飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<2000年>

2月29日(火)

 るみけっとのサークル参加申し込みは29日で終了。いよいよ配置等の事務処理作業が本格化する。その一方でサークル参加者の間に見本誌提出に対する不満や一般参加者に対する広報不足を危惧する声が上がっているとの情報も伝わってきた。その点をどうクリアするかが、大きな課題となるかもしれない。

 23日、「犬夜叉」だが、私が犬夜叉の妖怪化との対照が楽しみだと言っていた殺生丸が登場してきた。流れとしてそこまではある程度予測ができたが、殺生丸のお目当ては鉄砕牙をへし折った悟心鬼の牙だった。

 まあ、そう簡単に人間的にはならないだろう。そのポイントは今のところはりんしかないと思う。が、そのりんも元気に再登場した。しかも、失っていた言葉が戻っている。このりんのかわいさが今回の最大のポイントだろうか?(笑) りんにため息が多いと指摘された邪見に中間管理職の悲哀を感じるという声もある。(笑)

 とりあえず、殺生丸は悟心鬼の牙から刀を作ることになるだろう。それを持てば鉄砕牙も恐れるに足りないと一応は言えるのかもしれないが、その一方で犬夜叉が妖怪化した(血の匂いが変わった)ことに対して警戒感が高まってきているのも確かだろう。

 犬夜叉がいままでの甘っちょろい半妖でなく、妖怪と化して向かってきたとき、殺生丸に以前のような余裕はなくなるはずだ。妖怪と化し、人間の心を失った状態の犬夜叉がりんを襲う可能性もあるだろうか? そうなったときの殺生丸の反応が楽しみだが…。

 さて、この日はまたバンドの練習のはずだったのだが、会議が長引いてそれどころではなくなってしまった。(汗) 会議自体が終わったのがバンド練習がほぼ終わる時刻だ。これではどうしようもない。

 まあ、自分はそれほどガツガツ練習しなくても大丈夫だと思うが、ベース抜きの練習だと音が締まらないし、テンポもとりにくい。崩れた状態で練習していて、それが身についてしまうと戻すのが大変だ。だから、自分よりも他のメンバーの練習のためにできるかぎり参加したいのだが…。(汗)

 24日、出張を翌日に控えて、帰宅後は出発準備に追われた。岐阜、名古屋方面への出張なので、事前に一刻会の面々にMLでネタを振って26日の夜に飲み会をすることにしてあったから、そちらの準備も少しある。1月末にまんだらけ目録の抽選販売で買ったセル画の引き渡しもある。出張に「らんま」のセル画を持参するなんて、公私混同も甚だしいと怒られてしまうかもしれないが…。(汗)

 それともう1つ気になるのは出張中のオークションの動向だ。2泊3日の間、オークションをのぞけないとなると競り落としたい商品を逃す確率は非常に高くなる。宿泊先のホテルからアクセスできるようにノートパソコンを準備した。おかげで荷物がものすごく重くなってしまったが…。(笑)

 25日、ほぼいつもの出勤と変わらない時刻に出発する。新幹線でまずは名古屋に…。そこから在来線快速で大垣に出た。関ヶ原の手前だけに寒い。道端には雪も残っている。少し早めの昼食をとり、バスで参加するシンポジウムの会場であるソフトピア・ジャパンに向かった。

 行きはたまたまグッドタイミングでバスが来てくれたからよかったのだが、実は大垣駅とソフトピア・ジャパンを結ぶバスは利用予定の時間帯には1時間に1本しかないのだ。帰りに1本乗り逃すと大変なことになる。少ない旅費なのでタクシーは避けたいし、その辺は慎重にならざるをえなかった。

 到着してから1時間半ほど展示や実演を見学し、13時から目的のシンポジウムに参加した。その内容を詳しく書いてもしかたないので省略するが、要は美術館や博物館における画像データベースの構築と公開についてだ。その中で、ちょっと注目に値する考え方が示された。収蔵品画像の複製に関してだ。

 これまでの美術館、博物館は本物を競って購入し、実体的、固定的な展示を行ってきたが、今後サイバースペース上での公開を考えたときには、離散的、流動的な展示への移行が必要だと言うのだ。すなわち複製を許容する展示である。かつて欧州でも複製を恐れてすべての画像に対して有償化することが検討されたそうだが、今では1MB程度までなら無償らしい。

 コンテンツを無償化して、それ以外の部分で収益を上げるというのが今日のネットビジネスの流れでもある。かたくなに複製を拒絶する姿勢はイメージを悪化させる。複製したくならないコンテンツには魅力がないというわけだ。私もその意見に賛成だ。むしろ積極的にコンテンツを利用させ、個人のHPを安上がりな宣伝広告として利用すべきだと思う。

 さて、シンポジウムが終わるとダッシュでバスに乗り、駅前のビジネスホテルにチェックイン。まずは夕食を済ましてから、部屋の電話にノートパソコンをつないでオークションへの接続テストだ。結果は良好…。それにしても、懲りない奴だな…。この夜、しっかり目的の商品も落札したし…。(笑)

 26日、ギリギリにチェックアウトして駅で職場への土産を買い、名古屋へと移動した。着いてすぐ早めの昼食をとり、この日の用務先である名古屋市科学館へと向かった。ここは体験・参加型の展示を行っているところなので、今度の展示室改修にあたっての参考になればというわけだ。一応、筋が通っている。

 名古屋にはもう何回も来ているし、場所は事前におおよその見当をつけてあったので楽観視していたのだが、いざ歩いてみると思ったより遠く、少し道に迷ってしまった。おかげで全部を見て回ることはできなかったが、それでもかなり参考にはなった。ここは、とにかく子供に体験してもらいながら学んでもらおうという姿勢で一貫している。観覧者もほとんど子供連れだった。

 観覧を終えて建物を出るとチラホラと雪が舞いはじめていた。駅に向かって歩くにつれ、だんだんと本降りになってくる。駅のコインロッカーに荷物を全部入れてしまったので傘がない。(汗) まあ、雨でなかった分、助かったが…。

 16時過ぎに宿にチェックインし、ここでもオークションへの接続確認を最初にした。終了時刻に立ち会えないものが何件かあったので、ちょっとだけ張り込んでから時間を見て駅へと出発した。

 18時半集合、そして19時から居酒屋で一刻会の面々と飲み会だ。大阪から2名、三重と岐阜から各1名、名古屋から2名来てくれた。会員制サークルで顔見知りを作っておくと、こういうときに助かる。こいつは、決してオークションでは競り落とせない財産だ。こっちの方もしっかり手に入れておくことが大切だ。(笑)

 そこからはもう楽しい宴会だ。21時過ぎまで飲んで、語って、くつろいだ。大阪組の電車の時間もあるのでそこでお開きになったが、そのときにはもうすっかり雪も止んでいた。宿へ戻ると早速オークションの結果を確認したが、軒並み落札という好成績だった。もっとも、それだけ出費がきつくなるわけだが…。(汗)

 27日、8時半頃にチェックアウトし、9時前の新幹線で東京に戻った。前日までに落札した商品についてのメール整理をしたあと、出張の疲れが出てきたので16時から2時間ばかり睡眠をとる。夜からは前夜の宴会の席上で出てきたいくつかの話についてじっくり考えてみた。要はるみけっとに関することである。

 私自身、最初から危惧していたことではあるのだが、やはりサークル参加者の間で見本誌全種類提出に対する抵抗が相当あるようなのだ。新刊だけとか、買い取ってくれるとかならともかく、全種類提出では負担が大きすぎるというわけだ。

 これは私も代表に言ったことなのだが、結果的に「るみけっとライブラリー構想」のためということで納得した部分がある。だが、あまり数が売れない弱小サークルなどには特に大きな負担となることは確かだろう。この点をどうするのか? 再検討するのか? それとも初志貫徹するのか? 対応が難しいところだ。

 救済策がないわけではない。というのは、「るみけっとライブラリー構想」のために私が持っている同人誌をすべてるみけっと準備会に寄贈するつもりでいるからだ。つまり、私の蔵書の中にある本は提出不要にできるわけである。

 ただし、すべてのサークルのすべての本を買っているわけではないから、サークルによって不公平が生じる可能性があるし、見本誌回収の際、寄贈書リストとの照合が非常に面倒な作業となる。効率を考えたら、当然没のアイデアだ。(何とか負担を軽減してあげたいが…。汗)

 また、一般参加者への広報が弱いので、当日人が集まるかどうか不安視する声もあるという。この辺は一応雑誌などへの投稿も行っている。ただし、掲載されるかどうかは未知数であり、掲載されてもどれほど効果があるかわからない。週刊少年サンデーにでも掲載されれば話は別だろうが…。(苦笑)

 あとは既存の即売会に参加してチラシを配ることだが、名古屋以外では人材が足りず、できていないのが実情だ。こういうときにこの時期フリーな学生スタッフが欲しいと痛感する。社会人は年度末、たいてい忙しいのだ。せめて私が土日の交替勤務にならなければそれもできたのだが…。(汗)

 28日、翌日の会議で出張の報告をしなければならないので、資料の整理などに時間を費やした。一応、まじめにメモもとってきたのだが、字が汚くて書き直さないと読めない状態なのだ。うーむ、オークションなどやってないで宿で清書しておけばよかった。(汗)

 29日、帰宅後はここの更新作業だが、やはり原文書きが昼間のうちに充分にできてなかったのでつらかった。仕事もほとんど1日中会議だったし…。(汗) 

 とにかくそろそろ「るみけっと」に専念しなければまずかろう。場合によっては自分の新刊を切り捨ててもイベントの成功を優先させなければならないと思う。もしかしたら、るみけっとに関してはサークル参加者となることをあきらめて、イベント主催者に徹した方がいいのかもしれない。

 今回は一応参加申し込みをしたのでサークル参加する予定だが、今回の状況によっては覚悟を決める必要があるだろう。今回、もちろん成功するに越したことはないが、失敗したら失敗したでその経験を活かして次回に向けての早急な対応を進めればいい。どっちに転んでもいい経験になる。

 最初から完璧な大成功なんてそうそうあるものではないのだし、自分たちがどんなに成功したと思っていてもどこかに不満や批判の種は出てくるものだから、いっそのこと大失敗スタートというのもいいかもしれない。決していい加減にやるという意味ではなく…。(笑)

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