 奈落はやはり自分の意志で体を解体していた。以前のバラバラ状態について、ちょっと臭いとは思っていたのだ。が、自分の体を組み替えて、より強力にするというところまでは発想が及ばなかった。犬夜叉が爆流破をマスターして成長したことで、奈落では役不足になってしまうのではないかと指摘したことがあったが、奈落もバイオテクノロジー(?)で強くなるというわけだ…。

 もし、奈落との決着をもってこの作品を終わらせるのであれば、やはり奈落はとてもまともな闘いでは勝てないと思えるほど強くなくては盛り上がらない。それでも何とかして最後に倒すのが、少年漫画の王道だ。そういう意味では、宿敵により強くなってもらうのは悪くない。これでまた、作品がすぐに終わってしまうようなことはなくなったと言えるし…。(アニメ化で人気が高まってるのに、すぐ終わるわけないけどね…。笑)

 奈落と犬夜叉とでは、もともと成り立ちが違う。うーむ、なかなかうまいところをついてきたなと思う。言われてみればそうだ。人間と妖怪のハーフとして生まれた犬夜叉と数多の妖怪が鬼蜘蛛をつなぎとして寄り集まって生まれた奈落では、同じ半妖でも根本的に体の作りが違って当然…。もっとも、組み替えによる強化ができるなら、もっと早くからやっていればいいものをと思ってしまうが、それを言っちゃいけないか…。(笑)

 いずれにしても、いままで以上に厄介な存在になったことは間違いない。奈落の手から解放されることを望んでいる神楽にとっても前途多難だ。神楽については、奈落本体が死んでも、生きていられるのかなという疑問がもとからあるけれども…。(笑)

 さて、平然と原作「犬夜叉」の感想を書いている私だが、実は大変だったのだ。前夜、早めに床についたわりには疲れが抜けてない。ねぼけ眼で階下に降り、いつものようにまずトイレに入る。そして、いつものように洋式トイレのフタを開けようとして上体をかがめた瞬間だった。ぴしっと腰に破滅の音が…。(汗)

 もちろん、本当に音がしたわけではないが、音がしたように感じるくらいの衝撃(激痛)が走ったのだ。目から火が出るとよく言うけれども、まさにその状態でもあった。ストロボなどの光源を直視したあと目を閉じると、まぶたの裏に光の残像が残るが、光源を見たわけでもないのに、まぶたの裏に花菱紋状の残像がくっきりと残っていた。腰の激痛が脳に強いショックを与えたということなのだろう。

 そのショック症状なのか、一気に血の気が引いてしまった。サーッと顔に冷たい感覚が走り、やがてその冷たい感覚は両手足から全身へと広がる。これはやばいと思った…。用足しどころではない。トイレからはい出して居間に戻り、ガスストーブをつけ、毛布で体を包む…。とにかく体を温めないと…、と思ったのだ。

 時期が時期だから、ガスストーブの火力もすぐに弱まってしまうが、無いよりはマシだ。脈拍が極めて弱い…。急激な血圧低下による虚血性の貧血状態らしい。(貧血なんか起こしたことがないから、そうと言い切れないのだ。) 意識はかなりしっかりしていて、参ったなぁ、やばいなぁ…と何度も繰り返しつぶやいていた。

 意識がしっかりしているうちに自分で救急車を呼ぼうかとも思ったが、この日は休めない仕事がある。もう少し様子をみて、回復してくるようなら出勤したかった。そんなこと言ってて、死んでしまったらどうしようもないのだが、まだ何となく死なないような気がした。息苦しさや意識の薄れがなかったので、余裕があったのだろう。

 というわけで、とりあえず考えてみる…。心臓の拍動が極めて微弱になっているのだから、心臓にがんばってもらわねばならない。そこで、傍目から見たら笑われるかもしれないが、1人心臓マッサージをしてみる。自分で胸を押しても大して力は入らないが、それでも顔以外の冷たい感覚は、それですぐに解消された。

 顔だけはなかなか冷たい感覚が消えなかったが、それ以外の感覚が戻ったことで気持ち的にも余裕ができたので、朝食をゆっくりととることにする。その際、血圧を上げねばと思い、唐辛子をおかずにかけまくった…。(今考えてみると、おかしな行動だったかもしれない…。笑)

 唐辛子がきいたのだろうか? 朝食を終える頃には顔の冷たい感覚もほぼおさまった。これなら出勤できるなと判断し、定刻どおり家を出た。最低限の仕事をして、午後は休暇をもらおうかとも思ったのだが、そのまま何とか持ってしまった。腰の痛みはかなりきつく、つらかったが、それ以外は大丈夫だった。

 あの全身の冷たい感覚が何だったのか、腰をやったことによる一時的なショック症状だったのか、実際のところ危なかったのかどうか、よくわからない。でも、腰はしっかり痛めているし、しばらくは静養が必要そうだ。ということで、ここの原文書きと更新も控えて、帰宅後は早めに休んだ。

 19日、昨日の今日だ。腰の痛みはほとんど変わらない。最初にぎっくり腰をやったのは数年前のことである。ある寒い朝、灯油のポリタンクを持ち上げようとしてやってしまった。前回の給油のとき、ほとんど空に近かったので軽いだろうと思い込み、遠目から手をのばしてひょいと持ち上げようとしたら、いつのまにか満タンのタンクと入れ替わっていて、思いっきり腰に負荷がかかってしまったのである。

 それから何度か痛みが再発したが、今回ほどの痛みが出たことはなかった。最初に痛めたときと変わらない痛み方だ。今回はただ単に洋式トイレのフタを開けようとして上体をかがめただけで、重いものを持ったわけではないし、痛みが出たのも以前と同じ箇所だから再発に違いないのだが、それにしてもなぜ急に…?(汗)

 やっぱり、年なのかな…? 腰痛にしろ、貧血にしろ、年で衰えてきているのに、るみけっとや仕事で無理してきたのが一気に吹き出てしまったのかもしれない。逝くなら苦しまずにポックリ逝って欲しいと思っているが、まだまだこの世に未練があるからなぁ…。誰か骨と墓土で甦らせてくれないかな…?(お玉さんみたいなパターンもいいな。笑)

 帰宅後は、TVを観たりしてリラックスし、無理して体を起こしていないようにする。だが、腰痛は立っていても、座っていても、寝ていても痛いからあまり変わらないような気もする。まあ、動き回るよりはマシだろうが…。

 20日、再発から2日目だが、時間がたつにつれて痛みは軽くなってきている。しばらく座った状態から立ち上がると、腰のすわりが落ち着くまでは痛くてまともに歩けない。歩きだして少し慣れれば、そんなに変な歩き方をしなくても大丈夫なのだが、歩きはじめはへっぴり腰だ…。

 帰宅後は、たまってしまったここの原文を少し書いた。上体を前に倒すと痛いので原稿描きはつらいが、パソコンなら背筋を伸ばした状態でも打てるから、何とかなる。この痛みが長引くようだと、夏コミ合わせの新刊に影響してしまうな。それを口実にして新刊落としたりして…。(こらこら。汗)

 21日、こういうときにかぎって土曜日も出勤だったりする。土曜日が出勤のときは、次の月曜日も出勤で、休日が1日しかない。いちばんつらい週に腰を痛めてしまった…。(汗) もっとも、腰を痛めたことで、あれこれ突発の仕事を命令されることが少なくなったため、机の上の書類も大分片づいてきた。怪我の功名というのとは、意味がちょっと違うが…。(笑)

 この日もゆっくり書類の整理ができた。どこか痛めないと整理ができないというのも情けないが、それだけ他の仕事で時間を食われているということだ。職場ではいちばん下っぱなので、しわ寄せが私のところへくるのだ。別に、下っぱスーツを着せられてるわけではないが…。(笑)

 帰宅後は、腰の具合と相談しながら、翌日の予定を考える。一刻会の方の編集作業は、上体を前に倒して作業するのがつらいからパスさせてもらうとして、問題は東京国際ブックフェアだ。痛みの具合は、背筋さえ伸ばしていれば大丈夫なのだが、往復の電車で座れないとつらいものがある。

 痛めてみないとなかなかわからないが、結構、電車の中で立っていると腰でバランスをとっているものなのだ。走行中の左右の揺れもつらいが、慣性による前後の揺さぶりがまたつらい。特に、止まり際の慣性の戻りが危険だ。以前、それで治りかかっていたのをまた痛めたことがあった。だから、座っているときは完全に停車してから立ち上がるようにしている。

 今年はコミックフェアというのがイベントとして入ってないので、そんなに大々的なものはないと思うのだが、限定グッズの販売とかあったら悔しい。少年サンデー誌上で何も触れてないから、大したものはないと思うのだが…。うーむ、翌朝の具合をみた上で判断するか…。

 22日、腰の具合はまずまずだ。というか、東京国際ブックフェアに行きたいという気持ちが感覚をマヒさせているような感じである。まったく、現金なもんだ…。(笑) が、朝イチで行く元気はさすがになく、昼頃に自宅を出発した。

 ところが行ってみると、大したものはなかった。コミック目録ぐらいが目新しいところで、あとはサンデーGXのピンナップに使用した絵柄で作られた「犬夜叉」劇場用映画の告知パネルくらいだろうか。販売品としては、次世代ワールドホビーフェアで売っていたタペストリーとテレカ(台紙なし)があった程度だ。

 色紙などの展示や限定グッズの販売などはなく、ちょっとがっかり…。物足りなかったので、どこかに寄っていきたいところだったが、今回は腰の具合が悪いので自重して帰宅した。帰宅後は、新刊本用の資料収集を少しやった。この作業も結構腰に負担がかかるので、あまり無理はできなかったが…。

 23日、腰は順調に回復してきている。かなり普通に動けるようになってきた。もちろん元の痛みは残っているし、加えてその周囲が、これまで患部をかばってきたツケで筋肉痛を起こしはじめている。だが、痛めたときの痛みに比べたら軽いものだ。所詮、筋肉痛だし…。(笑)

 夜はアニメ「犬夜叉」だ。予想どおり、今回は作画がよかった。それだけ珊瑚登場の回を重要視しているということだろうか。まあ、その辺はローテーションの都合もあるので、一概には言えないのだが、キャラクターデザイナーの菱沼氏自らが作画監督をつとめているところにやや感じるものがある。

 珊瑚役の桑島法子さんの声は初めて聞いたが、もともと自分でイメージしていた珊瑚の声に近かった。あまり近年の声優を知らないから、どうしても過去のるーみっくアニメの声優に当てはめてイメージするしかなかったのだが、私の珊瑚のイメージは鶴ひろみさん系の声だった。そういう意味では近いはずだ。

 それよりも、「おおっ!」と引きつけられたのが琥珀の声だ。逆髪の結羅を演じた矢島晶子さんが、頼りない少年の声を見事に演じてくれている。これまで、結構「らんま」で活躍した声優が出てきていて、それはそれでファンにとってうれしいことだろうが、こういうるーみっく作品では新顔の人たちが入ってくるのも、新鮮でいい。

 今回も第1話と同様に満足できない作画も一部にはあるが、このレベルを毎回保って欲しいものだと思う。週1本のアニメを同じスタッフで作り続けるのは無理だから、どうしてもグループでローテーションを組んで回していくわけだが、あまり差が出て欲しくないものだ。味わいのある特徴ならばいいのだが…。

 24日、ここの更新予定の火曜日だが、腰を痛めていたこともあって原文書きが間に合っていない。その前にため込んでしまったのがいけないのだが、本業に追われて余裕がなかったし、いろいろな要因が重なってしまった。このあともいろいろあるから、放っておくとどこまででも遅れてしまうが…。(汗)

 るみけっと2が終わったら、ここの本格的改造を手がけたいと言ってきたのだが、思っていたほど余裕ができていない。やっぱり、厄年なんだなー。そんなこと言ったら、来年も後厄なんだけどね…。(汗)

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