飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1997年>

8月12日(火)

いよいよコミケまで1週間を切る。「REAL LOVE」Vol.2の受け取り日も目前に迫ってきた。果たして出来は…?そんな中で目の保養もちょっぴり…。(笑)

6日、この日は新企画の「めぞん一刻・原作初出掲載時資料室」のため、第9話と第10話の扉絵の画像取り込みを行った。この画像取り込みは、ちょっとに丁寧にやっているので、時間がかかってしまうのだ。ページ自体の作成は翌日回しとなった。

7日、新企画の第9話、第10話分を仕上げ、メニューも大部分できあがった。その気になれば、すぐにでも公開できる状態だったが、少し待つことにした。一応、LEDボードには12日目途と出したので、それを目安に見に来る人が多いだろうし、あせる必要はないと思った。コミケに備えての準備もあるし、あんまりガツガツやって体を酷使するのも考えものだし…。

コミケといえば、このホームページには、あっちこっちに「コミケ参加」などと書いてあるのだが、「コミケ」とか「コミックマーケット」とか言われても、何のことだかさっぱりわからないという方もいるだろう。漫画ファン、アニメファンであっても、同人誌やコスプレ関係に足を突っ込んでなければ、知らなくても不思議のない話だ。(汗)

ということで、すでに知ってる方には何をいまさらという話になってしまうが、コミケについて概要を説明しておこうと思う。

「コミケ」とは、通常年2回(8月と12月)開かれる日本最大(もしかしたら世界最大かも)の同人誌即売会「コミックマーケット」のことを言う。広義には、同人誌即売会すべての代名詞として用いられることもあるが、厳密には「コミックマーケット」の略称を示す言葉である。(「コミケット」と略される場合もある。)

一口に同人誌即売会と言っても、そこで売られているもの、表現されているものは多種多様だ。一応、その正式名称が示すとおり、コミック(漫画)が中心ではあるが、小説、資料集、パソコンソフト、ビデオソフト、CD、グッズ・小物類などなど、(パロディも含めて)あくまで自作のものを売る場となっている。

また、アニメキャラや特撮ヒーロー、ゲームキャラなどの扮装を自作で衣裳を作ってまね、そのキャラに成り切るとともに、その衣裳の出来ばえや着こなしを評価してもらうコスプレ(コスチューム・プレイ)の発表の場ともなっている。

1997年8月のコミックマーケット52は、8月15日(金)〜17日(日)、東京は有明にある国際展示場、東京ビッグサイトに於いて開催される。今回は3日間の全館貸し切りだが、オープン以来、過去、東京ビッグサイト全館を貸し切ったイベントは、1996年12月のコミックマーケット51(2日間)しかない。1日平均10〜15万人の来場者がある巨大イベントである。

このイベントに参加するためには、まず3〜4週間前から発売され、3日間共通の入場券代わりとなるコミケカタログ(カタログといっても、雑誌のように厚い本だが)を購入する。値段は、その回ごとに異なるが、この夏のものは1899円する。コミケは愛好者たちによるボランティアで運営されており、このカタログの価格は単に印刷物としてのカタログ代金だけでなく、運営のための諸費用の分担という意味も含まれている。

このコミケカタログは、東京ではまんがの森各店やコミック高岡(神田神保町)などの漫画専門店やアニメショップ、その他大きな書店のコミック売場など、特定の店でしか扱っていない。他の道府県での購入経験がないので、東京以外の販売店は申し訳ないがらわからない。(汗)

ただし、事前に購入できなくても、当日、会場にて購入することもできる。その方が書店のマージンがない分、安くなると思うが、参加にあたっての諸注意やマナー、交通手段などの情報も載っているので、できれば事前購入の方が望ましいと言える。

東京ビッグサイトへは、JR新橋駅から新交通ゆりかもめで「国際展示場正門駅」下車、新木場駅(JR京葉線/営団地下鉄有楽町線)から臨海副都心線(TWR)で「国際展示場駅」下車、JR東京駅丸の内南口または営団地下鉄豊洲駅からの臨時直通バス(都営)などの交通手段がある。

まあ、ざっとではあるが、これだけ書けば会場へは到着できるだろうと思う。混雑が半端ではないから、相当な覚悟が必要だが…。そうそう、るーみっく系は17日(日)のみ、東展示棟の東5ホールに50ほどのブースが出店しているので、日を間違えないように…。間違えたら間違えたで、また来ればいいのだが…。(おいおい。笑)

8日、コミケ当日売る他サークルの委託本がアメリカから届いたが、値段が書いてない…。とりあえず、確認のメールを出したが、最近なかなか連絡がとれない。ちょっと心配だ。もちろん、本人のことも含めて…。(汗)

9日、9月28日の一刻会の名古屋集会の企画として、推理ドラマを制作することになり、コミケ2日目(16日)の日中に宿泊場所のホテルで撮影を行うことになっていた。その脚本を、実は3日の日曜日に受け取っていたのだが、まだ読んでいなかった。(汗)ようやくこの日、脚本を読んだのだが、どうも納得が行かない穴と思える部分がいくつかあり、後日調整をとることにした。

一刻会では、過去何度か集会のイベント企画としてオリジナルビデオ作品の制作を行っている。最初の2回は編集会のドキュメントで、もう1回はギャグドラマだった。今回は、推理ドラマを作り、集会参加者に推理してもらおうというわけだ。まあ、何やかやいろいろやるサークルだ。(笑)

10日、一刻会の会報発送作業のため日野に出向く。作業は14時には終了し、時間はたっぷりと余った。絶好の麻雀日和なのだが、こんな日にかぎって3人しかいない…。思わず、「ど〜したんだ!?(Hey, hey, baby!)」と歌いたくなってしまう。(笑)

しかたなく、16時30分頃に解散した。が、別の用事もその場でできた。中野のまんだらけで高橋先生の「スリム観音」の原画が70万円で売りに出されているという話を聞いたからだ。まさか、買う気で…?いやいや、売れてしまう前に、せめて現物を拝んでおこうと、帰りに寄ることにしたのだ。(笑)

その原画は、作品の1部というわけではなく、初出掲載時にプチコミック誌上で行った応募者全員プレゼントのオリジナルテレカの原画だった。サイズは色紙大、額縁に収まっているので、はっきりとは確認できないが、イラストボードのようなものに描かれていた。色はエアブラシと手塗りを併用しているようだ。原画が見られると、こうした技術的な部分までわかるからうれしい。よい目の保養になった。(笑)

70万円という値段だが、いずれは売れてしまうのだろう。でも、10日の18時頃までは確かにあったから、東京近郊の人は早めに拝むだけでも行ってみるといいと思う。高橋先生の場合、手塚治虫先生のような記念館もないし、原画を生で見られる展覧会も開かれる可能性が極めて低いからいいチャンスだ。地方の方には、大変申し訳ない話だが…。(汗)

しかし、どこからこーゆーものが流出するのだろう?全員プレゼントのテレカの原画だから、もう使うこともないのかもしれないが、それにしても売られてしまうというのは、どういうことなんだろう?謎だ…。(汗)

11日、迷った末、将来の容量増加を考えて「めぞん一刻・原作初出掲載時資料室」は、ASAHIネットの方に置くことにしたのだが、最近、ASAHIネットは更新作業を行ってもすぐには反映されず、確認がすぐにできなくて困りものだ。そこで、翌日の公開を前にリンクの外にとりあえずアップロードだけしておくことにした。

ついでに、アップロードは翌日だが、「高橋留美子漫画作品一覧」の「スリム観音」のところに、まんだらけで売りに出ていた原画に絡んだ記述を追加し、そのオリジナルテレカの画像も加えた。(原画を見られない地方の方は、これで我慢しておくんなせぇ。汗)

12日、頭の中はだんだんコミケのことでいっぱいになってくる。当日必要な小物を物色し始める。さて、いよいよ13日には「REAL LOVE」Vol.2が出来上がってくる。どんな本に仕上がっているのか…?

来週には、コミケの戦果報告もできるだろう。果たして、笑顔となるか、涙となるのか…?何にしても楽しみな祭の始まりだ。

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