飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

3月6日(火)

 るみけっと2に向けての準備は一段落。少し自分の本作りに時間を割いてみたが、思うように筆は進まない。書き出すとつい細かくなってしまう…。こんなペースでは無理なので、再びるみけっと2の準備に戻る。どっちつかずの1週間だった。(汗)

 2月28日、原作「犬夜叉」だが、弥勒と珊瑚中心のシリーズがはじまった。これはやはり、アニメで弥勒が登場してきたことを受けて時期を狙ったものだと思う。七宝がアニメに登場したときも、やはり七宝中心の話があったし、この辺はサービスという感じだろうか。アニメとの相乗効果を狙ってるという考え方もできよう。それを姑息と考えるかどうかは意見が分かれるところだが…。

 今回は完全に犬夜叉とかごめは蚊帳の外だ。そういう話もたまにはいいだろう。扉絵にもあるように犬夜叉とかごめ以上に微妙でおもしろい関係にある2人だ。このあたりで少しその辺に触れておくのも悪くない。多分、姫の妖怪そのものはあまり重要な存在ではないだろう。女好きの弥勒に対して美女であるという意味はあるが、問題は弥勒の心の中であって、その辺がどう描かれるかが注目だ。

 前にも書いたが、珊瑚の気持ちはこれまでかなり前面に出して描かれている。鈍い犬夜叉はともかく、かごめや七宝が気づいているように、珊瑚が弥勒を想っているのはまず間違いない。問題は弥勒の方の心だ。最初の頃は珊瑚の足をなで回したりして狙ってるという感じも見せていたが、それ以降はあまり積極的なアプローチはない。今回も珊瑚がついて行くことに対してため息をついたりしている。

 そのため息がどういう意味なのかは結構微妙だ。表面上は、珊瑚に監視されることになるので美女の妖怪と2人きりになれないことを嘆いているように描かれている。これも多分にあるだろう。だがもう1つ、信用されてないことに対するため息という考え方もできる。いくら美女だといっても、相手は妖怪だ。気を許せば殺られることぐらいわかっている。

 美女との対面も確かに楽しみにしてるだろうが、最終的には成敗するという目的を忘れては我が身を危険に陥れる結果となる。子を産んでくれと頼んで、「はい」と言ってもらえるなどとはさすがに思ってはいまい。(笑) それとも、弥勒ならそう思いかねん…かな?(ダメもとで頼んでみるとか? 笑)

 弥勒が珊瑚にあまりついてきて欲しくないという態度をとっているのは事実だ。それにも2つの意味があるように思う。1つは監視や束縛されたくないという気持ち、もう1つは珊瑚を危険に巻き込みたくない気持ちだ。後者の気持ちが本当にあるのか、現段階ではちょっと疑わしく思えるかもしれない。その辺が少しなりとも明らかになるシリーズではないかと期待しているのだ。

 今回でポイントとなっているのは、弥勒が珊瑚の手首にかけてやった数珠だ。結界を通り抜ける際に引き離されたから、もしかしたらわざと離れられるように細工したのではという見方もできなくはないが、引き離されたことに気づいた弥勒の表情からはそんな様子はうかがえなかった。数珠があっても引き離されたか…という感じだ。

 あれを見るかぎり、弥勒はちゃんと珊瑚の身を気遣っている。弥勒の言葉とは裏腹に珊瑚は結界を抜ける際、強い抵抗を受けたわけだが、あの数珠がなければその程度では済まなかったかもしれない。引き離されたものの結界の向こうにたどりつけたのも数珠のおかげだろう。

 妖怪が絶世の美女と聞いて、自分1人で行くと言いだしたのを見れば、(日頃の行いから見て)まず美女目当てと疑ってしまう。珊瑚は、女好きの弥勒ではたちまち妖怪の術中にはまってしまうから、女の自分がついて行った方がいいと言い、それに対して弥勒は「そうかあ?」と疑問を投げかけている。

 態度からは邪魔されたくないからそう言っているように見えるが、案外ちゃんと考えているのではないかと思うのだ。同性の珊瑚では正面衝突になり、かえって危険かもしれない。逆に女好きの弥勒なら、妖怪の術中にはまったと見せかけ、妖怪を油断させることができる。最初からその気だったのではないかとも考えられるのだ。

 だから、妖怪と同性のかごめと珊瑚、猪突猛進でやはり正面衝突になりやすい犬夜叉を連れていくより、自分1人の方がいいと考えたのではないかと好意的に受け取ることもできる。弥勒がただの女好きなら、あの村の男たちのような運命をたどるだろう。だが、女に対して百戦錬磨の強者ならば、女をだますこともまた得意なはず…。(笑)

 男をたぶらかす女妖怪と女慣れした不良法師の対決…。どのような結末になるだろうか? そこに珊瑚がどう絡んでくるかも興味深い。せっかくうまくだませそうだったのに、珊瑚が邪魔して事態が悪化するとかあるかもね…。(笑)

 さて、この日は1週間と1日遅れでここの更新だ。他の部分の更新はなかったが、2週間分なのでちょっと確認に時間がかかった。疲れていたので早く寝たかったのだが、結局、午前1時すぎになってしまった。なかなか休めないなぁ…。(汗)

 3月1日、自分の本の原稿に向かうが、自宅ではなかなか筆が進まない。書き出すとどうしても細かくなるし、うまく書きたいことがまとまらない。どんどん愚痴ばっかりになってきて、これでは読んでいて気分の悪い本になってしまう。そんな本じゃ作っても意味がない…。

 まあ、ちょっと別に気が散る要素もあるので、そのせいも多分にあるのだが、こんな状態で無理矢理るみけっと合わせで本を作っても、納得いかない本になってしまうだろう。計画の練り直しが必要だ。ただ、それでも何とかしたいなという気持ちも捨て切れない。思いどおりのものが間に合えば、結構喜んでもらえる本になると思うだけに…。

 2日、どうも最近気が散ってしかたない。別に目の前であかねちゃんのスカートがめくれたわけではないのだが…。(笑) 気が散るたびに左手の指先が硬くなっていく。心得のある人なら、それがどういう意味かおわかりだろう。恥も外聞もなく、るみけっと2本番でアホなことをやらかしてしまうかもしれない。

 何で今頃になってと思うのだが、気がつくとそれを握っている。おかげで、時間があっという間に食いつぶされていく。これでは原稿が進むはずない。人前でやれるような代物ではないのだが、だからこそ企画の中でおもしろく使えるかもしれない。一応、他のスタッフの意見も聞いてみたいが、止められるかな…。(やっぱ…。汗)

 3日、気が散りながらも、原稿の方に着手してみる。決してよくはないが、それなりに進みはする。これは、るみけっとに間に合わなくてもいずれ出したい本だ。そのときのために地道に書きためておくことも必要だろう。少し割り切って、あせらず、書けるときに書いておくという姿勢に切り替えることにした。

 気が楽になると不思議と文章が出てくるのだが、同時に前に書いた部分の補足や書き落としたことの追加がしたくなってくる。結局、行ったり来たりになって、書いている文章の分量の割に進行度合いは低いという結果になってしまう。やっぱり、それだけ準備不足ということなのだろう。

 4日、前日に続いて原稿を書き続けるが、謎の左手指先強化活動(笑)もしっかりやっている。後者の方は、少しずつ新しいネタも増やしている。あくまで自己流のまねごとにすぎないが、どうせ完璧は期待されないだろうし、失敗したらご愛嬌で許してもらえるだろう。こんなことを書くと、「許さん!」という人が出てくるかもしれないが…。(笑)

 一方、原稿の方はやっぱり進みが悪い。それだけ今は乗っていないのだ。何か勝手に結論づけてるような気もするが(笑)、気分が乗らないときは、実際のところ文章のノリも悪い。翌日も代休で1日書ける時間はあったが、そろそろこの辺で切り替えて、またるみけっとの準備の方に戻ることにした。

 5日、午後からるみけっとのための備品の買い出しに行く。2月22日のPiOとの打ち合わせの帰りに寄ってみたのだが、そのときは定休日でお店が閉まっていて目的を果たせなかったのだ。最近、ほとんど年中無休のお店ばかり行ってるから、定休日のことをすっかり失念していたための失敗だった。

 まずは、福引の抽選機代わりにビンゴゲーム機を買うつもりだっだが、売り場に行ってみると、下見のときにはなかった本格的な福引用抽選機が売られているではないか! うーむ、いつの間に…。だが、かなり高いし、玉も別売りだ。玉にはいろいろな色があって、おもしろいことはおもしろい。

 ウケ狙いで金の玉(「の」を省略しないように)を入れてみたいなとか考えたりもしたのだが(笑)、そのためだけに5万円近い出費をするのもアホらしい。それに、専用抽選機では抽選しかできないが、ビンゴゲーム機なら当然ビンゴゲームも楽しめる。2200円で両方に使える方がいいに決まっている。

 続いて店舗用品売り場に行き、小型のディスプレイ用スタンドを探す。るみけっと資料館で立てて展示したいものが1つあるからだ。アナログ音盤のLPレコードである。当初のレイアウトでは机を壁際に配置する予定だったから、壁に立てかけるつもりだったのだが、レイアウトが変わり、机の後ろが空間になってしまったので、スタンドが必要になったのだ。

 このレコードは古いファンなら知っている週刊少年サンデー1500号記念のLPレコード「WINGS OF FREEDOM」で、ラストの同名タイトル曲は当時の少年サンデー連載作家らによって歌われている。もちろん、我等が高橋留美子先生の歌声も収録されているのだ。当時のファンなら持っている人もいるだろうが、今となってはまず聴ける機会はない。

 この1曲をMDに収録し、資料館の端にMDウォークマンとヘッドフォンを用意して試聴してもらおうと考えている。もちろん、ダビングなどのサービスは一切できない。あくまで、イベント会場で堪能してもらおうという趣向である。話し声でさえなかなか聞けない高橋留美子先生の歌声をこの機会に是非聴きに来て欲しい。歌ってる部分は少ないけれど…。(汗)

 で、当然その場にレコードの現物も展示する予定だ。そのためのスタンドである。わざわざ買うのも何なのだが、展示場所が狭いので、立てられるものはなるべく立てたいという希望があるし、コミケでサインボード立てなどに使えるだろうからまあいいかなと…。(笑) 900円というのは、ちょっと高い気もするが…。(汗)

 そして、お楽しみイベントで使用するロープ。何に使うかは、ひみつ…。(笑) 20mもあれば足りるが、50mで250円という手頃なのがあった。ちょっと安っぽいが、こんなのに金をかけてもしかたあるまい。さらに、るみけっとライブラリーで同人誌を並べるためのブックエンドだ。

 ブックスタンドの方がしっかりしていて左右に倒れないからいいのだが、何といっても持ち運びに困る。なるべく本の重みで左右に広がらないよう、重いブックエンドを選んだ。おかげで、持って帰るのがちょっと大変だったが…。(汗) そして最後にヘッドフォンだ。

 MDウォークマン付属のものは壊れてしまっていて使えないし、もともと私は耳の穴の中に装着するインナータイプは好きでない。何も展示のためだけに買うのではなく、その後は個人で使うために買うのだから、こちらは少しいいものを買いたいところだ。といっても、あまり手持ちがないので、1万〜1万5000円くらいの予算で選びに行った。

 少しいいものとなると、やはりメーカーにもこだわる。私は20数年来のゼンハイザー・ユーザーだ。個人の好みはあるだろうが、私の場合はもうゼンハイザーの音から離れられない。だから、メーカーで迷うことはないのだが、ゼンハイザーの製品の中でどれにするかは迷う。予算をとるか、音質をとるか、はたまたその中間をとるか…。

 試聴コーナーで迷うこと2時間余り…。結局、買わずに帰ることになる。予算は前に書いたとおりで、それに相当する製品ももちろんあるのだが、どうしてもそれでは満足できない。再上位のHD-600の音を聴いてしまったら、もう他のヘッドフォンなんてクズみたいに思えてしまって、こっちが欲しいという衝動を抑えきれなかったのだ。

 売値は5万5000円強…。消費税を入れたら6万円近くなってしまう。とてもこの日の手持ち金では買えない。どうしようか迷いに迷った末、当日までに買えればいいんだから、3月末までに金をためてHD-600を買おうと決断したのだ。ヘッドフォンにそこまで金をかけるなんてと思うかもしれないが、本当に音が違うのだ。後悔はしない。それくらいに…。

 帰宅後、夜はアニメ「犬夜叉」だ。前回の放送のあと、紅達の設定変更が不満で夜も眠れず、仕事中眠くてしかたなかったのだが(こらこら。笑)、今回はすっきりした。あまり細かいところにこだわらず、純粋にアクションを楽しめたし、こういう回の方が安心して観られる。

 もちろん、不満もあるにはある。弥勒の「調子こいてんじゃねえぞ、てめえ。」という不良法師の神髄発揮とも言える一言がなかったのが何とも残念だ。また、ステレオサウンドのせいか、セリフが聞き取りにくい部分があったのも気になる。が、その程度だ。今回は何よりも殺生丸が犬夜叉に力の差を見せつける回で、その部分は充分に表現されていた。

 次回、原作で犬夜叉が大量出血して倒れるシーンが出てくるが、いままであまり血を露骨に描かなかったアニメがその辺をどう表現してくるか楽しみだ。黒い血の海はちょっ勘弁して欲しいところだが…。(まさかな…。笑)

 6日、久しぶりにちょっとダラダラと過ごした。左手の指先強化は相変わらず行ったけれど、特に目新しいこともしなかった。オークションの方も目的のものが一段落して平穏な状況だし、ちょっと気が抜けた感じだ。もっとも、金さえたっぷりあれば欲しいものはいくらでもあるのだが…。(笑)

 ここの原文を半分ほど書いたが、残りは翌日回しだ。また「犬夜叉」の感想が遅れるから、はずれてる予想を承知で出さなければならないのがつらい。まったくはずれてるわけでもなかったが、ちょっと違ったな…。その辺の言い訳は、また次週ということで…。(笑)

 さて、いよいよ「るみけっと2」まであと3週間余りだ。そろそろお楽しみイベントの設問も考えないといけない。できれば、スタッフでシミュレーションをやっておきたいのだが、集まりが悪いからなぁ…。(汗) ぶっつけ本番でも、何とかなるとは思うけど…。

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