飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

2月27日(火)

 PiO側との打ち合わせは終わった。大筋、こちらの希望したとおりとなったが、電源などについて新たな課題も出てきてしまった。また、蒲田消防署にイベント開催届を出し、受理されなければ会場レイアウトを確定できないこともわかった。大した遅れにはならないが…。

 21日、原作「犬夜叉」だが、やはり犬夜叉は神楽に半妖であることを知られてしまった。が、そんなことは大した問題ではなかった。成長した犬夜叉の攻撃は神楽の風をいとも簡単に打ち破る。危機一髪の神楽だが、奈落が放った雑魚妖怪たちが楯となって救われた。

 結局、神楽は手に入れた四魂のかけらを残して行き、かけらはそれを素早く見つけた鋼牙の手に戻った。神楽は、奈落が自分の裏切りに気づいていないから自分を助けたのだと思ったが、実はそうではなかった。奈落は神楽が勝手な行動をとったのを知っていたようだ。

 ならばなぜ助けたかということになるが、奈落自身がああして妖力を失うときがある以上、その間手足として働く者が必要だ。心臓を握られているかぎり、神楽は自分から逃げることができないはずという考えがあるのだろう。そこに落とし穴があるかもしれない。殺生丸がダメと踏んだ神楽は、今度は犬夜叉をあてにしはじめた。成長したあの犬夜叉なら、あるいはと…。

 そうなってくると、神楽が殺生丸に気があるのではないかと考えたのは、気のせいだったのかもしれないな。(笑ってごまかす。笑) それはともかく、犬夜叉と奈落とでは妖力を失っている時間がズレているのが今回わかった。この辺が今後どうかかわってくるのか興味深いところである。

 さて、この日は前日書き上げたカタログの原稿をプリントアウトし、翌日の打ち合わせに備えた。カタログ編集会の日が出勤で参加できないから、渡せるものは全部渡しておきたかったのだ。郵便をうっかり投函し忘れる癖があるだけに、郵送はあまりしたくないもんで…。(笑)

 22日、13時からPiOの予約センター内で打ち合わせを行った。準備会からは代表と私、途中から遅れて設営担当が加わった。机やイスの数はこちらの希望したとおりの数が取れた。当日は2階の小展示ホールで「最遊記」関係のイベントがあるので、そちらと折半になる。早い者勝ちとか言われて、あちらが先に机を押さえていたら困るところだったが、さすがにそういうことはなかった。

 備品類もこちらの希望したものが借りられる。これでほぼ計画どおりのイベントができそうだ。が、予想外のことが出てきてしまった。電源の問題である。当初、利用説明書では電気は有料となっていたので、割り切って床面の強電パネルを使用するつもりで電気機器のレイアウトを設定した。ところが、この打ち合わせで「床面を使わなければ電気代は取らない。」と言われたのだ。

 壁面のコンセントを使えば電気代がかからないのなら、当然そうしたい。しかし、そんなこととは知らずにレイアウトしてしまったから、壁面からの距離が遠い。延長ドラムを用意しなければならない。それを買ったり借りたりする料金を考えたら、どっちが安いのか…? すでにレイアウトはカタログ原稿に入れてしまったしなぁ…。どうしたものか?(汗)

 さらに、蒲田消防署にイベント開催届を出さなければならない。その際、防災上の理由でレイアウトの変更を求められることもあると聞かされた。要は災害時の非難路がきっちり確保できているかが問われるらしい。非常口へまっすぐに行ける通路がないとまずいと言う。

 まあ、非常口はいくつもあるし、完全にふさがれてるところはないから大丈夫だとは思うのだが、それが確定するまで事実上カタログの印刷ができなくなってしまった。まだ1ヶ月あるから余裕はあるけれども…。

 打ち合わせは15時前に終わり、PiOをあとにする。しかし、あらためて見直してみると立派な施設である。もしかしたら、いや、もしかしなくても随分背伸びした選択をしてしまったなと思う。おかげで大赤字らしい…。(汗)

 次回はもうこんなに背伸びはできないだろう。資金、スペース、時間配分、人手など慢性的に不足状態だし、るみけっとが総合イベントの形式をとれるのは今回が最初で最後になるかもしれない。将来、サークル参加者が増大すれば資金的には問題なくなるが、そうなれば即売会以外に割くスペースがなくなるし、人手も比例して必要になる。

 それを考慮してさらに広い会場を借りれば、また費用がかさむ。いたちごっこだ…。企業をスポンサーにでもつけないかぎり、資金はそうそう増やせない。サークル参加費やコスプレ登録料を思いっきり値上げし、一般参加者からも高い入場料をとらなければならなくなるだろう。カタログ購入も義務化し、利益を乗せて販売するとか…。

 だが、そんなイベントがみんなから求められるだろうか? そんなことをしたら、ほとんど人が来なくなるだろうし、そうまでして開きたいとも思わない。となったら、現実路線を考えていくしかない。個人的には即売会とその他のイベントの分離開催という案を持っている。即売会はせいぜいプレゼント福引程度と一緒に定例で開催し、それ以外は別の機会にと…。

 出資者も完全に即売会部門とは別にし、主催母体や実働スタッフは一緒だが、イベントはまったく別物というイメージである。そうすれば、私も即売会の方にサークル参加できるし、スタッフをそれぞれに専念させられる。会場も各々適度な広さのものを借りればいいわけだし、準備期間もずらすことができる。

 これはまだ私個人の構想でしかない段階だ。どんなに順調に進んだとしても、2002年の秋以降だろう。るみけっと準備会以外の団体がそうしたイベントを企画してるかもしれないし、その辺の兼ね合いもしっかり見据えてから動き出したい。参加者が困るようなかち合いや競争は避けたいし…。

 23日、とりあえず締切のある原稿を提出したので、気分的に楽になった。こんな立場だから本作りの方はもともと難しいし、控えるべきなのだろうが、委託といえども参加するのにまともな本がないのも淋しい。あと1ヶ月足らずで何ができるのかという声もあろうが、ちょっとやってみたい企画があるのだ。

 コミケほど出すことにこだわる必要もないし、間に合わなかったら間に合わなかったで、さらに内容を充実させて次の機会に間に合わせればいいというものである。もっとも、その間に他の人にアイデアを取られてしまうかもしれないが、あまりやる人はいないのではないかと思う。いたら拍手を送りたいけど…。(私と同じくらいバカだということで…。笑)

 そんなわけで、大まかに計画を立ててみた。内容はアイデアを横取りされると困るので、できるまで内緒だ。間に合わなかったときのためにも…。(笑) そのために一応前々からまめに準備はしていたのだ。できれば結構欲しがる人がいるのではないかと思うが…。(下手すると、著作権関係でクレームがつくかも…。汗)

 24日、謎の企画本(仮名)のための原稿を書きはじめた。描きはじめたのではなく、書きはじめたのだ。しかし、立ち上がりから行き詰まってしまう。いざ書こうと思うといい文章が出てこない。自律神経がまた失調をはじめる…。(困ったものだな…。汗)

 気分転換も兼ねて「犬夜叉」のビデオを第1話から見直す。16話あるから、全部見ると約8時間かかる。ということで、結局この日はビデオを見るだけでほとんど終わってしまった。(おいおい…。汗)

 25日、出勤だ。前日の休日をほとんどまるまるつぶしてしまったので、本作りはいきなりピンチだ。昼休みに少しでも進めようと原稿を書き出したが、これが思いのほか好調で結構書けた。こんなものなんだな…。たっぷり時間のある休日はかえって緊張感が緩んで集中できない。締切近くなると結構集中できるのだが…。(作家の性かな…。笑)

 帰宅後、原稿の続きを書いていると名古屋の一刻会会員から電話があった。一刻会の集会の件で協力を求められたのだ。その中でLDプレーヤーの話が出てきたのだが、私のところのLDプレーヤーは壊れて久しい。修理するには型が古いし、買うには金がない。オークションをやめれば買えるのだが…。(いっそ、オークションで買うか? 笑)

 どこが壊れているかというと、EJECTを押してもディスク(トレイ)が出て来ないのだ。手で引っ張り出そうとしてもうまくいかない。以前、ディスクが取り出せなくなってからあきらめてしばらく使っていなかったのだが、話が出たついでに久しぶりに電源を入れてみたらトレイが出てきてディスクが取り出せたのだ。

 こいつはラッキーということで、LDを鑑賞しようと適当に1枚選んでPLAYしてみた。おお、久しぶりのLD鑑賞だ! が、見終わってEJECTを押すと、今度は出てこない…。あいや〜っ、やてしまたよお客さん! 「らんま」のTVタイトルズのディスクが取り出せなくなってしまった。前のときはるーみっくアニメでなかったからあきらめられたのだが、これは困る…。(汗)

 しかし、どうにもこうにもトレイが出てこない。こうなったら救出の道はただ1つ。LDプレーヤーを分解するしかない。どうせもうダメなんだからLDプレーヤーに未練はない。もっとも、分解といっても、カバーをはずせば取り出せるだろう。それほど大げさな話ではないのだが…。(笑)

 ということで、カバーをはずしてみる。ところが、ディスクを固定して回転させる部分がディスクの上にもあって、上からの救出は容易でなかった。少し悩んだが、トレイの両端を手で持って手動で外へ送り出すことができるのがわかり、ようやくディスクを無事救出することができた。

 と、トレイの下からベタベタした黒いゴムベルトが出てきた。やや大きな輪ゴム程度のものだが、熱で溶けてベタベタになっている。どうやら、トレイを外へ送り出すローラーとモーターをつなぐベルトのようだ。これが溶けて切れたので、トレイが出なくなったに違いあるまい。

 新しいゴムを買ってきてローラーにかければ私でも修理できると思うが、耐熱性が高く、サイズの合ったものとなるとそこら辺では売っていまい。探すのも面倒だし、このままカバーを開けておけば手動で送り出せるのだから、これでいいやと割り切ってしまった。ほこり対策だけしっかりすれば…。(かなり、いい加減だな。笑)

 26日、前日の代休で仕事は休みだ。LDプレーヤーが復活したので、ついLD鑑賞にふけってしまう。だめだなぁ…。どうも緊張感がない。(汗) こうして最後にあたふたするハメになるのだ。もう先が見え見えだね。それでも何とかなればしめたものだけれど…。

 夜はアニメ「犬夜叉」だが、今回はちょっと………。(汗) いつもなら、必ずすぐにビデオで再度鑑賞し直すのだが、今回は見直す気になれなかった。個人的なこだわりもあるのだが、いままでの中でいちばん不満が募る回となってしまった。基本部分がもう納得できないので、最初からお話にならないのだ。

 何といっても紅達の設定だ。目的としているものが全然違ってしまった。絵師である理由が非常に希薄になってしまっている。実際に絵を描いてるところも出てきていない。芥川龍之介の「地獄変」とパロディであることもまるでわからないほど変えられてしまった。(それが目的だったのかもしれないが…。)

 汚れた墨が生まれたきっかけも邪悪化する過程も省かれてしまったし、紅達の目的が自分だけの姫を描き、実体化させることでなくなってしまったから、「このような汚れた墨で美しいものなど描けるものですか。」という弥勒のセリフもなくなってしまった。そこがすごく意味深でゾクっとさせられたのだが…。

 作画とか、表現手法とか、見直せば評価できる点があるかもしれない。実際、弥勒が風穴で紅達の放った鬼たちを吸い込む部分は結構よかったが、不満が大きすぎてあまり記憶に残っていないのだ。(汗) 姫に化けた七宝が正体を現すところも楽しみだったし、姫に子を産んでくれと弥勒が言うシーンも期待していたのに…。

 とりあえず、現在は冷静に評価できないので、落ち着いたらあらためて評価し直すことにしよう。冷静になったら、もっとひどい評価になったりして…。(笑) 次回は殺生丸の再登場だし、そっちに期待するとしよう…。

 27日、前日のもやもやが晴れない。前回の弥勒登場が関東地区では過去最高の視聴率を記録しただけに、もったいないなと思ってしまう。そう思ってるのは、もしかしたら原作の紅達に同人作家の記号を見出していたわずかな人間たちだけかもしれないけど…。(苦笑)

 確かに、子ども向けを意識するのなら、あまり難解で深いものは切り捨てていくべきなのだろう。そのために意識的に話を単純化したのだというのなら、それはそれでうなずけなくもない。個人的には大いに残念だが…。

 さて、るみけっと2のための準備もいよいよ大詰めだが、3月に予定されている準備集会の日が出勤にあたっているのが問題だ。何とか休暇をとって出席したい…というか、出席しないとまずいのだが、代わりに休日に出てくれる人がいるかなぁ…?(汗)

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