飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1999年>

3月2日(火)

 先週までの好調はどこへやら、一転して体調不良の厳しい1週間となってしまった。密かに期待していた某同人誌も大したものではなかったし、ここしばらくはついてない日々が続くのかもしれない…。(汗)

 2月24日、「犬夜叉」だが、予想していた局面打開策のうち、まだもうちょっと待って欲しいと思っていたかごめの覚醒が選択されたようだ。もちろん、まだ片鱗に過ぎないが、これまで以上の大きなものと言える。四魂の玉の所在を見通す力は以前からあったが、そこをめがけて放った矢は壁を破壊し、隠れていた奈落の片腕を吹き飛ばした。先週、指摘したように奈落にとって予想外のことが起こったわけだ。

 前回、雲母に肩のあたりを食いちぎられたときとは、奈落の表情も違う。物理的ダメージとしては同じかもしれないが、精神的余裕はない。むしろ、予想外のできごと、想像だにしなかったかごめの不思議な力にうろたえているようにすら見える。これまで、物理的攻撃では倒される心配はないという絶対的な自信があったのではないかと思う。ただ、ちょっと厄介だったのは弥勒の風穴とひと振りで100匹の妖怪をなぎ払う鉄砕牙の力…。それを封じた奈落には、もう怖いものはなかったであろう。余裕たっぷりであったはずだ。

 ところが、今回のかごめの力だ…。奈落にとっては、むしろ風穴や鉄砕牙以上に厄介な力であろう。単に矢の力だけではない。かごめの怒りそのものが、体から邪気を払うある種の「気」のようなものとなって発せられているのかもしれない。周囲の瘴気が浄化されていくは、そのせいではないだろうか。

 かごめの激しい怒り、それがこの力の発動と関係あるのかもしれない。その片鱗は、桔梗と対面したときにすでに見られていた。桔梗が犬夜叉を地獄へ引きずり込もうとしたあのときだ…。このときも、「冗談じゃないわよ! 犬夜叉にさわらないで!!」という言葉とともに、激しい怒りのパワーがかごめから発せられ、桔梗の体から死魂を奪っている。

 ここで共通しているのは、自分にとって大切なものを守ろう(あるいは、奪われまいとする)心である。怒りにかぎらず、この気持ちが強く表れたときに力が発せられるのだと考えることもできよう。今は、そうした条件が偶発的に整ったときにしか出てこないが、いずれは自らの意志でコントロールできるようになるのかもしれない。そこまできて、ようやく桔梗や翠子に匹敵する存在となるのだろう。そこまではまだ、少し道のりがあると思う。

 今回のことで、かごめが完全なる覚醒をとげたと見るのはまだ早い。かごめの力の全容は、まだすべて明らかになったとは言えないだろう。楓が分析するようにかごめには桔梗になかった何かがあるのかもしれない。だとすれば、もっと大きな力が潜んでいるかもしれないのだ。奈落だってバカじゃない。かごめの力に身の危険を感じれば、逃げの一手を打つだろう。まだまだ先はいくらでもある…。もっとも、「犬夜叉」がそんなに早く終わって欲しくないから、そう思い込みたいだけなのかもしれないが…。(汗)

 さて、前日の発熱で仕事を休んだこの日は、1日静養に充てる予定だった。が、薬のおかげで熱がすっかり下がったため、床についていてもそうそう眠れるものではない。ときどき体を起こしては、漫画を読んだりする。そろそろ、めぞん一刻・原作初出掲載時資料室の方も準備しなければと思い、次回更新分のあたりを下調べをしていると、親父が私宛てに届いた郵便を2通ほど持ってきてくれた。うち1通は、待っていた謎の同人誌だった。

 その同人誌についての詳しい結末は、すでに「気まぐれモノローグ(号外)」に書いたので、そっちを読んでもらうとしよう。結果として、期待がはずれてちょっと落胆したが、もう1通が通販の申し込みで、激励の言葉なども添えてあったので、かなり気分的には救われた。金銭的にはほとんど救われなかったが…。(笑)

 25日、前日に引き続き仕事を休んで休養だ。もうかなり回復していたが、診断書が出ているのだから、休めるときに休んでおかねば損だ。(笑) 土日のスキーもあるし、よりベストに近い状態に近づけたい。しかし、回復すれば寝てはいられない。前回やり損ねたHPの更新作業を少しずつ進めた。前日届いた通販の発送作業もこの日のうちにしてしまった。そうやって体を動かして、翌日の出勤に備えねばならない。などと、都合のいい言い訳を唱えつつ…。(笑)

 26日、出勤したが、やはりまだ体調は万全ではない。ちょっとつらいものがあったが、ここで調子悪いという様子を見せたら再び診断書が出て、土日のスキーなどもってのほかということになってしまう。何とか根性で乗り切った。先に大事なことが控えているから無理はしないつもりだが、自分の感覚では翌日のスキーは大丈夫と判断した。もともと、若い頃のようにガンガン難しいコースを攻めるつもりはない。みんなと一緒に余裕をもって滑るのが楽しみなのだ。適度にレストランで休めば、大丈夫だろうと…。

 翌朝の出発が早いので、早めに寝なければならない。帰宅後、出発準備に使える時間も短い。が、帰宅するとまた通販の申し込みが1通届いていた。何だ、この前のバレンタインプレゼントコミケより通販の方がよっぽどいい成績じゃないかなどとぼやきつつ、後回しにすると発送が火曜日以降になってしまうので、即日発送してしまった。うーむ、いままでで最速かもしれない。(笑)

 27日、あいにくの雨だ。まあしかし、山の方は雪だろうとたかをくくって予定どおり出発した。ここ数年はスキー板と荷物は事前に宅急便で送って、ほぼ手ぶらで行くことが多かったのだが、熱を出して準備が遅れた関係で今回は持参するハメになってしまった。といっても、東京駅までのことだ。好きなことのためなら、このくらいの重みなど…。と思ったのだが、やっぱり重かった…。(汗)

 東京から長野新幹線で一路長野へ…。しかし、軽井沢で雨だ。信越線沿いの駅の中でも軽井沢は他より気温が低いはずだ。そこで雨ということは、他でも十中八九雨だ…。スキーをしたことがある人間なら、雨の中のスキーがいかに悲惨か知っているだろう。大根おろしの上を滑るようなものだ。滑らないし、転んだら最悪だ。視界がある程度確保できるなら、吹雪の方が雪質がいいだけまだマシだと思う。この時点で、初日のスキーは無理だと覚悟を決めた。(汗)

 8時過ぎに長野に到着したときには、雨はほとんどやんでいたが、スキーを予定していた妙高高原は雲に包まれていた。話し合いの結果、初日のスキーは中止とし、ボーリングとカラオケに変更となった。毎度、初日は相性が悪いのだ。前に強行して地獄を見たことがあるので、みんなあっさり予定変更に同意した。(笑)

 もっとも、ボーリングも久しぶりだった。ボーリング歴は小学生のときからだからかなり長い。一時は週に3日(8ゲームずつ)投げていたときもある。そのときはさすがにスコアもよかった。体のバランスを保つために左でも投げていて、左でも130くらいは出せた。しかし、いまではもうボロボロだ。投げてないから感覚が鈍っているし、運動不足で腰が安定しないから、狙ったところにコントロールできない…。

 もともとパワーボーリングではなく、古いタイプのコントロール重視のボーリングだ。それなりにキャリアは長いから、自分の球質は完全に把握しているし、レーンコンディションを読むこともそこそこできる。あとは狙ったところに投げられるかどうかなのだ。それができたら、プロなんだけどね。(笑) それでも、今回は久しぶりにしては狙ったところに近いところに行ってくれた。150も行けば、まずまずだろう。コンスタントに練習すればまだ戻せると思うが、仲間うちの遊びで高得点を出してしまうのはかえってかわいくない。この辺がいいところだろう。(笑)

 夜は、酒やつまみを買い込んで恒例の宴会だ。しかし、肉離れを起こして以来、運動らしい運動をしていなかった体にはボーリング3ゲーム程度の運動もこたえたらしい。午前0時頃には眠くなってしまった。日本酒が入ったこともあるが、いつもの酒量から考えればずっと少ない。翌日が本番のスキーだから無理は避けようと思い、先に寝かしてもらった。私が寝たあと、かなり妖しいことも起こっていたようだが…。(汗)

 28日、見事に晴れた。車2台に分乗して、妙高杉ノ原スキー場へとくり出す。山の上の方は雲に包まれていたが、上の上級コースへははなから行くつもりはない。何にしても2年ぶりのスキーだ。まず、感覚を取り戻すのが先決だ。しかし、思った以上に最初のひと滑りは怖かった。下が硬く、コチコチだったこともあるが、まともにターンが切れなかった。スピードの出ない緩斜面のうちは、ターンを切ると転びそうでかえって怖かったのだ。

 が、若干急なところに出てスピードが出ると、すぐに感覚が戻ってきた。この方がターンが切りやすい。本当にうまい人なら、斜度なんて関係ないのかもしれないが、自分には中斜面以上の方が滑りやすい。もっとも、コブがない場合だけに限るが…。(笑) 

 ここ数年、太ってブーツを履くのに苦労することが多かったのだが、今年は比較的楽に履けた。やせたおかげだ。ウェアも4年前のものが着れるまでに戻った。デザイン的には古いが機能的には気に入っていたウェアなのでうれしかった。しかし、体は正直だ。滑り終わってブーツを緩めると、途端に筋肉痛が襲ってきた。左のアキレス腱とふくらはぎの間のあたりが特に激しかった。一昨年の肉離れでは、後に傷めた左の方が治りが悪く、今でも不安が残っている。そのため、無意識のうちにかばっていたのかもしれない。しばし、歩行がつらかったが、歩き出してしまうとすぐに楽になった。

 16時過ぎには上がり、20時過ぎに長野をあとにした。新幹線を降りると、こんどは太腿に筋肉痛が来た。ラストの方で、ちょっとわけあってわざとボーゲンでブレーキをかけながら降りてきたせいもあるのだろう。特に階段を降りるときがつらかった。まあ、風邪の方もぶり返さなかったし、無事に帰ってこれたのだから、このくらいの筋肉痛はしかたあるまい。それを予想して、翌日休暇をとってあるのだし…。(笑)

 3月1日、ちょっと風邪がぶり返した感じがする。ちょっと何かしているとすぐにだるくなって睡魔に襲われる。まあ、昨日の今日だ。疲れが出て当然だが…。そんな中、この2日間にたまったメールの返事や前日届いたサンシャインクリエイション3のブース配置確定通知に関する連絡メールを一通り書いたあと、「気まぐれモノローグ」の原文書きをした。何の気なしにHPの恒例なので続けてきた日記書きだが、こうして少し前のことを思い出すのは脳にいいそうだ。どういいのかかは忘れてしまったが…。(おいおい。笑)

 さて最近、一部に「犬夜叉」アニメ化の噂が流れている。4月上旬からで土曜日の6時〜6時30分、かごめ役は高山みなみ…などというかなり具体的なものまで出てきているが、私はどこにも正式な発表が出ているのを見ことがないし、情報の早い時計坂通信社からも何も伝わってきていないので、これはちょっと信じ難いなと思っている。過去の「めぞん」や「らんま」例では、1月末には小学館の掲載誌で公式発表されているのだ。2月末に至って何の発表もないのでは、この春の番組改変でのスタートはありえないと考えるのが普通だろう。ぬか喜びはしない方がいいと思う。

 もっとも、アニメ化を求めるなら、こういう噂を広めてファンの期待が高いということを世間に認知させるのも1つの手かもしれない。今回の噂が100%デマだとは言い切れないが、たとえそうだったとしても、それが将来のアニメ化につながる可能性は皆無ではないだろう。だからといって、やたらに噂を広めるのは考えものだが…。デマだった場合、振り回された被害者がかわいそうだし…。

 2日、体力は大分回復した。筋肉痛もかなり引いてきている。やはり、1日休暇をとって正解だった。前日の睡魔と倦怠感では仕事にならない。しかし、咳の方はそろそろ始まりそうだ。大抵、熱が最初に来て、熱が引いて一段落すると咳と痰がひどくなってくる。これからしばらくは、咳と痰に悩まされることになるかもしれない。

 さて、帰宅後はHPの更新作業だ。すでにいくらか進めてあったし、更新部分も大した量ではないから、残りの作業は少ない。「桃源郷」のショックでそのまま中断してしまったが、そろそろ本当にめぞん一刻・原作初出掲載時資料室の方も続きを手がけたい。私のHPの特徴は、何といっても「よそではちょっと見られないもの」の展示だ。そこにはこだわっていきたい。もっとも、最近ではこの「気まぐれモノローグ」もかなり看板的存在になっているようだが…。(笑)

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