飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2001年>

1月16日(火)

 年が開けて最初のイベント、第13回次世代ワールドホビーフェアに参加した飛鳥…。アニメ化に伴い、小学館での「犬夜叉」の扱いも格段に違ってきたのを実感する。市販グッズもいよいよ発売されることになるが、種類が多くて全部買うとかなりの出費だ。うーむ、思わぬ散財をしてしまったぞ…。(汗)

 10日、原作「犬夜叉」だが、七宝をメインに据えたシリーズが始まった。あまり戦力として期待できない存在なだけに、最近は存在感がすっかり薄くなってきていたのだが、アニメの方で七宝が登場したということもあって、少し目立つ役をやらせることにしたのではないかという気がする。七宝の小さな恋物語とでもいうか…。(笑)

 もちろん、本来このシリーズで注目すべきは七宝と少女・さつきだ。が、私としては冒頭の弥勒の言動とそれに対する珊瑚の行動の方に興味を引かれた。どうなのだろう、弥勒は本当に珊瑚が突っ込んだように自由行動にして女漁りをするつもりだったのだろうか? 珊瑚がついてこなければ確かにそうしたかもしれないが、逆にわざとらしくそう思わせて珊瑚についてこさせたという見方はできないだろうか?

 珊瑚登場後のごく初期には弥勒の方が狙ってるような行動をとったこともあるが、その後はあまり弥勒から珊瑚に対して積極的な行動は見られない。お約束のあのセリフも、珊瑚から「言われてない。」と言われて初めて言おうとしたくらいだ。それじゃ、珊瑚にはもう気がないのかと言ったら違うと思う。殴られても懲りずにお尻をさわったりしている。(笑)

 心配させたり、やきもちを妬かせたりしながら、じわじわと珊瑚の心を引きつけてきている。この辺も弥勒のテクニックと言えるのではないだろうか? 例のお約束のセリフを言わなかったのも、珊瑚の方から催促させるようなかたちを作ろうとしたのではないかとさえ思えてくる。もしそうだとすれば、弥勒はすでに心の中で珊瑚を本命と定めていると解釈できるだろう。

 その辺の判断は難しいところだが、本命だからこそ軽薄な言葉を言わないというのもある。お尻なでなでが軽薄でないかと言えば、ちょっと反論しにくい部分もあるが、同じセクハラでもお尻というのは結構意味があるように思う。弥勒が求めているのは、自分の子を産んでくれる女だ。となれば、骨盤のしっかりした(安産型の)女を選びたいに違いあるまい。

 もちろん、子育てとなったら乳も重要だが、もとが大きいからといって乳の出がいいともかぎるまい。(実態はよくわからないが…。汗) 最初はかごめのお尻だった。が、かごめと犬夜叉の関係を察知してからはすぐに切り替えている。その後、珊瑚に2回…。いずれも病や傷の治療後の床で、一旦思いっきり心配させておいてホッとさせる展開だ。この辺がにくい…。

 同じ手に2度も引っかかるということは、珊瑚が弥勒の身を本気で心配している証拠だろう。距離を置いていて、もうその手には引っかからないという警戒心が先に立つ余裕があれば、まずは疑ったろう。が、珊瑚にはそんな心の余裕がなかった。2度目のとき、弥勒はもしかしたら、それを確かめたのかもしれない…。確かめられたのだから、殴られても満足だったろう。(殴られなきゃ、もっと満足だったろうけど…。笑)

 11日、本業が大変だ。翌日また監査もどきの事務指導がある。その前準備として、前回の監査で指摘された部分がしっかりと直っているか確認しなければならない。もちろん、一度はしてあるのだが、人間のやることだから必ずと言っていいほど抜け落ちがある。前回、指摘漏れでセーフだったものが、今度は指摘されるかもしれないし…。そんなわけで、帰宅が大幅に遅くなってしまった。

 今の職場に移って1年になる。が、前任者の退職に伴う異動だったので、充分な引き継ぎをしてもらえなかった。しかも、この職場は離れ小島みたいなものなので、いつのまにか中央のやり方と違ってきている仕事がいくつもある。それが正しいものだと歴代引き継がれてきてしまったから、監査で寝耳に水の指摘を受けることも多かった。

 そんなわけで、あまりにも勝手なやり方をしているものが多いから、再度監査もどきをして事務指導すると言うのである。私としては不本意だ。自分のせいでないのに叱られてしまうのだから、何とも理不尽な話だと思う。が、いちいち反論しても始まらないし、何でもはいはいと指導を受けてやり方を改めるのがいいのだろう。そのやり方を覚えるのにまた時間がかかるけど…。(汗)

 12日、監査もどきは無事終わった。やっぱり指摘事項はいくつかあったが、まずはよしというところだった。山を越えたので、その夜は職場でささやかな打ち上げをして、2次会は半分上司におつきあいで麻雀だ。年末はたて続けに2度、かなりボロボロに負けたのだが、今回は勝たせてもらった。そんなわけで、気分上々での帰宅だったが、深夜になったのは言うまでもない…。(笑)

 13日、休日だが、平日と同じ時刻に起きて東京ビッグサイトへと向かう。第13回次世代ワールドホビーフェアの1日目に参加するためだ。翌日は出勤だし、この日の午後には用事があったので、朝イチから昼までの参加にしたのだ。9時頃、TWRの国際展示場駅に到着すると、会場入場組と限定先行販売組で方向が分かれていると知らされた。「犬夜叉」のグッズはどっちだろうか?(汗)

 確かに少年サンデー誌上には、テレカやタペストリーなど会場限定グッズの販売があると書かれていたが、それがこの限定先行販売のことなのかどうかわからない。もしそうだったら嫌だなと思ったので、とりあえず限定先行販売の入口の方に向かった。が、まもなく陸橋の上からすでにものすごい行列ができているのが見えた。

 こんなことを言っては失礼だが、現在の「犬夜叉」や「コナン」の人気でそこまでの行列ができるとはとうてい思えなかった。これは違うなと判断してすぐに引き返し、会場入場組の入口から入場した。入ってみると、1/3から半分近くが小学館関係のブースだった。まず目に入ったのは、少年サンデー連載作家たちによる色紙の展示である。2年前の東京国際ブックフェアを思い出す。

 色紙は皆、2001年1月1日付けの描き下ろしで、高橋先生のものは犬夜叉がかごめを背中に乗せて飛んでいる絵だった。もしかしたら、またこの色紙の絵柄のテレカが発売されるのかなと思いつつ、まずは犬夜叉スタンプラリーに参加してバッヂをもらい、続いてグッズの販売コーナーへと向かった。

 まず行き着いたのはアニメ絵関係のグッズ売り場だった。結構、いろいろ種類が出ている。これはいずれアニメイトなどのショップで市販されるものの先行販売だ。とりあえず「犬夜叉」もの一式と頼んだら、7,000円以上にもなってしまった。(実は、販売員の手違いで1品入ってなかったのが、帰宅してからわかった。しくしくしく…。泣)

 続いてその隣りで会場限定グッズの購入だ。こちらで売っていたのはテレカ、タペストリーのほかにクリアファイルとクリアポスター(クリアファイルの大きいのみたいなもの)である。こちらはしめて6,100円…。余裕があれば複数購入しようと思っていたのだが、1つずつで精一杯だった。(ビンボになったもんだ…。汗)

 買うもの、もらうものを一通り済ませてひと安心…。というわけで、落ち着いて展示を観て回った。今回の目玉は「犬夜叉」のアニメセル画と原作カラー原画の展示だ。先程の色紙は撮影しても怒られなかったが、ここはさすがに撮影禁止である。もっとも、写真に撮ってもあまり意味はない。原画はやっぱり、生で見なければわからないから…。

 そのほか、「ARMS」の皆川亮二先生のサイン会が行われていたステージの左手には特注と思われる特大の犬夜叉タペストリーが展示されており、その上にはSD化された犬夜叉のアドバルーンが垂れ幕つきで上がっていた。脇の特設ステージでは声優のトークショーが開かれており、私が観たときには山口勝平さんと高山みなみさんが出演していた。

 客層としては全体的に親子連れが多く、子供も小学生以下の小さい子が結構多かった。それでも「犬夜叉」はかなり人気がある。子供に好かれるというのは、作品にとって非常に重要なことだ。「ポケモン」にしても「遊戯王」にしても子供に好かれなかったら、あそこまでにはなれないと思うのだ。だからといって、「犬夜叉」があそこまでいくという保証はないが…。(いったら、逆に困るかも…。笑)

 とりあえず、「犬夜叉」が我々のような以前からファンだけでなく、確実にアニメから入ったであろう小さな子供たちにも人気があるのを目の当たりにしてホッとした。もしかしたら、盛り上がってるのは原作からのファンだけなのではないかという不安もあったからだ。でもその一方で、将来、デパートの屋上とかで着ぐるみショーなどやるようになったらどうしようかと真剣に考えてしまった。(笑)

 14日、前日とは打って変わってまじめに出勤だ。帰宅後は、翌週のるみけっとスタッフ集会のための準備をする。とりあえず、手持ちの同人誌を会場に宅急便で送るために箱を用意しないとならない。といっても、家にはまともな段ボール箱がない。冬コミのときの新刊が入った箱なら2つあるが、まだぎっしり詰まっている。どうしたものかと迷ったが、結局その箱を使うことにした。

 中の新刊本をまず、かなりヨレヨレになった「Yesterday and Today」のときの箱に移しかえる。入りきらない分は、あっちこっちの小さい箱に分散して入れ、何とかしっかりした段ボール箱を2つ確保した。続いて、同人誌を端から詰め込んでいく。が、すぐに2箱とも満杯になってしまった。まだ半分くらい残っているのに…。(そんなに持ってたのね…。汗)

 15日、全部持っていくのは無理なので、こちらで1996年以前のものを拾って詰め込むことにした。そういう面倒を少しでも省きたいと思ったのだが、箱がないのではしかたない。あったにしても4箱じゃ、当日の作業が終わらない危険性がある。もともと今回出すとしても1996年以前のものと決めているので、それで充分なのだ。私の手間が増えただけで…。(笑)

 というわけで選別を始めたが、これが結構大変だ。奥付のない本、どこにあるかわからない本、あっても発行日が書いてない本などいろいろある。本文の内容や執筆者が絵や文章の脇に記した日付などで類推する。結局、箱詰めでこの代休日まるまるつぶれてしまった。全部で210数冊だ。18禁本は意外にも1割程度しかない。私って、結構まじめで健全だったのね…。(笑)

 それでもアニメ「犬夜叉」を見逃すはずはない。約1ヶ月もあいてしまって待ち遠しかった。今回は「肉づきの面」の話だったが、やはり1話に詰め込むとあわただしいという印象が残ってしまう。もっとも、2話にしたら間延びしてしまうだろうし、それはしかたないのだろうと思う。また、原作を変えた部分が多かったというのも印象に残った。

 最初から「おやじ狩り」のシーンなんて出せないだろうと思っていたし、首を食いちぎられるシーンも変えられるだろうと思っていたから、その点は予測していたのだが、体がドロドロに溶けた状態というのは予想外だった。これもやはり子ども向けを意識した変更だろう。

 原作のままだと、食われた裸の女性の体が体表に残っていたから、子ども向けにはまずいということで、ドロドロに溶けるという設定にしたに違いない。それはそれで正しいと思う。ただ、あのビルの工事現場にかごめが逃げ込む必然性が描かれなかったのは残念だ。いきなりあそこでは、わけがわからない…。(汗)

 冒頭のじいちゃんと肉づきの面の闘いはよかったと思う。顔中に御札を貼り、口の中にも詰め込んでいたことでじいちゃんは面に体を乗っ取られずに済んだ。一応、あの御札もインチキではないらしいことがわかったし…。(笑)

 次回はいよいよタタリモッケの話だ。原作の中でも評価が高い作品だけに、アニメがどう料理するか手腕が問われることになるだろう。かつて「うる星」の名作「最後のデート」は、アニメにおいても輝きを放つ傑作に仕上げられた。次回もそうなることを期待したいところだ…。

 16日、また仕事で帰宅が遅くなる。翌日提出の資料作成に19日締切の資料作成もある。追い込みだ…。一旦提出すると直しがきかない資料だけに、いつも以上に疲れる。それが理由というわけでなく、原文が全然書けてなかったからなのだが、ここの更新は見送りにした。

 いよいよるみけっともスタッフ集会が始まるし、本番に向けての準備が具体的に進んでいくことになる。まだハッキリ言って、即売会以外に何ができるのか、どこまでできるのかは決まっていない。るみけっと資料館(古同人誌ライブラリー&るーみっく作品関連資料展示)は何とか実現したいと思っているが、すべてはスタッフの頭数にかかっている。

 個人的にこれらの担当をやりたって人が名乗り出てくれる人がいるとありがたいのだが…。当日だけのお手伝いでもかまわないし…。(かなり切羽詰まってたりする。汗)

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