飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2000年>

5月16日(火)

 どうも生活のペースがつかめない、戻らない…。何もかもが後手にまわってしまう。構想は山ほどあるのだが、実行が伴わない。そろそろ、何でも自分でやろうとする姿勢を改めないといけないのかも…。(汗)

 10日、「犬夜叉」だが、獣郎丸の口から飛び出し、犬夜叉の腹を食い破ったヘビカマキリの名は、影郎丸という。なかなかに残忍な性格をしていそうだ。影郎丸の言葉から判断すると、獣郎丸は影郎丸のペットのような存在なのかもしれない。人間型だが知性は低く、まさに獣並みなのだろう。しかし、ご主人さま(影郎丸)の命令には忠実らしい。

 先週までの展開では、影郎丸が本体で、獣郎丸はただの入れ物かと思っていたのだが、それぞれが独立して動ける上に、スピードも力もなかなかのもののようだ。これでは苦戦は必至だ。ただでさえ、鉄砕牙が重くなって振りが鈍くなっている上に、傷も負っている犬夜叉だ。影郎丸のスピードには弥勒の風穴も無力に等しい…。

 そして、影郎丸は女も容赦なく狙う。当然、かごめに危険が迫る。そこへ飛び出してきたのが、鋼牙だ。スピードなら引けをとらない。何だかんだ対立しながらも、かごめを守るという目的は一致している二人だ。その目的のために妙な協力関係が成立することになる。決して安直に仲間にしないまま二つの大きな戦力を結びつけたわけだ。

 これから先、どんどん強くなる敵と闘っていくためには戦力の増強は必要だろう。しかし、安直に仲間が増えていくとこれまでの仲間の存在感も希薄になるし、収拾がつかなくなる。そこで、こういう協力のさせ方をしたのだろう。苦労の跡がうかがえる。

 犬夜叉が失ったスピードを補う存在として、今回の闘いでの鋼牙の役割は重要となるだろう。2対2となっていくらか均衡がとれたが、それでも苦戦は必至だ。二人がつまらない突っ張り合いを捨てて連携したときに勝機は生まれるのだろう。今回の闘いでそこまで見事に連携できるかどうか、そこまでやらせるかどうかはわからないが…。

 さて、この日の帰宅後は夏コミ用の漫画の絵コンテをちょっと切ってみた。しかし、出だしが非常に難しい。簡潔でしかもうまいつかみにまとめる必要がある。「らんま」22巻の「突然大嫌い」の冒頭などが非常にいいお手本なのだが、あそこまで見事にまとめるには相当な熟練を要する。その点、高橋先生はさすがとしか言いようがない。

 こうしたテクニックというのは、実際に自分で漫画を描いてみて初めて実感するものだ。絵だけなら同人にもプロよりうまい人がいるが、絵がうまいからといって漫画家として売れるかとなると話は別なのだ。それはやはり、売れる漫画を描けるテクニックの有無によるのだろう。売れることがすべてではないという考え方もあるが、売れて(読んでもらって)こそ価値があるという考え方もある。

 故・手塚治虫先生は後者だったが、高橋先生もより多くの人に読んでもらうことに意義を感じるタイプだと思う。高橋先生が地震を恐れている理由が、自分の死よりも自分の漫画を読んでくれる人がいなくなってしまうことへの恐怖であるという点を考えても、そういうことが言えるだろう。それはいいとして、絵コンテはまったく進まなかった…。(汗)

 11日、るみけっと2の構想をいろいろと考える。すでに日程と会場について大まかな構想は思い描いていた。前回の反省から、一般参加者が休憩をとれるスペースやコスプレーヤーが集まってちょっとしたアクションを演じたり、販売サークルの邪魔にならず写真撮影のできるスペースを設けたいという希望がある。そのためには広い会場が必要だ。

 それに加えて予算の問題もあるし、利用時間の区切りもイベントの運営に大きな影響を与える。前回は、最初に利用終了時刻が決まってしまって、そこまででできることをやるしかなかった。今回は、やりたいことをやるために広くて、遅くまで借りられて、それでいて予算も低く押さえられる会場ということで候補を絞った。開催時期も学生の春休み中を第1候補と考えた。

 それが一致する会場がどうやら押さえられそうな手応えが得られたのだ。できるなら、私が寄贈する古い同人誌で「るみけっとライブラリー」も実現したい。各作品の初出掲載誌や資料的価値のあるものを一緒に展示して見てもらうのもいいだろう。お茶会は2時間欲しい。余裕をもってくつろげる時間とプレゼント抽選だけでなく、みんなが直接参加できる企画をやりたい。

 欲を言えばきりがないのだが、希望どおりの会場が押さえられれば、あとは企画と人の問題だけになる。企画はともかく人の確保は大問題だが、早めにスタッフ募集をして交流を深めるところから始めようと思う。間際になってスタッフになっても、メインスタッフとの面識が浅いとわからないことも聞きにくいだろうし、こちらも指示を出しにくい。まずは親しくなることが大切だ。

 そのためにちゃんとしたミーティングでなくても(それこそ、ただの遊びでも)いいから、早い時期から集まって会合を開こうと考えている。スタッフをやってみたいけど、自信がないという人はこの機会に気軽に参加してもらって、自分自身の適性を確認するというのもいいだろう。自分には無理とわかれば、それはそれでまた大事な発見だと思うし…。

 12日、そろそろ前回のプレゼント抽選会の不在当選者5名からの返事が来てもいい頃なのだが、まだ1名しか来ていない。こうなってくると、やはり不在者当選を認めたのは正しくなかったかなと思えてくる。私がやってるうちはいいとしても、後を引き継ぐ人が大変になってしまう。イベント後の発送が間のびするのもいいことではない。場の盛り上がりを考えても、次回は考え直さないといけないだろう。

 とはいっても、安直に不在当選を認めないとするとお茶会に人があふれてしまう危険性が高い。飲み物や菓子類の用意も馬鹿にならないし、最後までいなくてもプレゼントに当選できるという権利は残したい。となるともう、即売会中に抽選をやるしかない…。

 前回、なぜそうしなかったかというと、他の即売会で即売会の時間中に抽選があり、そのときつい抽選の方に気をとられて本を買いに来たお客さんに気づかなかったということが自分自身あったからだ。これでは、まだ本が買いたいお客さんに対して失礼になってしまう。その点を配慮してしっかり時間を分けたのだが、どうも一長一短のようだ。

 即売会中に抽選をして、しかもサークル関係者がそちらに気をとられないようにするには、ブースを設けての福引形式などが考えられる。マイクでいちいち抽選状況を放送せず、誰がいつ抽選に来てもいいようにしておいて、大当たりがでたら鐘でも鳴らして放送するといったパターンだ。これなら、早く帰る人はそれまでに抽選を済ませればいい。

 お茶会での楽しみは、また別のものを考えればいいだろう。例えば、会員制サークルの勧誘合戦とか、○×形式の勝ち残りクイズとか…。やりたいこと、やれることはいくらでもある。その辺は約10ヶ月かけてじっくり練るとしよう。(笑)

 13日、心配していた不在当選者からの返事が3通届いた。期限を14日までにしたので、必死になって速達で送ってきた。妙に微笑ましい…。(笑) あと1人まだなのがちょっと心配だ。しかし、それは待つしかないからしかたないということで、この日は4月21日に買ってきてそのままになっていた劇団☆新感線のビデオ「野獣郎見参!」を鑑賞した。

 この舞台は「犬夜叉」のパンフに掲載された対談の中で高橋先生自身が犬夜叉を描きはじめた頃に観て、(内容が「犬夜叉」と)かぶってると思ったと語っていた作品だ。そういう興味もあったので、あえてこのビデオを買ったのだが、それ以前に芝居そのものにハマってしまった。(笑)

 全体的に「犬夜叉」の舞台と似ている。時代や設定も妖怪と人間の闘いやその双方の王となろうとする者、妖怪と人間の間に生まれた者などが登場したりと共通点が多い。中には、「犬夜叉」の原作の一部の元ネタとなっているのではないかと思われるシーンや設定もあるのだ。(この公演は1996年春だから、「犬夜叉」の連載開始より前だ。恐らく、高橋先生もビデオで観たのだろう。)

 たとえば、野獣郎は傷の治りが非常に早いという特異な体質を持っていて、片肌脱いで「おれの体は特別製だ。」というセリフを吐くシーンがある。これは、逆髪の結羅との闘いのあとで犬夜叉がかごめに自分の傷の治りの早さを示してみせたシーンと見事にダブる。結構、高橋先生は劇団☆新感線の芝居から元ネタをとっているのかもしれない。

 それはまあいいとして、しっかりハマったので、ほとんど1日中繰り返し鑑賞してしまった。こういうことはしばしばある。「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」を初めて観たときもそうだった。ハマり方自体は、大分違うけれど…。(笑)

 14日、出勤だ。この日は一刻会会報の発送準備とるみけっとのミーティング(予定)があったのだが、仕事なので欠席した。ミーティングの内容はるみけっと2の日程と会場についてのことだろう。すでにもう候補が絞れているので、これで申し込むけど何か意見があるかというレベルの話だろうと思う。

 私と代表の意見は会場については一致しているし、その会場の場合、この日しか空いてないという日が逆に私の希望日でもあったので、まず問題ないはずだった。ただ、4月末の反省会では別の会場を推す声もあったので、そちらの視察をしていない現段階に決めてしまうことにためらいがあった。

 多分にお役所的なやり方になるかもしれないが、かたちだけでも別会場を視察してから決定の発表をした方がいいのではないかという気持ちが強い。無用な気配りと言われるかもしれないが、良心がとがめてどうにもすっきりしないのだ。むしろ、私自身の問題なのかもしれないな…。(苦笑)

 帰宅すると、1人だけまだだった不在当選者から手紙が届いていた。葉書で返事を出したのだが手違いで戻ってきてしまい、あわてて再度送ったけれど届くのは恐らく15日になるので、この手紙で連絡したという内容が書いてあった。何か内容が変だなと思って封筒をよく見ると切手が貼ってない。もしかして、直接私の家の郵便受けに放り込んだのか?(汗)

 こういうことがあるから、やはり不在者当選というのは考えものだなと思う。せっかく当選したのに、期限までに返事が届かずに当選無効になってしまうという恐怖感やプレッシャーを与えてしまうことになっているとしたら、それはやはり正しくない。次回からは本格的に考え直すことにした。

 15日、前日の代休だ。不在当選者全員からの連絡を確認したので、賞品の梱包を開始した。が、のれんやタペストリーを送るのによい箱が見つからない。逆にクリアファイルや下敷きは封筒で用が足りてしまう。何が不在者当選となるか事前にはわからなかったから、一律に宅急便の着払いで発送と決めてしまったのだが、郵送で済むものまで宅急便にする必要はない。

 下敷きの当選者からの指摘もあってその点に気づいたのだが、この辺のやり方も詰めが甘かったと反省せざるをえない。何もかも後手に回ってしまった結果だ。次回は事前にシミュレーションができるくらい早めに詰めておきたいと思う。もっとも、不在者当選はなくすつもりだが…。(笑)

 それはそうと、いい箱が見つからなかったため、この日のうちに梱包を終えることができなかった。うーむ、後手に回らないようにすると言っていながら、すでにもう後手に回っているな…。(汗)

 16日、帰宅後はここの更新作業だ。まだ「気まぐれモノローグ」は1週間遅れのままだ。昼休みに時間がとれないから、どうしても原文書きが進まない。遅れれば遅れるほど記憶が薄れるので、書くのも遅くなる。悪循環だな…。(汗)

 前日、るみけっと準備会代表から我々が希望していた会場が希望日に取れたので、広報を出すようにとのメールが届いていた。だが、前にも述べたように他の会場を推している人たちに対して気配りをしたいので、発表は6月まで控えたいとの返事をした。当然、HPにもそのことは書かなかった。

 しかし、日程だけでも発表しておいた方がよかっただろうか? 日程だけなら、特に影響はない。だが、この日はもう夜遅かったし、更新は次回にすることにした。うーむ、また後手に回ってるぞ。まあ、本番までの日数を考えれば大したことではないけど…。(笑)

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