飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1999年>

10月26日(火)

 低調な精神状態の続く中、少しずつ回復へ向けての活動を開始した飛鳥…。でも、やはりモヤモヤが消えない。自分のやってきたことに矛盾すら感じてしまう…。ますますオヤジと言われてしまいそうだが、過去を懐かしむ1週間になった。

 20日、「犬夜叉」はまた新たな展開へと突入していく。まあ、流れとしてはつながっているが、今度は妖狼族と奈落の接触だ。これで、四魂の玉を求める大きな勢力が3つになったわけで、展開に広がりができることが予想される。間違っても自自公のように三者連立なんてことはないだろう。(笑) 逆に、共通の敵に対抗するため、二者が協力することは充分にありえるが…。

 今回の目玉は、やはり謎の女だろう。ヒヒの毛皮をかぶった奈落も登場しているから、あれが奈落なのかどうかはまだわからない展開だが、蔭刀のときもヒヒの毛皮をかぶった方は傀儡だったし、今度もその可能性は高いと思う。奈落はいろいろな人の姿に変化できるのだから、女になるのも展開しとて面白いだろう。これで、奈落ファンが増えるかもしれない。(笑)

 奈落の今度のターゲットは明らかに鋼牙だ。化け熊を最猛勝に襲わせ、四魂のかけらを手に入れたのも、鋼牙をおびき出すためであることは明白だ。その鋼牙が次回、奈落と対峙することになるわけだが、どう展開するだろうか? まさか、鋼牙が女奈落に惚れて、おれの女になれと言うような展開にはならないと思うが…。(笑) 鋼牙も四魂のかけらはそうやすやすと譲れないから、簡単に手を組むことはないと思うが…。

 一方、奈落にとって、化け熊のことから犬夜叉たちが駆けつけることになったのはどうなのだろう? 計算違いなのか、それともそこまで計算に入れてのことなのか…? かごめに対する対応策が見つかってないとすれば、計算外ということになるのだと思うが、これがどう影響するのだろう? そして、鋼牙と犬夜叉が手を組む可能性は…? うーむ、いろいろ期待させられるな。

 さて、この日は久しぶりに職場のバンドの練習に参加した。金曜日に退職者の集いがあり、そこでの演奏を依頼されたので、いままで練習してない曲を中心におさらいだけやっておくというわけだ。それにしても、愛用のベース(自己紹介のページの画像にあるあのベース)も随分とくたびれたものだ。面倒なので置きっぱなしにしている方が悪いといえば悪いのだが、誰かが勝手に使ってるらしく、スイッチ類がもうバカになってしまってる。(汗)

 確かに買ってからもう19年だ。よく持ったとも言える。しかし、何十年もの時を経てきている名器も世の中にはあるのだから、使い方次第だろう。楽器好きなら、もう少し丁寧に扱って欲しかった。自分が壊したわけじゃないだけに腹立たしい。放ったらかしにしてる人間がそんなことを言っても、説得力ないかもしれないが…。(汗)

 21日、午後から外部セミナーへの参加で外出し、現地解散となった。いつもの帰宅時間より早かったので、経路の途中にあたる渋谷で途中下車した。渋谷で降りたら、行くところはあそこしかない。(笑) 平日にお宝探しができるとはラッキーだなと思っていたのだが、なかなかのものが手に入った。気をよくして中野の方にも足を運んだのだが、こちらもまずまずだった。

 もっとも、自分が持ってなかったのは「めぞん」のビニールバッグと細長いミニポスターが1枚程度で、あとはどれもすでに持っているものだ。また買ったのかと周囲からはあきれられてしまうかもしれないし、私が押さえてしまうことで他のファンの手に届かないという弊害もあるのかもしれない。ただ、オタク魂の持ち主は常に保存状態のいいものを求めるものなのだ。(笑)

 そこで、以前のものも大事に抱え込んだり、知人等に高値で売り飛ばしたりしたらそれこそ鬼畜だろうが、私の場合は以前のものをプレゼントにしてあげてしまったり、サークルの資金援助のためのオークションに提供したりしてしまう。だから、私のところにある絶対数は最終的には1つだけとなるのだ。ただし、即売会に使うタペストリーのように汚れて消耗することがわかってるものは、予備を1つ持つが…。

 これまでは、所属している一刻会の中での提供がほとんどだったが、昨年あたりからネットのオフ会に提供することも出てきたし、来年春の「るみけっと」でも少し大判振る舞いをしようかと思っている。そのための収集活動も兼ねているのだ。半分は自分の私欲の充足が目的だから、偉いことでも何でもないのだが、もらった人が本当に喜んでくれたらうれしい。その気持ちには偽りはない。だからこそ逆に、簡単に売り飛ばしてしまうような人にはあげたくないのだが…。

 22日、そろそろるみけっと専用掲示板の設置に備えて、リンクを張ってもらうためのバナー作りをしなければと思い、帰宅後、下絵を描いて取り込んだ。小さめに描いたから、あまりいい絵ではない。もっとも、さらにバナーのサイズに縮小されてしまうのだから、多少下手でもわからない。本来、時間的なことを考えたらそう割り切るべきなのだろうが、どうもダメだ。画線を丁寧に修正してしまう。性だなー。(汗)

 しかも、「るみけっと」は特定の作品中心ではないので、4大連載のキャラを1人ずつ選んでアニメーションにして切り替えるものにしようと思ったからたまらない。4キャラ分の元CGができるまでどれくらいかかるだろう? うーむ、誰かに依頼した方が早かったか…。(汗)

 23日、午前中はバナー用CGの画線修正を行い、午後はお宝探しに出かけた。木曜日に行ったばかりなのに、またかよと言われてしまいそうだが、実は木曜日に中野に寄った際に、2階のDEEP館のレジの奥に「うる星」の書店用のぼりが3本あるのを見つけて、気になってしかたなかったのだ。木曜日はまだ売りには出ていなかったし、手持ちの金も少なかったので、そのまま帰ってきたのだが、この日にはもう出ているだろうなと思うと、気になって、気になって…。(笑)

 そののぼりの旗の部分はすでに持っていた。しかし、こんどはポール付きだし、旗の保存状態も悪くなかった。未開封で組み立て方の説明書がついてるのがお宝としてはベストなのだが、ポール付きでのぼりが出ること自体、いまとなっては珍しいことだ。できるなら押さえておきたいという欲求にかられたのだ。また、それを手に入れれば、結果としていままで持っていた旗だけのものをプレゼントに放出できることになる…。

 店に着くと、予想どおりのぼりは売りに出ていた。しかし、値段は想像していたより3割以上高い…。ここでいつになく迷ってしまった。というより、誰か買っていかないかなーと期待すらしてしまったのである。何とも自分らしくない行動だが、実は木曜日にもそういうことがあったのだ。

 私のお宝探しは、何といっても私欲の充足が第1の目的だ。かっこつけて、全るーみっくファンのためなんてことを言ったら絶対ウソだ。飛鳥も人間だし、欲しいものは狙っていく。だが、そのついでに見つけたすでに持っているものや、自分は興味がないが、他のるーみっくファンが喜びそうだ思うものも、とりあえず押さえておくという行動をとる。

 先日の呪泉郷端展示即売会3でも、その場でのもらいものではあったが、「らんま」の劇場用映画のチラシなどをブースに置いて、欲しい人にさしあげますとやったところ、若いファンの何人かが非常に喜んで持っていった。その笑顔を買ったんだというつもりで、出費も意に介さず、そういうことを続けてきたのだが、例のオヤジアレルギーの話を聞いてからというもの、何かそういう行動がむなしく思えてきてしまったのだ。

 おれは何やってんだろう? るーみっくグッズのバイヤーかよ? 自分がこれまでやってきたことはいったい何だったんだろうかと…。その心の葛藤が、予想より高かった値段とも重なって、誰か買っていってくれないかなという気持ちにつながってしまったのである。個人的には欲しいけど、それでいままで持っていたものを放出することに矛盾を感じてしまったのだ。いっそのこと、誰かが先に買ってしまえばあきらめがつくと…。

 しかし、他の店をぐるぐる回って時間をつぶしても、一向に誰も買う気配はない。そのまま帰ればいずれ誰かが買うだろうから、そうすればよかったのだろうが、そこで見捨てられないところが自分の弱さだ…。結局、押さえてしまった。オヤジアレルギーも事実かもしれないが、即売会でのささやかなプレゼントを喜んでくれた女の子たちがいたのも事実だ。見返りは、これまでもその場の笑顔以外求めたことはなかったのだし…。

 24日、前夜遅くメールをもらったことから急遽、るーみっくファンとして、またイベンターとして大先輩にあたる新井さとしさんと話し合いの時間を持つことになった。私が悩むきっかけになった若い女の子のオヤジアレルギー問題をレポートしたのも、実はこの新井さんである。これからの即売会やファンの手によるイベントのあり方について、とにかく思っていることを語り合いたかったのだ。結論を出すのは無理だろうが、頭の中のモヤモヤを全部掃き出してしまえば、いくらか楽になるだろうし…。

 TRC(東京流通センター)で開かれていた即売会、コミッククリエイションに顔を出して知り合いに挨拶したのち、新井さんの自宅へと向かった。話し合いは15時過ぎから始まって、19時半にきりがよくなったところで終了となった。その内容のすべてをここに書くのは不可能だ。実際、とても書けないような話も多い。これを一口に世代の違いと言ってしまうのは、何とも淋しすぎる。新井さんが見せてくれた4年前のイベントのビデオでは、ベテランと若いファンが一体になって楽しんでいるのだから…。

 もともと結論など出る話ではなかったし、より詳しい実態を把握できたのは意味のあることだった。問題はそれを踏まえた上での今後のイベント運営だ。すっかり遅れてしまっている「るみけっと」の準備に本腰を入れなければという気持ちを盛り上げてもらえたのは大きい。イベントのビデオを見せてもらいながら話していると、やりたいことがいくつも出てくる。「るみけっと」は即売会だが、イベントは何も即売会ばかりではない。いまさらのようにそれを思い出した…。

 帰宅すると、思わず「おやっ?」と身を乗り出したくなるようなタイトルのメールが届いていた。2年余り前にこの「気まぐれモノローグ」にも書いた福間未紗さんという女性ミュージシャンのファンからで、伝説のバンド「リス」時代の情報が欲しいとのことだった。メールにあった送り主のHPのURLをたどると、福間さん本人のHPにも行き着いた。つい懐かしくなって、押し入れから「リス」に関するものを引っ張り出してきて、思い出に浸ってしまった。その興奮のせいか、なかなか寝つけなくなって困ったが…。(汗)

 25日、前夜に続いて「リス」の思い出に浸る。2年前、福間さんに偶然再会してから、やはりしばらく「リス」時代のテープを聴きまくったのだが、そのせいでDATが壊れてしまって、そのままになっていた。でも、何とかならないかなとダメもとで久しぶりに電源を入れてみたら、なぜかDATが生き返ってくれた。おかげで久しぶりになつかしいライヴを聴くことができた。これからしばらくはまた尾を引きそうだ。もちろん、メールへの返事も送った。

 私が過去のるーみっくのお宝を求めているのと同じように、「リス」解散以降に福間さんのファンになった人にとっては、「リス」に関するものはものすごいお宝に違いない。私の思い出がいくらかなりとも役立てば幸いだ…。

 26日、帰宅後はここの更新だが、BGMはやはり「リス」だ。るみけっと専用掲示板もいよいよオープンだが、先日代表に投げかけた許可申請に対する返事がまだ返ってこない。(汗) だが、とりあえずオープンだけはしてしまうことにした。

 したがって、しばらくはあまり突っ込んだ質問には即答できそうにないが、興味のある人には何でも書いてもらって、みんなで盛り上がっていければと思う。半年前じゃ早すぎるだろうか? でも、今のうちなら意見が採用されるかもよ。(…って、もしかして他力本願? 笑)

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