飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2000年>

10月2日(火)

 またしても長期未更新の状態に陥ってしまった飛鳥…。るみけっとのお楽しみイベントの構想は立ったのだが、主に本業の方でプレッシャーを受けたり、板ばさみになったりしてストレスがたまり、微熱が続くことに…。完全復帰できるのはいつになるやら…?(汗)

 9月13日〜23日、8月末頃からちょっとやばいなという自覚症状はあったのだが、本業の方で徐々にストレスがたまり、いよいよ自律神経が本格的に失調してきた。まじめに考え込むと首から上が熱くなってきて、集中力が著しく低下してしまう。

 実際に熱を計ると本当に微熱があるときと、やや高めだが熱があるとは言えないときと両方ある。しかし、顔がほてってきて熱があるのと同じような状態になってしまうのは確かなのだ。自覚症状は少し前からあったが、こんなことに負けてられんと多少無理してきたのがよくなかったのかもしれない。

 こうなってしまったらストレスの原因を取り除き、時間をかけてリハビリをする必要がある。幸い、シドニー・オリンピックのTV中継が始まるので、とりあえずオリンピックでも観戦しながら、リラックスするよう努めることにした。もっとも、リハビリでなくても観戦してただろうけど…。(笑)

 本当は職場の上司にもちゃんと話し、しばらく入院でもする方がいいのだろうけど、そこまで大げさにしたくなかった。その辺に気を遣ったりしてしまうから、結局ストレスは完全には取り除けず、長期化することになってしまうわけだが…。(汗)

 さて、オリンピックの方は出だし日本選手の活躍が目立ち、なかなかの好スタートだったが、サッカーの敗戦や柔道の判定など逆にストレスを感じてしまうものも出てきた。日本選手についはもちろん応援するが、過大な期待はかけないようにした。なるべくストレスを感じずに済むように…。

 それと並行してYahooのサッカー日本代表関係の掲示板をのぞいていた。連日いろいろな書き込みがある。サッカーのサポーターたちは過激な連中が結構多い。W杯フランス大会後、まったく活躍できずに戻ってきた城選手が空港で水をぶっかけられたことがあったが、今回もかなり罵声が飛び交っていた。

 それにマジになって参加してしまうとまたストレスの種になってしまうが、最初から高見の見物を決め込んでながめていると、結構こうした罵声も冷静に見ていられる。自分が観たのと同じ試合に対してどういうところを批判し、どういうところを評価するのか、興味深いところでもあった。

 期待未満の成績が不満で選手や監督、審判ら(実況アナや解説者までも)を口汚くののしる人たちと、愛するチームや選手らに対して何でそんなひどいことが言えるんだと非難する人たち…。まあ、ある意味でお約束の展開なのかなと思う。どこも同じだ…。

 ののしったり、批判したりする人たちは、プロである以上、批判は甘んじて受けなければならない。サポーターは選手らを甘やかしてはいけない。厳しく批判することが、チームや選手たちをより成長させ、よりよい方向に導くのであって、自分たちは選手たちのためにしているのだと主張する。これは愛情の裏返しなのだと…。

 (厳密には批判と罵倒は違うのだが)確かに一理ある考え方ではある。ただ、それがすべての選手に当てはまるかどうかは疑問だ。いかにプロであっても、人間である以上感情があるし、個人差もある。批判されていい気分になる人間はまずいないだろうし、それをバネにできる者とそうでない者がいるはずだ。

 女子マラソンの高橋尚子選手を育てた小出監督は、選手のいいところをとにかく褒めて育てる人だと聞く。褒められて育つ者、叱られて育つ者、場合によって変わる者、様々なタイプがいるはずだ。指導者や周囲の者は、選手がどういうタイプかを見極めた上でより有効な接し方を選択しないと、かえってつぶしてしまうことにもなりかねない。

 甘やかしは確かにいけないかもしれないが、叩き方も注意しないとまずいのではないかと思う。「ブタ」だの「死ね!」だの「帰ってきたらウンコぶっかけてやる!」なんていう建設的でないただの罵倒(実際にしてるんだよ。汗)は論外だろう。愛情の裏返しと言うが、それのどこに愛情が感じられるというのだろう?(笑)

 選手たちを成長させるためと言うのなら、普段からウンコをかけてやればいいではいか。つい、そう言ってやりたくなる…。確かに植物ならウンコが肥やしになってよく育つかもしれないが、人間はあまり育たないんじゃないかと思うぞ。(笑) ちょっと汚い話になってしまったな…。(汗)

 また、日の丸背負ってるんだからもっとちゃんと(ミスせずに)やれと言う人たちもよく見かける。それに対して、そんなに言うなら自分でやってみろよと返す人が出てくるのもお約束だ。確かに日本代表なのだし、国民の期待を背負うのは当然なのかもしれない。しかし、それが逆に選手の重荷となって力が発揮できない原因になってはいないだろうか?

 日本人はまじめだから、試合が近づけば節制をしたり、試合前日もきっちり練習に励む。前の日に遊んでいたら、結果が出せなかったときに(日本人の思考傾向から考えて)強い批判を受けるのは必至だし、自分たちはやるべきことをちゃんとしたんだという精神的な支えも欲しいだろう。

 それに対して欧米人には、休むときはきっちり休むという考え方がある。試合に集中するために、むしろ前日はリラックスに努めることもある。実際、アメリカの選手は、前日はゴルフを楽しんだらしい。思い返してみれば、W杯フランス大会でもジャマイカの選手は対日本戦の前日にディズニーランドで遊んでいた。

 ここまできたら、たった1日の練習でどうこうなるものではない。むしろ、リラックスの方が重要だということなのだろう。まじめに練習してた日本と遊んでいた相手、さて勝ったのはどっちだったろう? つまり、そういうことなのではないのだろうか?(苦笑)

 国民の期待を背負って負けられないと思いつめてしまうから余裕がなくなる。むしろ、自分を海外のクラブに売り込むためにやるんだくらいの気持ちの方がよかったのではないだろうか? 女子マラソンの高橋尚子選手は、スタート直前に好きな曲を聴いて踊っていた。そして、実力をしっかり発揮して勝った。そんなものではないのかな…?(皮肉だけど…。)

 さて、論外な罵倒はともかくとして、相手のために甘やかさず批判をしていかなければならないんだと言う人たちは、何もサッカーのサポーターにかぎったものではない。最近はファン層がかなり入れ替わったからほとんど見なくなったが、かつては高橋留美子ファンの中にも多くいた。批判しないと高橋先生のためにならないと言って批判する人たちが…。

 古くはもう「うる星」や「めぞん」の中期ぐらいからいたが、「らんま」の頃がいちばん盛んだったろうか。その人たちはそう信じているのだから、やめろと言っても無駄な話だったろう。私は前に述べたとおり、批判が有効に働く人と逆効果になる人がいるから、必ずしもいいことだとは思わなかった。

 特に高橋先生はどちらかといえば根暗と自己評価している方だし、インタビュー記事などでも批判されると傷つくと述べてきている。批判だらけのファンレターを読んでしばらく悶々としていたこともあったと言うし、あまり批判が有効に働くタイプとは思えないのだ。

 宗教的崇拝レベルまでいって、高橋先生を批判することは断じて許さんというのもまた困ったものだと思うが、ストレスを与えるよりも気分よく描かせてあげた方がいいのではないかと思っている。苦しんでひねり出したものより、パッと思いついたものの方が出来がいいことが多いらしいし、普段から苦しめるより、余裕を与える方がいいのではないだろうか。

 9月24日、一刻会の名古屋集会に参加するため、久しぶりに名古屋へ向かう。オリンピックの女子マラソンがちょうど移動中にあるので、ラジオを持参して聴きながら行くつもりだった。が、走り出すと新幹線の中は電波状態が悪くなり、ほとんど聴こえなかった。それでも、ちょうど名古屋に着く頃に金メダル獲得の報を聞くことができた。やはり、「高橋」という人はすばらしいな。(笑)

 とりあえず1日、久しぶりに一刻会の面々と顔を合わせてリラックスできた。この日のお楽しみ企画がるみけっとのお楽しみイベントのヒントになり、得るものも多かった。久しぶりの麻雀は、しっかり負けてしまったけれど…。(笑)

 帰りも新幹線の中でラジオを聴いていた。行きには気づかなかったのだが、新幹線の中ではグリーン車の乗客ためにFMでNHK第1放送が聴けるよう電波を流していたのだ。AMでNHK第1にチューニングを合わせ、そのままFMに切り替えると実にクリアに放送が聴ける。ただし、車内放送が入ると一時中断してしまうが…。

 グリーン車でラジオが聴けるのは知っていたし、覚えてもいたのだが、持参したラジオでも聴けるとは思っていなかった。行きに気づいていれば、女子マラソンをフルに聴けたのに…。(でも、本当はグリーン車のサービスの無断利用だね。笑)

 オリンピックと並行して聴こえにくい民放でプロ野球も聴いていた。マジック1となった巨人の東京ドーム最終戦だ。9回に入って4−0で中日リード。これはもう、巨人の優勝はないなと思っていたのだが、いつのまにか満塁になり、あっと言う間に優勝を決めてしまった。信じられないことって、起こるものなんだな…。

 9月25日〜10月2日、また1つ信じられないことが…。とうとう年齢が1つ上の大台に乗ってしまったのだ。(汗) 40だよ、もう40歳…。いい加減引退しろと言われてもしかたないだろうなと思う。イベントの仕切りなどは後継者さえちゃんと出てきてくれたら、いつでも引退したい。でも、創作とこのHPはやめられないね。このHPの資料館はライフワークかな…。(笑)

 ただ、気まぐれモノローグの定期更新はさすがに苦しくなってきた。今回また長期に渡って中断したのも、自律神経失調症のリハビリとしてノルマや納期に追われるものなど、ストレスの原因となるものはなるべく控えなければならなかったからだ。書きたい気持ちは充分あるが、書かなければいけないになったらダメというわけだ…。

 もともと気まぐれ刊のつもりだったから、こういうタイトルをつけたわけだし、本来の姿にここらで戻すのもいいかもしれない。その方が資料館の方にも手が回るだろうし…。(そう言っといて、更新しなかったら文句言われるかもしれないが…。汗)

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