飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2000年>

11月28日(火)

 自律神経というのは何とも厄介なもので、のんびりしすぎるとそれに慣れてすぐには元に戻らなくなるらしい。休日明けの仕事がつらいのはそのせいだと言われている。ストレスで失調したので、休むことが必要だったのだが、休むと戻りにくくなる。どうにも困った病気だな…。(汗)

 11月15日、原作「犬夜叉」だが、黒巫女・椿の登場で新たな展開に入った。が、その前に先週の展開をおさらいしておきたい。先々週、犬夜叉の変化が乱馬の猫拳の図式に似ていることとの絡みで、爆流破という奥義がどんなものか興味があると書いたのだが、結果は予想どおりだった。多分、飛竜昇天破と似たものになるのではないかと思っていた。

 相手の放った妖気を巻き込み、返すことで絶大なダメージを相手に与える爆流破は、相手の放った熱い闘気に冷気をぶつけて返し、ダメージを与える飛竜昇天破と図式的には同じと言える。鉄砕牙の剣圧が渦を巻いてるあたりもかなり象徴的だし、倒した相手が竜骨精であるのも何やら意味深である。「竜」を倒したということで言えば、飛竜昇天破より上の力を暗に示しているのかもしれない。

 この点をどう捉えるかは人によって異なるだろう。同じような技しか考えられない、発想が貧困だと批判的に見ることもできるが、今度の新展開でもかつて椿が自らの呪いを返されて桔梗に敗れたという図式が出てきている。このように連なってくると、そこに何やら意図的なものを感じずにはいられない。

 それが何を意味するかは、まだどうこう言える段階ではない。今後の展開から考察していくべきことだろう。何やら感じるというレベルでしかないのだし…。もっとも、それだけで結論が出ないまま終わってしまうこともある。高橋先生がどこまで狙って描いているかは、恐らく本人にしかわからないことだろうし…。

 さて、この日の展開に戻るが、椿という名が出てきてピピッときたのは私だけだろうか? この夏、劇団☆新感線の「阿修羅城の瞳」を観た人ならば、「あれっ?」と感じたのではないかと思う。富田靖子が演じたこの芝居のヒロインの名が「つばき」である。斬られることで幼女から女へと転生し、恋をすることで阿修羅へと転生する。恋した男が強ければ強いほど、阿修羅の力は強大になるという筋立てだ。

 もちろん、劇団☆新感線の芝居ネタがそのまま「犬夜叉」に取り入れられたわけではないが、ネーミングの元ネタなどいろいろなところに影響してるなと感じる。ただそれだけと言えば、確かにそれだけなのだが…。(笑)

 16日〜18日、もっぱら頭の中は劇団☆新感線の芝居のことでいっぱいだ。芝居の面白さでストレスが発散できる一方で、何度も観たいのにそれがままならずストレスがたまる。何とも妙な状態だ。仕事があるから毎回観ることなど不可能だし、金だって続かない。理屈ではわかっているのだが、あまりにも面白過ぎる。

 「犬夜叉」のときは、さすがに最後の方になるとネタに慣れて笑えなくなってきたのだが、今回は何度でも笑えそうだ。出ている役者の数も多く、それぞれが舞台のあっちこっちでいろいろな芝居をしているから、1度や2度では観きれないというのもある。そのたびに新しい発見があるのだ。「犬夜叉」が決して悪かったというわけではない。今回が普通でないのだろう。(笑)

 19日、11日に続いて当日券狙いだ。前回は土曜日で、昼と夜の2回公演の日だったから多分に取りやすいということもあったが、今回はもう東京公演も終盤だし、日曜日で昼のみの日だ。競争率が高いかもしれないと思い、117番の時報にきっちり時計の秒針を合わせて、ジャスト・タイミングで飛び込むことにした。

 自分としてはうまく飛び込んだつもりだったのだが、それでもお話し中だった。前回はスタートをミスって1分遅れだったが、すぐにつながって44番(100番中)だった。万全を期したはずなのにお話し中とは、やはり競争率が高かったようだ。あせって、かけ直すこと4回目にしてようやくつながった。(汗)

 結果は56番でS席GET! 前回より1列後ろで2つ端寄りの席だから、そんなには悪くない。いちばん前の端っこの方がかえって角度的に観にくいはずだし、70番台以降は通路に座布団を敷いて座ることになるのだから、それに比べたらずっといい。オークションで落とす余裕もないことだし、こっちに賭けてよかった。

 芝居の方はこの日も大満足だ。ハプニングもあったし、日替わりのアドリブ的ネタもおもしろかった。ただ、東京公演も終盤ということで、かなり声がやばくなっている役者が多かった。11月4日から21日までの間に休演は13日だけだし、1日2公演の日もあるとなっては、いかにプロといってもきつかろう。

 新感線の芝居は歌と踊りもかなりあるし、我々観る側は大いに楽しんでるけれど、つらいだろうと思う。もっとも、それでもやめられない充実感や達成感があるに違いない。我々同人が、いくら入稿締め切りに追われてつらい思いをしてもやめられないのと同じだろう。やってることの規模は全然違うけれど…。(笑)

 20日、劇団☆新感線の芝居は前日でおしまい…と思ったのだが、どうしてももう1回観たくなってしまった。この日は出勤だから、昼の回は絶対無理だ。が、夜の回なら残業しなければ充分間に合う。ただ、問題は当日券が取れるかだ。平日だから競争率は低いだろうが、仕事中に予約電話しなければならないのがつらい…。(汗)

 だが、この日は様々なラッキーに恵まれた。ちょうど予約の時間帯に上司がみんな出払っていたのだ。休暇や外出でそのまま戻らない人もいて、残業もしなくて済む珍しい日だった。これはもう、観に行けと言われたも同然である。(勝手に解釈…。笑) というわけで、この日は27番という早めの番号をGETして劇場に向かった。

 この日の席は位置としては前から10列目くらいだったが、通路に並べられたパイプ椅子の臨時席だった。クッションが悪いし、傾斜している床の上に置かれているので、途中で尻が痛くなってきてしまった。もっとも、その通路は芝居の中で役者が何人か通る通路で、その点は結構おいしかった。

 そんなこともあって、この日の満足度は非常に高く、これでようやく区切りがつけられると確信した。もっとも、それは今回の芝居を観に行くことに関してであって、劇団☆新感線熱は当分冷めそうにない。自分が高橋留美子ファンであることを忘れたわけではないが、こっちはこっちで大好きなのだ。来年の「犬夜叉」も当然行くぞ!(笑)

 21日〜22日、前日のツケというわけではないのだが、職場での仕事が大変だった。22日には12月1日に退職する上司の送別会があり、その幹事としての準備と通常の仕事とでいろいろ大変だったのだ。本人たちが遠慮気味だったので、あまりハデな演出はしないつもりだったのだが、TOPがもっとショーアップしろと言いだしたからたまらない。

 横断幕を作って掲げるとか、アトラクションなんて前日からいきなりできるわけがない。せいぜい花束贈呈と写真撮影くらいのものだ。本人たちが持って帰るのが恥ずかしいから花束はやめてくれと言っていたので、それもしないつもりでいたのだが…。(う〜む。汗)

 23日、祝日で休みだがどうも胃が痛い…。ストレス性のものだろうか? 前日のようなTOPとの意見や考えの違いは何も今回にかぎったことではなくて、何度となく繰り返されてきている。その辺がいろいろと影響してきているのだろう。具合が悪くなってきたのは、TOPが交代した夏頃からだし…。(汗)

 自律神経失調の方は、休みすぎてかえって元に戻りにくくなってるという困った実情はあるのだが、それでも大分改善されてきた。が、今度は胃痛だ。胃潰瘍にならなきゃいいが…。(もう、なってたりして…。汗) 胃が痛むなんて、今までほとんどなかったのに…。(汗)

 そんなわけで、1日おとなしくしていたのだが、その分「犬夜叉」を繰り返して読めた。かつて、「犬夜叉」という作品における最も悲劇的な結末としてここに書いたかごめが犬夜叉を封印する(殺す)という話が本当に出てきてしまった。(汗) もっとも、ここで出てきたのだから、結末にこれはないと言えるだろう。

 まあ、私が考えつくことだから、高橋先生もネタのカードとして早くから持っていたのだろうと思う。結末で使う気はないが、ネタとしては面白いからいずれ使う気でいたのかもしれない。そこにかつて桔梗に敗れた椿と桔梗自身も関わってくる。桔梗とかごめの関係にも何か変化が起きるかもしれない。

 高橋先生のことだから、単にかごめが椿に操られて犬夜叉を殺そうとしたというエピソードだけで終わりにはなるまい。次の展開に向けての伏線となるものが含まれてくるのではないかと思う。それが桔梗とかごめの関係についてなのかはわからないが、今回の最後に桔梗が出てきたことで、何となく期待はしてしまう。

 椿そのものはいつもながら捨て石的キャラになりそうだが、椿に絡んで桔梗の生前のことなどが回想として出てくるかもしれない。桔梗の生前については、多分に謎の部分が多いので、少しでも出てきてくれるとうれしいし、考察的にも重要だ。今回のシリーズで何がどう動くのか、しっかりと見極めたいところだ。

 24日〜26日、体調はあまり芳しくない。土曜日は休みだからのんびりしていたいが、ここのところ自律神経がどうのこうので外出機会がすっかり減って、しっかり太ってきている。少しは出歩いて運動しなければいけない。ということで、秋葉原をぶらついた。主にCDが目当てだった。

 実はこれも、劇団☆新感線絡みだった。先日の芝居のネタや歌がパロディだらけだということは前にも書いたが、BGMもオリジナルではなくて、TVドラマやアニメのBGMをそのまま使っていたのだ。もともと持っているものもあるのだが、それ以外のものが出ていれば買おうかと思ったのである。

 まあ、そのためだけにわざわざ買うのも何だが、もともと子供の頃や若い頃に聴いて気に入っていた曲でもあるし、あるなら買いたいなと思って出かけたのだ。が、さすがに発売から年数がたっているからもうなかった。うーむ、オークションに出てないかな…?(笑)

 27日、アニメ「犬夜叉」だが、殺生丸登場のシリーズが終わった。前回は特筆するほどのこともなかったから感想は書かなかったが、今回はある。何より、アニメオリジナルのシーンが多かった。これがまたいい。これでこそアニメにした意味があるというものだ。

 動きと音が加わることで戦闘シーンは格段に迫力を増す。そのあたりがアニメスタッフの腕の見せどころだ。サンライズが手がけるからには、その部分はこれからも大いに期待したいところだ。原作にない戦闘展開がどんどん出てきてくれてもいいと思う。ただ、犬夜叉のさわやかな笑顔はちょっと…。(汗) まあ、あれはあれでファンにウケたろうけど…。(笑)

 戦闘シーンだけではない。前回にも出てきたが幼少時代の犬夜叉の回想や、偉大な父親に比べれば自分も殺生丸もまだまだ小さな存在だと言い放つところなど、いいものがかなり出てきている。それがそのまま視聴率に結びつかないところがちょっと悲しくもあるのだが、アニメになったことで着実に新しいファンは増えてきているはずだ。

 実際、オリコンの月間コミックランキング(11月分)では、何と第1巻が23位(第18巻は7位)にランクされているのだ。アニメを観てファンになった人たちが、この時期に第1巻を買っているからだろう。テレカの応募券欲しさにダブリ買いした既存ファンもいるかもしれないが、月間23位というのは半端な数ではない。初期の中で第1巻だけが30位以内ということは、とりあえず第1巻を買った人が多いのだろう。

 コミケでも犬夜叉本が増える可能性が高い。もっとも、これまでのるーみっくサークルとは別のところから出る可能性があるので、買い手の方としては漏らさず回るのが大変になる。私の場合、金がないから無理して買わないが、るみけっとの参加申込書配布もあるし、当日はかなり大変かもしれない。女性向け創作や男性向け創作に18禁本も出回るかもね…。(笑)

 28日、ここの原文を書きはじめたが、書き上げるまでには至らなかった。マイペースで更新日にこだわらなくしたとはいえ、いままでの感覚というのがあるから、どうしても火曜日というのは意識するものである。ただ、体と行動がついていかなくなってきているのが困りものだ。(汗)

 劇団☆新感線の芝居とか、好きなことはしてるくせに…と自分でも苦々しく思うのだが、結局いままでは黙ってても動けた好きなことがいつのまにか義務感でやらねばならないことに変わり、大きなプレッシャーとなってきているのだと思う。

 ダメならもっと早めに白旗を上げてしまえばいいものを、A型気質で根がまじめだから、そんな無責任なことではいかん、何とかせねばと思い込んでしまい、かえって悪い状態をずるずると引き延ばしてしまってるようだ。最低限のことは何とかしておかなければと思うが…。(汗)

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