飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1999年>

6月8日(火)

 バンド演奏と一刻会の会報「友菱」の原稿でハードな1週間だった。結局、自分の本の原稿は1枚も描けず、さらにピンチに…。しかし、何とか3人ほどゲストへの原稿依頼が進み、いくらかページ数増の見込みが出てきた。もっとも、依頼したからには、本を出さないわけにいかなくなるわけだが…。(汗)

 2日、「犬夜叉」は相変わらず予測を裏切り続けている。地割れへの転落は、何とか崖にしがみついて逃れたかごめだが、すぐに七宝や雲母に救われたわけではなかった。かごめの前に現れたのは、意外にも桔梗…。どうやら、死魂を奪われた状態でも体がまったく動かせないというわけではないようだ。動こうと思えばいつでも動けた。ただ、奈落のやり口を見極めたかっただけと言う桔梗…。この辺を見ても、奈落より桔梗の方が遙かに格上に思える。

 桔梗にしてみれば、身の危険を回避するために、傀儡を使ってあくまで直接接触を避けながらかごめを葬り去ろうとする奈落のやり方は、事情としてはわからないでもないが、手ぬるく映るだろう。ならばとばかりに、だめを押しに現れたというわけだ。

 これまで、かごめと犬夜叉を引き離したいという点で、奈落と桔梗の利害が一致するということを何度も書いてきた。そこで、この二人が手を組む可能性も考えてきた。簡単には協力関係は持ちそうにないから、どちらかが相手を利用するかたち(これまでの展開なら、奈落が桔梗を利用するかたち)になるだろうと…。しかし、直接協力する必要などなかったのだ。それぞれが相手の作った好機を勝手に利用すればいい。桔梗はまさに奈落の用意した好機に乗じてかごめを葬ろうとした…。

 それにしても、桔梗がここまで直接的にかごめを排除する方向に動き出すとは思わなかった。犬夜叉を他の誰にも渡したくない。だから、犬夜叉を殺すというのがこれまでの桔梗の方向性で、邪魔者を消すという方向に動いたのは意外だった。実際、まだあの行動がかごめを殺そうとする行動なのかどうか疑っているくらいなのだ。

 ようやく幻影殺の呪縛から逃れた犬夜叉たちが間に合うようには思えないのだが、もしかしたら間に合うのかもしれない。どっちにしろ、桔梗が直接かごめを殺そうとしたとなると、犬夜叉の桔梗に対する気持ちも変わってくる可能性がある。

 そこまでいってしまうと、桔梗の想いはもう女の情念などと言ってられるレベルではなくなってくる。もう、人ではない。鬼だ…。極まった一途な想いが、一歩道を外れたとき、その想いの強さが人を鬼に変えてしまうことがある…。何やら思い当たるふしがあるだけに、非常に重いものを感じてしまう。この泥沼、果たして解決のしようがあるのだろうか?(汗)

 さて、この日も先週に続いて職場のバンドの練習だ。本番2日前だが、勘を取り戻すので精一杯…。もっと練習しておきたいのだが、他にもやることがたまっているから、いかんともしがたい。やっぱり、分身が欲しい…。クローン人間でもいいんだが…。(こらこら。汗)

 3日、そろそろ一刻会会報の原稿を書きはじめないとやばい。今月は、先月のGWに行われた一刻CONのレポートがメインになる。本当なら、他の人にやってもらいたい仕事なのだが、今回は最初から引き受けてしまったので、責任持って仕上げなければならない。

 原稿の原文は、昼休みに少しずつ書きためていたからいいのだが、問題はこれをどう見せるかだ。ただ、つらつらと文章で綴っても芸がない。途中にカットをいくつか挟むとしても、いつもやってることと同じだ。あとの手間を考えると、そのカットもなるべく枚数を減らしたいところだ。

 その一方で、伝えたい情報量は非常に多い。レポートはせいぜい2ページが限度だから、どうしても内容を絞らねばならないが、絞ったとしても2ページに収めるのは至難の業だ。そこで、いちばん情報量の詰め込める形式にしようと考えついた。すなわち、新聞形式である。

 これはかなり大変だが、やるなら徹底的に新聞の形式をパロってやりたい。非常にやる気が出てきた。やる気は出てきたのだが、もう夜も遅かったので、実際の作業は翌日回しにした…。(おいおい。笑)

 4日、バンド演奏本番の日だ。演奏会の準備のため、どうせ午後は休暇をとらねばならないから、それならばと1日休むことにしてしまった。ギリギリで駆けつけるのでは、気持ちに余裕がない。直前まではリラックスしていたいから、最初からそうするつもりだったのだ。決して、原稿が間に合わないからでは…。(ごにょごにょ…。汗)

 でもまあ、せっかく休んだのだから、空いた時間は有効活用せねば…、ということで一刻CONのレポートに取りかかった。段組の数を決め、見出しの文句を考える。紙面上段の日付や面数、「第3種郵便物認可」という記述までパロった。(もちろん、認可なんかされてないから、「第3種郵便物不認可」と変えたわけだ。笑)

 こうして、1面目の見出し類は比較的サクサク進んだのだが、本文がなかなかきっちりしたサイズに収まらない。もともと原文は、新聞スタイルを意識した文体でもないし、サイズ調整も兼ねてほとんど全面的に書き直すハメになった。(汗) おかげで、あっと言う間に出発予定の15時半が来てしまった…。通販の発送をする予定もあったのだが、結局できずじまいになってしまった。(汗)

 さて、いよいよバンドの本番だが、大して緊張もしなかった。結構間違えたりもしたが、しらん顔してごまかしておいた。そんなには目立たなかったろう。(笑) 16時45分から19時までの演奏を終え、その後1時間ほどパーティーの残り物をつまみながらお疲れさまの一杯だ。さらに二次会へくり出そうということになったのだが、原稿の方に不安があったので、残念ながらこちらはパスせざるをえなかった。

 帰宅後、何とか一刻CONレポートの1面目はレイアウトが固まった。しかし、原稿はこれだけではない。本来なら先月に載せるべきだった「こんなところに高橋留美子」というコーナーの原稿(半ページ)と継続会員一覧の会員分布図(2ページ)、年齢構成表(1ページ)も作成しなくてはならないのだ。あと1日でできるか不安もあったが、とにかく疲れたので、この日はここまでで寝ることにした。

 5日、一刻CONレポートの2面目の作成からスタートしたが、思いのほか手間どった。やっぱり、本文がなかなかうまく収まらない。結局、夕方近くまでかかってしまった。レポートは、あと2枚のカットを描いて貼りつけるのみだが、それは後回しにして「こんなところに高橋留美子」のコーナーで紹介するイラストを取り込み、続いて継続会員一覧の年齢構成表作成のための会員データ入力と集計を行った。

 一刻会の平均年齢も随分と高くなった。男女合わせて27.7才だ。上の方が安定してやめない代わりに、中間からやや下の20代前半層がこのところポロポロやめていってるので、普通なら1年で1才のところ、今年は2才上がってしまった。そして、若い層は女性の占める割合が高い。近年のるーみっくファンの傾向を見事に表していると言えるのかもしれない。

 範囲はというと、下は15才から上は38才まで…。もう親子の年齢差に達している。高橋先生がデビューして20年以上になるのだから、当然といえば当然の結果なのだろうが、それにしても38才でまだ続けているというのも何だかなーと思う。いったい、どこのどいつなんだろう? そんないい年して、まだこんなことをやってる奴は…。本当に、誰なんだろーなぁ…? 顔が見てみたい。(…って、こらこら、鏡をよこすんじゃない。笑)

 年齢構成表が終わると、今度は会員分布図だ。日本地図に都道府県ごとの会員名を載せるのだ。2年前から取り込みにしたおかげで大分楽になった。以前は会員名をプリントアウトして、紙の地図に手で貼りつけていたのだ。その頃はまる1日かかっていたが、いまでは2〜3時間もあればできてしまう。パソコンとソフトの進化のおかげだ。

 ここまでで22時…。「こんなところに高橋留美子」のコーナーを作ったところで23時半…。あとは、一刻CONレポートのカットを2枚描けば終わりで、午前2時には寝られるだろうと思った。が、そいつはちょっと甘かった。結局、カット描きに5時間以上もかかってしまい。床についたのは、午前5時だった…。しかし、何でそんなに時間かかったんだろう?(自分でもよくわからん。汗)

 6日、一刻会会報の編集のため、日野へ出向く。出発前に再度、一刻CONレポートの校正をしたところ、間違いが2箇所ほど見つかった。その修正で30分ほど遅刻してしまったが、編集総括はもっと遅刻してきた。(おいおい。汗) まあその間、継続会員一覧の作成の方を進めていたのだが…。

 さて今回、私は継続会員一覧の方に専念するかたちになった。各会員が継続申込みの際に描いた自己紹介と質問への回答の短冊を地域ごとにまとめて貼っていくのだが、切り抜きと貼り込み、そして地域名や編集の都合上、空いたスペースへのカット描きなど、なかなか大変な編集だ。これがある月は、たいてい21時までかかってしまう。覚悟はしていたが、かなり苦しかった。

 20時を過ぎた段階では無理だと思ったので、最低限の仕事だけ指示したのだが、修羅場の同人力、怒濤のカット描き攻勢で一気に20時半過ぎに仕上がってしまった。(笑)

 それから食事をして帰ったのだが、来年からはこの短冊貼り作業も電子化すべきだとつくづく思った。というわけで、今回は会報の方の原稿をほとんど見ることができなかった。先月入会した福寿厘乃さんのイラストとか、じっくりと生原稿を見たかったのだが…。(少しは見たけど、技術的なところまではちょっと…。汗)

 7日、帰宅後、依頼されてた原稿にペン入れしようかと思ったのだが、どうも絵が気に入らない。下描きを直してみたら、もっとひどくなってしまった。これはもう描き直した方がいい。しかし、前日の疲れが出たのか、睡魔に襲われて集中力がない。自分の本の原稿も進めたかったのだが、こりゃもうダメだというレベルだった。しかたないので、23時半には床についた。

 8日、前夜、早めに床についたにもかかわらず、眠気が抜けない。不調だ…。日曜日の疲れが出てるのかもしれない。ちょっとのどの具合が風邪っぽいのも気になるが…。

 昼前、先日一緒に演奏した職場のバンドのメンバーから電話があった。10日の幹部の送別会で久しぶりの曲を演ると言うのだ。10日までには練習の予定はない。そんなに難しい曲ではないが、ぶっつけ本番はさすがにつらい。昼休みに譜面をFAXで送ってもらった。

 この曲にはいい思い出がない。この曲を歌ってたタレントが選挙に出馬したとき、労働組合から頼まれて豊島公会堂の出馬表明演説の際に応援演奏したのだが、演奏予定曲の譜面を全部忘れられてしまって、大変な思いをしたのだ。

 しかも、そのタレントは当選すると労働組合が支持していない政党にさっさと入ってしまい、何のために演奏したのかわからなくなってしまったのだ。(汗) でもまあ、曲には罪はない。とりあえず、イメージトレーニングだけして本番に臨むことにした。

 さて、帰宅後はここの更新作業だ。仕事で帰りが遅くなったので、「気まぐれモノローグ」の更新ぐらいしかできなかった。こんな状態では、本当に新刊がやばい。他の人からの依頼原稿も2件ほどあるし、何とかしなくては…。(汗)

 来週には、コミケの当落通知も届く。まあ、すでに当選していることはわかっているのだが、やっぱりちゃんと通知が届かねば安心できない。何たって、参加登録証とサークル入場券がないと、当日困ってしまうわけだし…。(笑)

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