飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2000年>

5月9日(火)

 一刻会の全国集会・一刻CONが終わって今度こそ一息…となるはずなのだが、本業が忙しいのでなかなか一息つけない。6月には8日間の小樽出張が決まった飛鳥…。これってもしかして、執筆の方がピンチって話じゃ…?(汗)

 3日、一刻CON初日だ。徹夜で準備を続けたがちょっとだけ間に合わず、スタッフ集合時間に30分遅刻しての到着となった。まあ、私の最初の役目は小田急線の参宮橋駅前で待っていて、到着した会員を国立オリンピック記念青少年総合センター(長い名前ですな…。笑)に案内することだから、支障はなかったが…。

 集会は、13時から予定どおりスタート。まずは自己紹介兼近況報告を「今、るーみっくでいちばん気になること」というテーマで行った。うーむ、たくさんあり過ぎて話しきれないぞ。「犬夜叉」の連載はもちろん、アニメ化のこと、劇団☆新感線の芝居のこと、オークションのこと…。(おいおい。笑)

 続いて、「ここが変だよ一刻会」と題しての討論会だ。おバカなネタもありのはずだったのだが、ついついみんなマジな意見になってしまう。それだけ一刻会というサークルに愛着を感じているから、余計によりよい方向に持っていきたいという気持ちがあるのだと思う。ただ、何がよいのかという点については、個々の感覚が異なるので難しい部分があるが…。

 こうして初日午後の部が終わり、夕食後、19時半から夜の部に入った。初日の私の担当はお絵描き教室だったが、はっきり言って準備不足だ。ネタはそれなりに頭の中には用意してあったが、具体的な段取りまでは作成できていなかった。そこで、昨年の担当者に進行を代わってもらうことにした。

 昨年はなかなかアカデミックで意義のあるお絵描き教室になったから、それを踏襲してもらえばかなりいいものになると思ったのだが、何にしても参加者が少な過ぎた。しかも、みんなもともと絵の描ける人たちばかりだ。これではあまり盛り上がらない。とりあえず、苦手なキャラを挙げてそれを描くというパターンだけで終わってしまった。(汗)

 4日、午前中は「どっちのトークショー」と題してのお遊び討論会だ。某TV番組のパロだが、意見が分かれそうなテーマを出し、2手に分かれてそれぞれの根拠などを主張し合うというものだ。ただ、最終的な数で勝ち負けを決めるというものでなかったので、若干緊迫感には欠けた部分がある。もっとも、負けた方は昼飯抜きなんて言ったら洒落にならないけどね…。(笑)

 午後は3チームに分かれての陣取りゲームだ。サイコロをころがして出た目の数だけ移動し、通過したところが自分のチームの領地となる。ただし、他チームの人と途中でぶつかったときはクイズによる対戦となる。各チームには大将がいて大将には特権が与えられている。大将以外の相手とのクイズ対戦では3連敗しないかぎり負けにならない。その代わり負けると捕虜にされてしまう。

 他チームの大将を捕虜にしたチームがあればそこの勝ち、どこも捕虜にできなければ取った領地の数で勝敗が決まる。簡単な戦略シミュレーションゲームのようなものだ。各チームとも戦略はそれぞれだ。クイズの得意な(大将でない)人を鉄砲玉にして敵陣に向かって突進させたり、地道に領地を固めたり…。

 そんな中で、私のチームは大将である私が思いっきり先陣を切って進むという無茶苦茶な戦法に出た。しかし、大将相手ではクイズで3連勝しなければ勝てない。この特権は大きかった。終盤までほとんど私に勝負を挑んでくる者がいなかったのだ。逆に敵の大将1人を捕虜にした終盤は対戦を避けて逃げ回ることで見事勝利をおさめた。もっとも、賞品は何もなかったが…。(笑)

 午後の部は、もう1つお遊び企画をやって終わりになり、いよいよ徹夜で準備した2日目夜の部の「るーみっくお宝鑑定団」に突入した。一応、事前にファンとしてキャリアのある会員に鑑定士役をお願いしておき、一般の参加者からもお宝グッズを出してもらった。これが何件くるか読めないし、鑑定にどのくらい時間がかかるかも計算できないから準備に苦労したのだ。

 一応、もう1人のスタッフと事前に打ち合わせて、ラストとその前の出し物だけは決めておいた。あとは時間を見て自分の出し物の数を調整することで帳尻を合わせるという計画だったのだが、出品数を見るとかなり時間が余ってしまいそうな気配だった。いかにして引き延ばそうか? 始まる前はそりばかり考えていた。

 ところが、始まってみるとその逆の心配をしなければならなくなった。前半は予想どおりだったのだが、だんだんお宝がレア物になってくるにつれて、鑑定士たちがかなりマジになり、鑑定に時間をかけるようになったからだ。最初から遅ければ途中で出し物を調整できたのだが、どうしてもはずせない出し物が残ったあたりで遅れが出はじめたからヒヤヒヤものだった。

 ただ、私にしてみれば鑑定結果の金額は大して問題ではなかった。要はレア物を生で披露できることが大切なのだ。そういう意味で私が目玉の1つにした古いレコードは意義があるはずだ。これは週刊少年サンデー1500号到達を記念して発売されたLPレコードで、最後に連載漫画家たち自らが歌うアルバムタイトル曲「Wings of freedom」が収録されているからだ。

 当然、我等が高橋留美子先生も歌っている。しゃべり声ならビデオやイベントで聞いたことがある人もいるだろうが、歌声となるとそうそう聴けるものではない。当時(1985年)からのファンなら結構持ってる人もいるかもしれないが、今のファンはその存在すら知らない人も多いだろう。中古市場に出回る確率も非常に低く、私も十数年かかってようやく手に入れたものである。

 そのたった1曲を披露するためにDATに録音し、再生のためにスピーカーまで持参した。まったくもっておバカなこだわりだが、そういうことをしてでも楽しんでもらうのが私は好きだ。そしていよいよクライマックス…。私も見つけてびっくりした例の品物の登場である。これらとまったく同じ物はこの世に存在しないのではないだろうか?

 もったいぶって取り出したのは「らんま1/2熱闘編」のアニメ16ミリフィルム4巻(4話分)である。内訳は第8話「危機一髪! 死霊の盆踊り」、第70話「そのおさげもらったぁ!」、第88話「ディナーはリングの上で」、第103話「呪泉郷から来た悪魔(前編)」の4本だ。もちろん、マスター原版であるわけがない。(そんなもの放出されてたら一大事どころの話じゃないぞ。笑)

 よく見ると、フィルムにはところどころにパンチ穴があいているし、白の油性マーカーで×印がついているコマもある。横から見てもいたるところにスプラッシュの跡が見られる。これは恐らく初号フィルム(会社によっては零号と呼ぶところもあるらしい。)ではないかと思われる。初号フィルムとは、簡単に言うと制作スタッフ試写用フィルムのことだ。

 撮影したフィルムが現像され、アフレコが行われる。そして音声トラックが加えられたフィルムがとりあえずコンテどおりに編集され、制作スタッフ向けに試写が行われる。その結果、修正を要する部分があれば修正して完成版が作り上げられていくわけだ。このフィルムはその試写用である可能性が高いように思う。となると、修正前の未公開映像が収録されている可能性も否定できない。

 できるならばフィルム全部を調べたいところだが、16ミリ映写機がないし、映写資格を持った者もいない。フィルム自体も軸に巻き付けてあるだけなので、下手に扱うと軸からすっぽ抜けてえらいことになる。会員の大学の知り合いが映写資格を持っていて大学に映写機材もあるというので、いずれ内容を確認しようと思う。(できれば、ビデオに落としたい。)

 それにしても、これまで他のアニメ作品のフィルムが売りに出されているのを見たことはあったが、まさかるーみっくのアニメが出るとは…、しかもそれを手に入れられるとは思っていなかった。こういうものはフィルムしおりなどに転用されて切り刻まれてしまう可能性もあるから、巻きの状態で残っているのも珍しいのかもしれない。何にしても貴重な資料である。

 そんなわけで、結構いいリアクションをもらえたので、この目玉のためにブチ上げた「お宝鑑定団」は成功をおさめられたと思う。いずれはこれらをるみけっとなどのイベントで披露したいと思うが…。(ビデオに落とせればね…。フィルムの外見を見たってそんなに面白くないし…。汗)

 5日、この日の午前は一刻CONの反省会だ。が、解散後、当日券が手に入れば劇団☆新感線の「犬夜叉」を観にいきたいという希望者が何人かいたので、10時からは携帯電話を使っての大チケット予約合戦となった。しかし、つながらない。ものすごい混雑状況だ…。数人がかりで2時間ずっとかけ続けたが、とうとう誰もつながらず、芝居見物は断念せざるをえなくなった。うーむ、断念で残念…。(あ、おやじギャグ! 笑)

 その結果、私は例年どおり麻雀ということになった。これも年にそう何回もできないから悪くない。久しぶりだったが、最初の半荘2回はトップ! ところが場所替えをしたとたんに大負け続き…。うーむ、麻雀というのは思いっきり場所に左右されることがある。全自動卓にも癖があるんだろうな…。(汗)

 6日、例年なら一刻CONの翌日は休暇をとるのだが、今年はそういうわけにいかなかった。土曜日だが出勤だ。そんなに疲れたという意識もなかったし、休日は仕事も少ないので助かった。それでも帰宅後は疲れをとるために早めの睡眠を心がけた。最近は年のせいか、疲れが遅れて出てくる。用心には越したことはないし…。(でも、休んでも疲れが出るときは出ちゃうんだよね。汗)

 7日、ようやく休日がやってきた。予想どおり、この日になって疲れがどっと出てきた。朝から体が重い…。予想はしていたから、この日の一刻会会報の編集会には事前に欠席届けのメールを出しておいた。もっとも、疲れよりもるみけっと前からこっち、休日はいつも家を空けがちだったから、母の日には1週間早いが少しは母と一緒にいてやる時間を作りたかったのだ。

 昨年までなら父がいたから気がねなく外泊もできたのだが、今は母と2人きりだ。私が家を空けることが多くなれば、当然、母がひとりぼっちになることが多くなる。目に見えるプレゼントは照れくさいからしにくいが、せめて一緒に食事して、TVを観て、世間話でもしてやれればと…。簡単なようで意外とできてないんだよね、そんなことが…。

 8日、つかの間の休日もあっという間に終わり、出勤だ。毎年、休み明けのこの時期はつらい。モードの切り替えに苦労する。帰宅後はとりあえず、「気まぐれモノローグ」5月2日分の原文を書いた。しかし、あまり好調とは言えなかった。今回も1週遅れが続きそうだ。このままずっとにならないようにしないといけないが…。(汗)

 9日、6月の15日から22日まで仕事で北海道の小樽へ出張に行くことが決まり、その打合せ会に出席した。イベントの説明担当員だ。イベントといっても同人誌即売会でもるーみっくファンの集会でもない。(それが本職だったらよかったのにね。笑) 恥ずかしい話だが、るーみっくよりも本職に関する知識の方がずっと貧弱だ…。いろいろと勉強しなければならない。

 しかもこの時期は夏コミに向けての執筆執筆追い込み期間だ。こいつはもしかしてかなり苦しい状況を強いられることになるかも…。(汗) もっとも、余裕があればあったで結局遅れて苦しくなるのだから、同じといえば同じなのかもしれないけれど…。(笑)

 帰宅後はここの更新作業だが、「気まぐれモノローグ」の5月2日分だけで精一杯だった。しかも、更新準備が整ったのにサーバの調子が悪くてつながらない。何度もトライしたがダメなので、この日は実際の更新作業を断念して寝た。おかげで、睡眠時間が減ってしまったぞ。うーむ、参ったなぁ…。(汗)

メニューに戻る