飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2000年>

10月31日(火)

 リハビリに励む中、プロ野球日本シリーズのON対決やら、サッカーのアジアカップやらいいネタがころがり込んで来てくれる。それを過大な期待を避けて楽しむことで、より気が紛れて楽になってくる。もう一息かもしれない…。

 18日、原作の「犬夜叉」は私がリハビリ中も快調に進んでいる。最近はずっと犬夜叉の変化とそれを抑える鉄砕牙の重さをいかに克服するかという話が続いている。追い詰められると起こるこの犬夜叉の変化は、「らんま」の猫拳による暴走を思い出させる。何やら猫拳と同じような裏の意味がありそうで、非常に怖い…。

 あまりそこには触れたくないので省略するが、別の意味でちょっと面白いなと感じるものもある。何となくだが、犬夜叉の変化による暴走が、最近のキレて凶悪犯罪を起こす若者たちの姿を映しているように見えるからだ。もし、そこまで考えてるとしたらすごいな…。(笑)

 いじめられて追い込まれ、キレて暴走する。その場は自分の身を守れるけれど、大切なものを失ってしまいかねない…。自分の未来のために、自分を愛してくれる周囲の人たちのために、自ら暴走を押える術を身につけなければならない。それが今の犬夜叉の立場だ。これは結構深いぞ…。

 19日〜22日、この間はサッカーのアジアカップとプロ野球の日本シリーズで気を紛らす。サッカーの方は順調な勝ち上がりだが、所詮アジアの中での戦いだと思うと必ずしも喜べる内容ではない。ミスによる不用意な失点は気になるところだ。

 でもまあ、少し前まではアジアの中でさえ点が取れず、決定力不足と言われ続けてきたのだから、大した進歩だと思う。先制されてもあわてずにあっさり逆転したイラク戦などは、まるではるか格下をあしらうような雰囲気さえ感じられた。もっとも、この先は甘くないと思うが…。

 日本シリーズは、巨人がいきなりの連敗…。個人的には1勝1敗かなと予想していたのだが、巨人の戦い方のまずさが目立った。第1戦は巨人が勝てた試合だ。工藤の代え時を誤ったな。6回裏の無死1、2塁で村田(善)にバントさせ、代打にマルチネスを出すべきだった。

 次の仁志が当たっているだけに、マルチネスは敬遠できない。ダイエーを最も苦しめられる場面なのに、前の回の工藤のピッチングがよかったために色気を出してしまったのだ。短期決戦は投手をつぎ込めるのだから、あそこは追加点を取りにいかねば…。

 その点、早め早めに投手をつぎ込んできた王監督の采配は正しい。監督の采配の差が出た2試合だったと言えるだろう。もっとも、長嶋監督の采配は元からうまくないと私は思う。その分、戦力を揃えて個々の力で勝ちにいく野球なのだ。そういう意味では、金を使っての大型補強というのは正しい選択と言えるだろう。

 23日、アニメ「犬夜叉」の第2話だ。なかなかいい。アニメならではの効果をうまく使っている。言霊の念珠を犬夜叉の首にかけるシーン、楓が神通力で念珠を飛ばしたところなどはそのいい例だ。四魂の玉が砕けて飛び散ったシーンはやや大げさな気もするが、あのくらいのハデさもあっていいかなと思う。

 そしてまた、原作になかった遊びもある。「河童じゃ、河童じゃ!」はよかった。こういう遊びは好きだ。確かにあの時代の日本にクロールという泳法はない。昔の人は、驚くべきものを目の当たりにすると、何でもすぐに河童だ、天狗だと思い込んでしまうところがある。いいところを尽いているなと思う。(笑)

 その前の野盗のお頭の異常な動きとおろおろする手下たちの表現もなかなかだった。かごめに指揮されるかたちになって、かごめを「親分」と呼んだり…。こうした遊びは原作を知っている者に新たな楽しみを与えてくれる。アニメ作家の腕の見せどころだ。

 一方、かごめのスカートの処理は相変わらず意識しているのがよくわかる。こうなったら、どこまでがんばるか見てみたい気もする。(笑) 第3話では水浴シーンが出てくるが、パンチラにこれだけ気を遣ってるくらいだから、まず乳首が描かれることはないだろうな。不自然にならなければ、それはそれでいいと思うが…。

 24日〜29日、プロ野球日本シリーズは結局、巨人がその後4連勝して日本一を決めた。これれもちょっと予想外の展開だった。ここまであっさり流れが変わるとは思わなかった。ポイントはやはり第3戦の仁志のファインプレーと柴原の暴走だろう。あの回でダイエーが逆転していれば、一気にダイエーが日本一になっていたと思う。

 あそこで柴原が3塁に止まっていたら、まだ展開はわからなかった。あそこで上原をつぶせていたかもしれない。結局、次の回に巨人が4点を取り、上原もフォークボール中心のピッチングに切り替えて立ち直った。この上原のフォークにおもしろいように引っかかってダイエー打線はカラ振りを繰り返した。

 それを見て、村田(真)はダイエー打線の攻め方はこれだと手応えを感じたに違いない。そして、斎藤、高橋(尚)と緩急を使ってボール球を振らせるピッチングでダイエー打線を抑え込む。第6戦に至っては、もう巨人の勢いを止めることはできなかったという感じだった。

 サッカーの方はというと、準決勝の中国戦、決勝のサウジアラビア戦(日本時間では30日未明だったけど)ともに厳しい試合だった。しかし、それでもきっちり勝ちにつなげるあたりに大きな成長を感じる。日本人はどうも大舞台で土壇場に立たされると弱い面がある。それを乗り切れた意義は大きい。

 もっとも、決勝ははっきり言って負け試合だった。最初のPKを決められていたら勝てなかったろう。運を味方につけることは大切だが、世の中そうそううまくはいかない…。結果を残したことは評価に値するが、ダントツのアジアNo.1と誇るわけにはいかないだろう。まだまだ努力が必要だ。

 30日、アニメ「犬夜叉」の第3話だが、2話、3話と回を重ねるごとにいいと感じてくる。個々の話だけでなく、過去に溯って全体がよく見えてくるのだ。原作の立ち上がりはあまり評判がよくなかった。が、アニメはテンポが速いせいかどんどん乗っていける。

 第3話で早くも逆髪の結羅の登場なのだから、すごいペースだ。何か、ちょっと早すぎてもったいない気さえする。その結羅だが、私はあのセクシーなコスチュームとルージュをさした唇からちょっと色っぽいイメージをずっと抱いてきた。が、アニメに登場した結羅はどちらかというとかわいい少女という感じだった。

 ギャップを感じて改めて原作を読み直してみたのだが、解釈としてはどちらもありうるなと思う。かごめに巣を壊されたときのリアクションなどからは、結構かわいい少女のイメージもうかがえるのだ。アニメはその辺を採ったのだろうか?

 もっとも、アニメではあのコスチュームもそれほどセクシーに感じなかった。(私が見慣れてしまったせいかな? 笑) かごめのスカートの処理と同様、あまり狙ったローアングルもなかったし、あえて意識して色気を消してきたとも考えられる。子供向けに徹したいということだろうか…。

 それにしてもこのペースは早い。このままなら第5話には殺生丸が出てくる。魅力のある敵キャラを早く登場させることで、一気に人気を獲得しようという意図だろうか。原作ではそこまでの流れに若干時間がかかったから、それまではあまり評判がよくなかった。アニメはその点を考慮して突っ走ってるのかもしれない。

 その辺は充分成功していると思う。第2話から適度なアニメオリジナルの遊びが入りだしたことで、観る側の間も少しずつとれるようになってきたし、これは結構、新たなファンを生むかもしれない。(それはそうと、結羅のセル画欲しいな…。笑)

 31日、久しぶりにここの更新作業だ。随分と待たせてしまった。この間に新たに手に入れた収蔵品があったので、るーみっく収蔵品展示室の「うる星やつら 週刊少年サンデー表紙展示室」に表紙画像を2枚追加し、少しずつ手をつけてきた「らんま1/2 布製グッズ展示室」をオープンすることにした。

 その他にも手を入れなければならないところがたくさんあるのだが、とりあえず今回はここまでだ。メールで何件かるみけっとのサークル参加申込やスタッフ応募についての問い合わせも来ているし、そろそろるみけっと公式HPも更新しなければいけない。

 これについては、実はちょっとした計画が水面下で進んでいる。いずれ明らかにしたいと思うが、今はまだ「ひ・み・つ」だ。(笑) それほど大したことじゃないけれど…。

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