飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2000年>

10月17日(火)

 自律神経失調症は徐々に快方に向かう。しかし、万全の状態にはまだほど遠い…。るみけっとの本格的な準備が必要になってきて、新たなストレスの種が…。うーむ、来年4月まで治らないかな…?(汗)

 10月3日〜12日、そろそろ呪泉郷端展示即売会4が迫ってきた。一応、コピー誌を出すつもりで申込書には新刊として「電子通信網的競売生活」というタイトルを書き込んだ。要するにネットオークション本だ。これがいちばんネタとして書きやすいと思ったのだ。

 ところが、いざ原稿を書きはじめると書くことがいっぱいある。Yahooオークションにかぎったものにしても、結構あれでなかなか奥が深いのだ。最近はマナーをわきまえない無礼な新規参入者が増えてきていて、それに伴うトラブルも多発しているので、そのあたりにも触れたかった。

 そうなるともう、とてもじゃないが間に合わない。ちゃんと作るなら、時間が必要だ。ただの文字だけの本でなく、るーみっく作品のシーンをパロって説明しようと思っていたので、なおさら難しくなってしまった。一応、悪あがきはしてみたのだが、結局無駄だった。(汗)

 10月13日、呪泉郷端展示即売会4のプレゼント用に提出する色紙を描かねばならないのだが、ようやくこの日に2枚購入した。新刊が出せなかったから、色紙を多めに描いて売ろうかとも思ったが、金欠なので2枚買うのがやっとだった。(おいおい。汗)

 この日はとりあえず下描きだ。絵柄は、1枚が犬夜叉のみ、もう1枚が犬夜叉とかごめだ。即売会の翌日からアニメ放送がスタートするし、「犬夜叉」の方がいいだろうと思ったのだ。決して白いところが多く、色数や塗る面積が少なくて済むからでは…。(ごにょ、ごにょ…。汗)

 10月14日、午前中にペン入れまで済ませ、一刻会の集会へと出かけた。今年から10日が祝日でなくなってしまったので、高橋留美子バースデー集会がこの日になったのだ。今回の内容はちょっとしたゲーム大会。前半は市販のカードゲームで、同人誌即売会でいかに自分のスペースに行列を多く集めるかというものだった。(笑)

 集まった面々はそれなりに即売会慣れしていたから、結構気合いも入った。結果は最後の大逆転で私が圧勝してしまった。これが本当の即売会だったらよかったのに…。(笑) そして後半は人生ゲームをパロったオリジナルゲーム。サイコロを振り、止まったコマに書かれた内容を実行するというものだ。

 お小遣いをもらったり、不意な出費をしたりしながら、即売会のコマに止まったら同人誌を買うというゲームだ。結局、同人誌なんだな…。(笑) 各プレーヤーのコマには犬夜叉のガシャポン人形を使った。弥勒だけ手に入ってなかったということで、1人は飛来骨をコマにすることになった。飛来骨が同人誌を買う姿を想像して思わず笑ってしまった。(笑)

 私は当然(?)桔梗さまを選んだが、この桔梗さまときたら即売会のコマに全然止まらない。同人誌とは無縁のパンピーな生活を送り続けるのだ。まあ、確かに桔梗の性格ならそれが似合っているが、それではゲームに負けてしまう。最終的には16冊くらい買って終わったが、桔梗はどんな本を買うのだろうか? うーむ、妙な想像をしてしまう。(笑)

 帰宅後、色紙に色を塗る作業だ。ここまできて、色紙の出来の差が歴然となった。出すのは犬夜叉とかごめの方だ。だが、犬夜叉のみの方も一応持っていくことにした。欲しいという人がいたら色紙の原価で売ればいいし…。それにしても、目的のない即売会参加になってしまったな…。(汗)

 15日、呪泉郷端展示即売会4に参加した。売り物が古い本しかないからどうしようかと思案したのだが、原稿用紙と画材を持っていって、その場で生原稿を描いて売る「実演販売」をすることにした。売れるかどうかは問題でない。とにかく楽しめればいいのだ…。カタログの目玉に自分自身と書いたので、ちょうどよかろう。(笑)

 さて、即売会の幕開けだが、予想どおり客も来ない。隣のサークルの手伝いをしながら、原稿描きのデモだ。プレゼントに出さなかった色紙もスペース飾り、最初は冗談半分でオークション形式販売にしてみた。が、ウケなかったので固定値に直そうとしていたら、欲しいという人が出た。うーむ、そんなもんなんだな…。

 結局、色紙は100円で売ってしまった。仲間うちからはもったいないと言われたが、気に入らなかった方だし、こういうところで儲ける欲はないのだ。これがネットオークションだと貪欲になれるのだが…。(二重人格だな。汗)

 昼頃、昼食を兼ねてちょっと外出した。その間にどうやらスケブ希望の人が2人来たらしい。タイミングが悪かった。申し訳ないことをしたと思う。スケブは、終わり際に預けて後日郵送というかたちをとってもらえるとありがたい。その方が自宅で落ち着いていい絵が描けるし…。

 ただ、女性だと郵送のために住所を教えるのは抵抗あるかな? 本の通販やネットオークションで何人もの女性と取り引きしているけれど、それで知った住所や電話番号を悪用したことはないぞ。本人が言っても証拠にはならないだろうけど…。(少しくらい悪用して、嫁さん探せって声もあるんだけどね…。笑)

 午後もほぼ実演販売に終始した。唯一気になったのは、自分の色紙が喜んでもらってくれる人の手に渡るかどうかだった。抽選順があとの方だったのでちょっとヤキモキしたが、男性に当たった。男性というのはちょっと予想外だったけど、会場にいる人に当たってくれてよかった。やっぱりその場で反応を見たいから…。

 男性だから、そんなに表に出した喜び方はしてなかったが、近くにいた私のところにお礼を言いに来てくれたのはうれしかった。別に私が当てたわけではないのだが…。(まあ、結果として彼のために色紙を描いたことになるからね…。笑)

 さて、終了は17時ということだったが、1時間ほど早めに引き上げることにした。引き上げたあとに、代表の大林氏から呪泉郷端展示即売会は今回で終了という発表があったらしい。まあ、即売会中に暗に示唆していたから、半分はそうじゃないかと思っていたが、若いファンにとってはさぞ残念なことだろう。

 こうなると、るみけっとの責任が重くなってくるわけだが、だからといって無理をするのは禁物だろう。いきなり、「それなら来年から春と秋の年2回開催だ!」なんて無茶なことはしない。多分しないと思う。しないんじゃないかな? ま、将来はどうなるかわからないけど…。(おいおい。笑)

 16日、いよいよアニメ「犬夜叉」の放送開始だ。金欠だったので、大阪での試写会には応募しなかったから先入観は全然ない。まずはOPだが、絵は悪くない。場面の展開もいいし、崖っぷちに立つ犬夜叉の周りを鳥が舞うシーンは圧巻だ。欲を言えば、ちょっと飛び方が直線的すぎるように感じるけれど…。

 OPテーマ曲はというと、「う〜ん」としばらく考え込んでしまった。「犬夜叉」という作品の内容を考えると、軽くて明るすぎるような気がしてならない。もう少し重みと深みが欲しかったなと思う。でも、サビのメロディーはシンプルでいいし、歌詞も「犬夜叉」の内容を意識している。ここで歌われてる「君」とは、まさにかごめのことだ。

 本編の方はというと、まずまずではないかと思う。ただ、2箇所ほど「これは何とかして欲しかった!(汗)」と思う作画の乱れがあった。古いタイプのファンだし、自らも中学生の頃アニメを作った経験があるだけに、そういうところにこだわってしまう。深く考えない方が幸せなんだけどね…。(笑)

 ただ、週1本の30分アニメになると、全体的な作画のレベルはやはり落ちてしまうなと感じさせられてしまう。CM劇場の出来がいいだけに、どうしても比較すると不満が残ってしまう。しかたないとはわかっていても…。後々、セル画が欲しいと思わせてくれるようなシーンがもう少し欲しいところだ…。第2話以降に期待してみよう。

 あと、設定でちょっと疑問の残る部分があった。桔梗が犬夜叉を封印したとき、ご神木は立派な社のそばにあり、桔梗もそこから矢を射ていた。なのに、かごめが犬夜叉を発見したときには完全に森の中になっていたという矛盾点だ。これについては、封印後、誰も近づけぬように社を取り壊したという推測が成り立つけれども、ちょっと違和感があった。

 ご神木の樹齢や、四魂の玉の由来などについて「すぐに忘れてしまう」から「気にもかけなかった」に変更したあたりはなかなかうまかった。原作は、あまり先のことまで決めてしまわないで、その場の流れに応じて作品を膨らませるという描き方をしているので、たまに前の設定とズレてしまうことがあるのだが、そこをうまく修正したと言えるだろう。

 そして、これはもう個人的な感覚の問題でしかないのだが、かごめのスカートの処理が妙に気になった。意識して絶対にパンチラさせないようにしているのがありありとわかるのだ。もちろん、不要なパンチラがないのはいいことだ(と思う)。しかし、それを意識するあまり、絵としての動きが不自然に感じられる部分がある。

 あの短さだから、自然に描いたら見えまくりになってしまうかもしれない。しかし、意識して(ある意味、無理やり)見せないようにしているのが観る側に伝わってしまうと、逆にいやらしさを感じてしまいかねない。私が意識過剰なのかもしれないが…。(別に見たいわけではないんだよ。いや、ほんとに…。笑)

 EDは曲も絵もよかった。かごめ、珊瑚、桔梗と3人の女性にスポットを当てた構成だが、本編ではあまり登場しないであろう現代のシーンが多く描かれているのがかえって新鮮だった。雪の降り具合もなかなかだ。本物の雪は、もう少し速く落ちるけどね。アニメでは速過ぎると風情がなくなって、画面がうるさくなってしまうからいいんじゃないかな。

 というわけで、全体的に見て及第点だと思う。ただ、ちょっと心配なのは原作の2話分を詰め込んだため、場面の展開が早く、間があまりないという点だ。原作を知っている者なら問題ないが、まったく原作を知らない者が観たとき、ストーリーをしっかり把握できるかどうか? あくまで、「ちょっと心配」のレベルでしかないが…。

 17日、リハビリをはじめてから1カ月あまり…。大分よくはなってきた。しかしまだ、集中力は持続しない。ノルマや締め切りに追われることを本業の急ぎのもの以外すべてやめていたので、気まぐれモノローグの原文もずっと書いていなかったし、実際のところ、書く気も起きなかった。が、ここへきて少しずつ書けるようになってきた。

 「犬夜叉」のアニメがスタートして書きやすいネタが増えたこともある。これから先、気まぐれモノローグを以前のように週刊に戻すかどうかはまだ決めていない。負担にならないよう、当初計画どおり気まぐれ刊がベストなのだろう。書きたいネタができたときに書く…。それが自然だろうと思う。

 年齢的にも40代に突入したことだし、いろいろな面で余裕を持てるようにしたい。それなら、まず最初にオークションをやめろとか言われそうだが、あれはあれでストレスのハケ口になっているからなー。確かに、経済的にはかなり追い込まれているけれど…。(笑)

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