飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

4月3日(火)

 るみけっと2、怒濤のような1日だった。準備したつもりでも不備や不手際は出てくる。今回も結構あったけど、終わってみれば何とか乗り切れた。前回よりは確実によくなってると思える。翌日に疲れが残らなかったのが、何よりの証拠…。それとも、年だから疲れが出るのが遅れてるのかな?(笑)

 3月28日、原作「犬夜叉」だが、やはり無双は簡単に再生した。そして、鬼蜘蛛が横たわっていた洞穴で過去の記憶を取り戻していく。桔梗を自分のものにしたかったこと、そして犬夜叉のことも…。これまで描かれてきた部分には、鬼蜘蛛が犬夜叉のことを知っていたという事実はなかったが、どうやら知っていたらしいことがここからわかる。

 ならば、桔梗が犬夜叉に想いを寄せてることも気づいていたかもしれない。鬼蜘蛛が桔梗を求めているのは、どちらかというと肉欲(性的欲望)からだと思うから、犬夜叉との関係を恋敵と呼ぶのは正しくないかもしれないが、犬夜叉のために自分の欲望が満たされないのであれば、邪魔な奴には違いあるまい。

 鬼蜘蛛の記憶がよみがえったことで、犬夜叉が知らなかった桔梗の過去のことが知らされる可能性がある。動けなかった鬼蜘蛛との間に大したことはなかったろうが、犬夜叉の心理にどういう影響を与えるかがポイントのように思う。とりあえずは、次の展開を待つとしよう。

 さて、この日はお楽しみイベントの設問の作成作業をした。19日の打ち合わせで原案を挙げたものをまとめながら、新たに思いついたものも加えていく。どのくらい用意したらいいか読めないので、かなり多めに設問を用意しておかねばならない。100問以上は作りたいところだ。余ったら、次に回せばいいし…。

 29日、まずは荷物の発送である。CMで盛んに宣伝しているので、電話で取りに来てもらった。箱は5つ…。これをコンビニまで持っていくのではたまらない。そういうサービスがあるなら、利用しない手はなかろう。

 そして、前日に引き続き、設問の作成だ。パターンとしては「微妙な2択の質問をして、どっちがいいかを個人の趣味で選ばせ、それを予測させるもの」、「2択形式のクイズを出し、回答者が正解できるかどうかを予測させるもの」、「2人のうちどちらがクイズに正解するかを予測させるもの」など数個用意してみた。

 基本的にはこの3つが柱で、あとは男2人に出てきてもらって腕相撲をしてもらうとか、現在持っている小銭の数はどちらが多いかとか、そんなものもバリエーションとして考えている。できれば、るーみっくネタオンリーでいけるのがベストだが、そういうのも中にいくつか挟まってもいいだろう。この日の作成で、ようやく100問をクリアした。

 さらに、以前からちょっとした遊びとして考えていたパターンがある。「私がギターを弾いて曲名が当てられるかどうかを予測させる」というものである。(笑) あるとき、「犬夜叉」のOPテーマを弾く練習をしていたら、急に「わるだくみ」がむくむくっと頭をもたげてきて、やってみようと少し前から練習していたのだ。

 弦楽器は練習していないと指がなまってしまう。特に弦を押さえる方の指先(私は右利きだから左の指先)は鍛えていないと皮膚がやわらかくなってしまって、きれいな音が出なくなってしまうのだ。したがって、毎日少しずつ練習して、左手の指先に固いタコを作っておかなければならない。それが左手指先強化の正体である。(笑)

 腕前の方は大したもんじゃない。ギターは作曲用に使うだけだったから、コードをストロークで弾くことしかできない。コードの種類はそれなりに知っているけれど、本格的なリズムカッティングもできないし、アルペジオやスリーフィンガーなども満足にできない。でもまあ、遊びだから、この際やれるもんはやってしまおうということで…。(笑)

 30日、帰宅途中に東急ハンズに寄って足りなかったキャプション用のクリアホルダーを買って帰ることにした。職場からいちばん近いのは新宿なので、新宿に向かったのだが、目的の品がない…。(汗) 品揃えに違いがそんなにあろうとは思っていなかったのだ。あわてて池袋に飛び、何とか事なきを得た。

 池袋駅に戻る途中のHMVで、ついでに「犬夜叉 音楽編」のCDを買って帰ろうと思ったのだが、置いてない…。しかたなく、また戻って閉店間際のアニメイトに駆け込んだ。さすがにこっちにはある。CDをとってレジに向かうと長蛇の列…。まあ、閉店間際だからしかたないかと思ったのだが、ちょっと違った…。

 1人の女性が大きな買い物をしていて、それの手続きで手間どっていたのだ。レジには店員が2人いたのだが、2人ともそちらにかかりきりで、並んでいる人たちは放ったらかしなのである。それはないだろう…。もう1人が空いているカウンターで並んでいる人たちをさばいていくべきではないのか? イライラして腹が立った。

 しばらくして、ようやくそういう体制になったが、随分と待たされた。そもそも、こんな閉店間際にでかい買い物なんかするなよと言ってやりたい気分だったが、手続きの様子がよく見える位置まで来ると、買ったものが「うる星やつら」のDVDボックスだったのがわかり、急に許す気になってしまった。(おいおい。笑)

 帰宅後、キャプションを仕上げた。あとは設問にギター問題のコード進行表を加えてプリントアウトすればいい。ちょっと時間がかかるが、翌日の帰宅後で充分に間に合うだろう。ということで、この日はここまでにした。それがあとになって響くことになろうとは…。(汗)

 31日、帰宅途中に最後に残っていたヘッドフォンを買って帰る。もう、絞り込んでいたから即行だ。6万近くもするヘッドフォンを即行で買っていく奴も珍しいだろうから、店員も戸惑った感じだった。帰宅後は、早速試聴だ。やはり、音がいい…。店頭展示品よりやや圧迫感があるが、それは調整次第だろう。

 そして、いよいよ最後に残った作業、ギター問題のコード進行の入力にかかることにした。が、その前にMDプレーヤーを持ってきてくれることになっているスタッフに念押しのメールを送る。と、そのとき、代表から届いていたメールを読んで思わず凍りついた…。2人対戦クイズに使う予定の早押し機が見つからないというのだ。(汗)

 ちょっと待ってくれ! 最初に早押し機が必要だと議事録に書いて提出したのは1月27日だ。3月18日の準備集会でもあらためて確認を依頼したのに…。確かに、無かったら無かったで考えるとは言ったが、前日(しかも、受け取ったのは夜)になってダメ出しされたのでは、転換する時間的余裕がない…。(汗)

 しかたなく、ギター問題のコード進行入力を後回しにし、2人対戦形式のクイズの問題を2択式に作り直す作業にかかる。これが結構時間がかかった。そのままでは2択式に直せない問題が多かったのだ。事実上、新たに問題を考えることになる。これが終わったのが、午前2時半すぎだった。

 続いて、ギター問題のコード進行入力を始めたが、どうにも睡魔がきつくて居眠りしてしまうので、とりあえず午前5時まで眠ることにした。当日は設営から撤収まで大変なので、早めに床について万全の体調で臨むつもりでいたのだが…。(汗)

 4月1日、午前5時に起きて朝食をとり、出発準備を整える。それから時間いっぱいまでということで残ったコード進行入力に取りかかるが、途中でもう間に合わないと見切りをつけ、先にプリントアウトして、手書きでコードを記入するかたちに変える。まさに時間ぎりぎりで書き上がり、ダッシュで会場へ向けて出発した。

 8時、PiOの玄関前にスタッフが集合し、設営が始まる。まずは机配置だが、ある程度並べたところで設営担当が机が足りないと言い出した。そんなはずはない。ちゃんと並べる前に台数は数えたのだ。見ると、即売会スペースの各島の机が2台ずつ多い。単純な大ボケだ…。

 だが、それで済ましていい問題ではない。そもそも設営担当が各部の寸法の入った配置図面を持っていないこと自体が問題だ。本部スペースと即売会スペースの間隔もこちらが伝えておいたのと違っていて、並べ直すことになった。彼が作った図面がどういう寸法になっているか事前に確認しておかなかった私にも責任はあるが…。

 次に出てきたのが、サークルの追加希望用の予備イスが足りないという問題である。足りないから休憩所やるみけっと資料室からイスを回してくれというのだ。なぜ、そんなことになるのだろう? こちらからはちゃんと必要な脚数をPiOとの交渉前に提示したのだから、それを踏まえた上で追加希望用のイスの数も確保しているものと当然思っていた。

 もっとも、ただでさえ忙しい時間帯にそんなことでゴタゴタしてても始まらないから、とりあえず割けるだけ割いてイスを回したが、何とも釈然としない気分だ。当日になればどうしても不備、不手際が表れてくるものだが、予防できないことではないだけにイライラが募った。

 さらに、時間中は会場内に常駐してくれると聞いていたペリカン便が、朝の搬入と夕方の搬出しかしてくれないことがこの日になってスタッフに知らされた。こんなことなら、ペリカン便受付スペースなどわざわざ用意する必要なかったのに…。

 そのような数々の「聞いてないよぉ〜」という問題をくぐり抜け、何とか定刻どおり開場することができた。休憩所のビデオのセッティング、福引担当への手順説明、更衣室担当のところへの顔出しなど、あっちこっち飛び回っていたので、るみけっと資料室の展示がギリギリになって危なかったけれど…。(汗)

 さて、開場してしまえば、即売会スペースは各サークルのペースで動きはじめる。前回は貧弱だったBGMが、喜々として鳴り響く。私はまず、るみけっと資料室の管理についた。最初はやはり即売会スペースに向かう人が多い。が、資料室にも数人来てくれた。

 最初は、本を手にして読んでいいのか迷ってる感じだったので、サクラになって同人誌を閲覧スペースで読んだりした。開場から30分すると、第1回目の福引が始まる。恐らく、いちばん大変な仕事になるだろうから、そちらの手伝いに回った。

 最初は1人1分でさばいていくのは難しいだろうと思っていた福引だか、いざフタを開けてみると、快調に進んだ。結局、3回とも予定時間前に終了してしまった。第2回目は、開始が遅れてしまったが、あとに食い込むことはなく済んでよかった。開始遅れは不手際に違いないが…。

 第1回の福引の途中あたりから、資料室の方も盛況になってくる。中には同人誌閲覧目的でなく、単なる休憩所として閲覧テーブルを使っている人もいたが、それはまあ最初からしかたないものと思っていたし、逆に席が空いていても立ち読みしている人がいるのだから、特に問題はなかろう。

 親子連れも何組か目撃した。娘が本を買って回っている間、資料室の閲覧スペースで新聞を読んでいたお父さんらしき人もいた。ファンの年齢層が下がってきているので、そういう光景も予想はしていたが、親御さんたちはこのイベントをどう思ったろうか? ちょっと気になる…。

 休憩所のビデオも、結構観てくれてる人たちがいた。ときどき、私が様子をみてテープをかけ替えたが、他に誰もテープのかけ替えに行った様子がなかったのは残念だ。私ひとりでは、そうは手が回らないし、気づいてくれるスタッフが他にもいて欲しかった。

 BGMのリクエストの方もほぼ順調に機能したようだ。こんなのリクエストしないだろうと思っていた曲にもリクエストがあった。「らんま1/2」のゲーム「白蘭哀歌」の主題歌までくるとは…。劇団☆新幹線の「犬夜叉」で使われた2曲はリクエストしそうな人に心当たりがあったが…。(笑)

 こうして、即売会時間中は資料室、福引、休憩所のビデオ替え、更衣室スタッフの陣中見舞いなど、あっちこっちをぐるぐると回っていた私だが、昼食は4階のレストランでゆったりとることができた。前回とは雲泥の差である。14時半すぎからは何とか本を買って回る余裕もできた。

 BGMの切れ目の関係で、予定より2分余り遅れて即売会の部が終了した。終了のアナウンスをしてくれたのは、14才の最年少スタッフだ。みんなが恥ずかしがってしり込みしていたのに、大したものである。彼女には最優秀新人賞を差し上げたい。(スタッフの1人が持ってきたキャラコインが賞品? 笑)

 続いてお楽しみイベントへの移行だが、スタッフの人手が足りないので、準備にに時間がかかり、また開始が遅れてしまった。本当は私が資料室の撤収をやっていたのではいけないのだが…。(本当なら、どこかでギターの練習でもしてないとね。)

 お楽しみイベントの参加者は思っていたより少なかった。おかげで、設問数が足りなくなる心配はなくなったが、もう少しワーワー、キャーキャーと盛り上がるようなイメージを持っていたので、参加者が意外と冷静なのにちょっと戸惑った。盛り上げが難しい…。(汗)

 大勢いたら、「ニューヨークへ行きたいかーっ!?」なんて、お約束のネタもやりたかったのだが、ちょっとそういう雰囲気でもなかった。回答者選びに手間どったのもちょっと計算外だ。後ろの方のスタッフにそれをやって欲しかったのだが、なぜか撤収作業にかかっていて誰も手伝ってくれなかった。

 お楽しみイベント中に撤収作業を始めるなんて、全然聞いてない。はっきり言って、やりにくいことこの上なかった。それによって机とイスが残っていれば観客として残ってくれたかもしれない人たちが帰ってしまい、回答者の調達がさらに難しくなってしまった感がある。

 やるなら最初から計画に入れて欲しかった。それならそのつもりで進行を考えられる。確かに早く撤収作業を進めたい気持ちはわかるが、予定外のことをされては思惑が狂ってしまう。だいいち、前で一生懸命やっているのに、うしろで片づけはじめるなんて失礼ではないだろうか。早くやめろと言わんばかりだ…。

 私は主催者サイドだからいいが、見物のために残ろうとしていた人が、片づけが始まったことで帰らないといけないのかなという気持ちになってしまったとしたら問題だ。エンターテインメントは事務的に進めてはいけない。その場の雰囲気を壊すことは、最も避けなければいけないことなのに…。(汗)

 そういった予定外のことがあってやりにくい部分もあったが、時間配分などはそこそこうまくいったと思う。ちょっと次の設問を用意するのに時間がかかったところもあったが、なるべく回答者に合わせた設問を選ぼうとしたからだ。当初は、作品の好みに関係なく出題する予定だったが、参加者が予想より少なかったので、そこまで配慮してみたのである。 

 そうした配慮を考えて作品の好みなどを質問をする余裕もあったし、人前だと緊張してしまって間違えまくるだろうと思っていたギターも、ほとんど間違えずに弾けた。というか、全然緊張しなかった。結果的には正解率が低くて失敗に終わった感がぬぐい去れないが、試みとしては面白かったのではないかと思っている。

 さて、そのお楽しみイベントも予定どおり17時半に終わり、最後の撤収作業をして18時すぎには全員がPiOをあとにした。そのあと、スタッフの有志に一部例外も加わって焼き肉屋での打ち上げとなった。小さい店だったが、安くてうまい。偶然立ち寄ったのだが、当たりだった。おかげで、かなり疲れも癒えた。(いや、ほんとに…。笑)

 始まってみれば、あっという間まの1日だった。準備会内部としては上に書いたような不備、不手際、不満があったが、参加者には前回よりは確実に楽しんでもらえたはずだという手応えは感じている。前回の悪かった部分に対する改善も、かなりなされたと思う。これが準備会内部でドタバタせず、スマートにできるようになればもっといい。

 人手がない中で、このレベルのイベントができたことは、手前味噌にはなるが、ある程度評価していいと思う。思うようにいかない中で、みんなでやりくりして乗り切れたのは大きい。前回のように途中で疲れ、ぐて〜っとだらしない姿をさらしたスタッフもほとんど見当たらなかった。最後まで気を張ってがんばってくれたスタッフやその手伝いをしてくれたみんなに感謝したい…。

 2日、通常どおりの出勤だったが、不思議と疲れが残っていない。裏方部分での不満はいくつもあったが、それだけ舞台上ではやりたいことをやれたという充実感があるのだろう。精神的にもふっきれた感じで、仕事にも集中できた。昨年の自律神経失調がうそのようだ。

 疲れを感じてはいないものの、あれだけ動いてまったく疲れがないはずはないので、とりあえずこの日は早めに寝ることにした。年をとると疲れが遅れて出てくるのだ。私はそんな年じゃないなんて、もう言えない年になってきたしね…。いつまでこの元気が続くやら…。(笑)

 3日、早速ここの更新をするつもりだったが、帰り際に上司に誘われて飲みに行くことになった。やることをやり終えて気分がよかったこともあるのだろう。つい調子よく飲み過ぎて、すっかり酔っぱらってしまった。帰宅後はそのままダウンだ。というわけで、更新が1日遅れてしまった。もっとも、すでにその前に3週分たまっているから、1日くらい大して変わらないのかもしれないが…。(こらこら。笑)

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