飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1999年>

8月24日(火)

 コミケ後、いろいろとしなければならないことがあるのに、どうも気分が乗らない。漫画の続きもいつから始められるか見当がつかない。このままでは、10月にも間に合わないかも…。(汗)

 18日、「犬夜叉」の展開は新たな方向に進みはじめた。初期の犬夜叉を思わせる鋼牙は、ただ単に粗暴でアブナイ奴ではなさそうだ。妖狼族の若頭しとて地位も実力も認められているようだし、一族の天敵である極楽鳥の親玉を倒すという目的をかごめに語っている様子から見ても、意外とまともだ。もっとも、四魂の玉を集めているからには、それなりの野望もあるだろうが…。

 前回もチラッと書いたが、このように鋼牙に感情移入できるような方向性が見えてくると、乱馬に対する良牙のような存在になる可能性が出てくる。早々とかごめと犬夜叉のラブラブ路線が成立しただけに、2人を引き離そうとする連中が出てくるのは当然の流れだろう。

 これまでの展開では、それが桔梗であったり、奈落であったりしたわけだが、その重さとはちょっと雰囲気が違ってくるかもしれない。比較的軽く浅いレベルでの恋敵になるかもしれない。「めぞん一刻」に例えるなら、桔梗が惣一郎で鋼牙は三鷹に相当する存在となるかもしれない。もちろん、そうならないかもしれないが…。(笑)

 さて、葬儀が終わって一段落…のはずなのだが、ちっともヒマにはならない。各種の届け出や保険金の申請、相続の手続きなど面倒なことが目白押しなのだ。それぞれにどういう書類が必要かを調べてまとめなければならない。人が死ぬとこんなに面倒なことになるとは思わなかった…。(汗)

 結局、個人的には「気まぐれモノローグ」の原文書きを少しやった程度だった。うーむ、香典のお返しとかも考えないといけないし、10月に本を出すなんてとても無理かな…?(汗)

 19日、やってることは前日とほとんど変わらない。保険証書のコピーなどのためにコンビニに出かけたり、何だかんだと手間がかかる。それでも私の場合は、昼間は職場で仕事していられるからいい。あっちこっち連絡したり、出向いたりしなければならない母が大変だ。役所関係の書類は平日でないと取りに行けないから手伝えないし、死亡届け出したら必要書類一式が送られてくるようなシステムにならないものかな…。(汗)

 20日、そろそろ始動したいと思うのだが、どうも忙しさに追われて気力が充実しない。盛り上がってくるものがないのだ。とりあえず、たまっている「気まぐれモノローグ」だけは進めようとキーを叩いているが、それくらいしか出来ない…。

 物理的な時間もない上に、気力が伴わなくては本の制作は難しい。何か動機づけになるできごとが起こるといいのだが…。(他力本願じゃ、無理かな…。汗)

 21日、せっかくの土曜日だが、全然ペンをとることができない。「気まぐれモノローグ」の原文書きは進んだが、結局それだけだ。気分転換を兼ねて、夕方からは妹たち一家とともに外食に出かけた。小さい子供がいるので騒がしいし、何をやらかすかわからないので目が離せない…。

 しかし、不思議と子供を見ていると気持ちが大きくなって、切迫感から逃れることができる。1段高い視点から子供の行動を把握しようとすることで、現在、自分自身が置かれている階層からも1段上に気持ちを移すことができるようだ。とりあえず、何かしなくてはという切迫感からはしばし解放された。解放されただけでは、何の解決にもならないが…。(汗)

 22日、一刻会の面々で共同して申し込んでいた少年サンデーの40周年イベントだが、この日の午前の部を当てた人たちがいて、私もチケットを回してもらって参加した。どの日のどの会場に高橋先生が参加するか事前にはわからなかったので当たりはずれがあったわけだが、どうも今年はるーみっくに関してはついてるらしい。見事に高橋先生が出演する日に当たった。

 年に2度も高橋先生のお姿を生で拝見する機会に恵まれるとは…。何か、他のファンの方々に申し訳ないような…。でもその分、別のところで不幸になってるので、差し引きゼロかマイナスだろう。まったく、今年は何て年なんだろう…。(汗)

 新作アニメの上映はるーみっくとは関係ない作品なので、特に興味はなかったのだが、客観的に見て悪くない出来だったと思う。特に「め組の大吾」は、今のTVアニメに欠けている何かを思い起こさせてくれる。こういうものこそTVアニメ化すべきだと思った。

 さて、目的の高橋先生の登場時間はイベント全体からすればわずかなものである。ゲストの漫画家の中でもいちばん最後に紹介されたから、ステージにいる時間もいちばん短いことになる。もっとも、ああいう場に出慣れていないから、話題を振られてないとき、ステージ上でどう行動したらいいのかわからず、ちょっと戸惑っている感じも見られたし、本人としては短い方がありがたかったのかもしれない。

 高橋先生にインタビューする声優は、山口勝平さんだった。もう最初から「高橋先生がいなければ、自分は今ここにいません。」と平身低頭…。その割に声のテンションは高かった。(笑)

 作品の中によく変なキャラが出てくるけれども、あれは身近にモデルがいるのかという質問には、いつもこんな人がいたら嫌だなぁと思いながら作っていると答えた高橋先生…。さらに山口勝平さんがK(イニシャルだが、そのまんまという説も…。笑)を例に挙げて、「あんなのが実際にいたら嫌ですよねぇ。」と振ると、「本当に嫌です。」と同調する一幕もあった。

 アニメ上映後、イベントの最後の抽選会で再びステージに現れた高橋先生…。司会進行の声優さんたちが、高橋先生が番号を引くときに留美子コールを会場に求めたりしたが、私は恐れ多くて「留美子!」などと呼び捨てにすることはできなかった。古株のファンなら、ここはけもさんコールだろう。それなら、ためらいなくできたのだが…。

 イベント終了後は、犬夜叉関係の限定グッズを買い込んでから遅めの昼食をとり、15時頃東京ビッグサイトで解散した。私はそのまま久々にお宝探しへと向かった。こういうイベント帰りは結構収穫があったりするのだ。

 最初に寄った渋谷では収穫がなかったが、中野まで足をのばしたところ、ちょっとだけ収穫があった。「うる星やつら」のカラーの回が収録されている少年サンデーが8冊ほどだ…。そのうち2冊はフルカラーページがあるものだった。

 その中でも大きな収穫といえたのは、「星座はめぐる」の回が初出掲載時には2色刷りだったという事実を知ったことである。普通、フルカラーにしろ2色刷りにしろ、色を塗った跡がはっきりとわかるから、単行本になってからでもどの回がカラーだったかというのは容易に判断できる。が、「星座はめぐる」の回は単行本で見るかぎり、どう見ても墨1色の原稿なのだ。

 これは恐らく、墨1色で描かれた元原稿から改めて赤色用の版下を別途作り起こして2色化したのだろう。「めぞん一刻」のスピリッツコミックス版単行本冒頭の2色ページと同じだ。うーむ、こういう事実が潜んでいたりするから、お宝の収集はやめられない。(笑)

 さらに、帰宅してからチェックしてみると、残るカラーの回はあと7冊ほどとなっていることがわかった。ここ2〜3年で集めたにしては、なかなかいい成績かもしれない。ここから先が大変かもしれないが…。

 23日、前日の収穫からるーみっく気分を盛り上げてそのまま執筆へと流れ込めればと思ったのだか、そううまくはいかなかった。20日の夕方から急ぎの仕事が入って、そっちに気持ちがいってしまっているからダメなのだ。何度も書いているが、飛鳥杏華はシングルタスク人間だから、1つのことに興味が向いてしまうと、他のことが手につかなくなってしまうのだ。(汗)

 急ぎの仕事というのは、じつは勤め先のHP作りだったりするものだから、ついのめり込んでしまって…。この手の仕事なら毎日やってもかまわないのだが、ギャグを入れるわけにはいかないのと、職場のスキャナーがトロくて画像の取り込みが進まないのが難点だ。家に仕事を持ち込みたくはないのだが…。(汗)

 24日、帰宅後はとりあえず8月17日分までまとめた「気まぐれモノローグ」の更新作業を行った。一応、先週立てた予定どおりだが、そのほかの更新がほとんどできなかった。落ち着いたらいろいろやりたいのだが、この先の執筆等の予定を考えると年明けまで空きそうもない…。(汗)

 もっとも、やりたいことができたら、本来の予定を放り出してでもやってしまうだろうけど…。何しろ、シングルタスク人間だし…。要は、スイッチがどこに入るかだ。それは、そのときになってみなければわからないが…。(笑)

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