飛鳥杏華の気まぐれモノローグ

<1997年>

5月6日(火)

一刻会の全国集会「一刻fCON」もなんとか無事終了した。この1週間はその準備と本番で大変だったけれど、なんとか乗り切ることができてホッとひと息というところとなった。

4月30日、一刻会の会報の残り原稿の文章を練るが、どうもうまく行かない。どうしても内容が暗くなってしまう。それというのも、ちょっと「年齢」に関して若干ショックを受けることがあったからだ。ショックといっても、落ち込むようなショックではないのだが、思わずため息が出てしまう…。思わず、時の流れを感じてしまうのだ。

少し前からNifty-Serveの方に13歳の女の子のるーみっくファンが顔を出すようになっていた。13歳なんていったら私とは父娘ほども年の差がある。それだけでも「ひぇーっ!」と思っていたら、今度はPC-VANの方に9歳の女の子のるーみっくファンがアクセスしてきた。そうなのだ。「らんま」を圧倒的に支持していたのは、こうした小中学生の女の子たちだったのだ。

いつまでも自分たちがファンの中心だなんて思ってたら大間違いなんだね。もはや、少年サンデーの連載は彼女らのものになりつつあるんだ。「らんま」が途中からやけに子供っぽくなったのも、「らんま1/2 メモリアル」がああいう内容だったのも、圧倒的に指示してくれたのが、彼女らだったからなんだね、きっと…。

…ってことは、われわれのようないい歳したオタクは見捨てられちゃったのかな。そう思うとつい書いてる文章が暗い方向に向かって行ってしまう。この日はとうとうまとめることができなかった。

5月1日、昼休みに文章の続きを練るが、やはりダメだ。このままいたずらに時間を浪費していては、クイズの作成の方が間に合わなくなる…。ついに連載を落とす決断をした。

帰宅後、クイズの作成にかかる。全部で約150問ほど用意しておかないと危ない。容易な数字ではない。単行本を手に取りながら問題を考えるのだが、つい読み入ってしまってダメだ。単行本を見ない方がかえってはかどる。(苦笑)結局、深夜2:00までに50問ほど作成して寝た。

2日、有給休暇をあらかじめ申請していたので、1日かけて一刻CONの準備だ。が、この日の朝、少年サンデーCM劇場『犬夜叉編』のCV担当の情報が入る。犬夜叉は関俊彦かごめは岩男潤子とのこと。一旦作成した原稿の差し替えだ。予想外のロスタイムとなってしまったが、おかげで1問クイズの問題ができた。(笑)

少し遅い昼食後、14:00過ぎに通販で注文のあった「REAL LOVE」の航空便発送のために郵便局に出向き、帰りにコンビニでビッグコミックオリジナルを買ってくる。早速、「おやじローティーン」を読んだ。が、読んだとたんに、その内容に思わず「うわーっ!」と天を仰ぐ…。(理由は「高橋留美子漫画作品一覧」の「おやじローティーン」の解説を読んでもらえばわかると思うが…。)

クイズはようやく夕食後、20:00頃に出来上がった。ここから、クイズ企画に使う小道具の作成だ。そして、その最中に3日突入する。

3日、小道具作成が終了したのが、午前2:00頃。ここから、落とした原稿の「休載のお知らせ」ページの作成にかかる。落とさないに越したことはないが、落としたときにはやってみようと思ってたものを描く。高橋先生急病で「らんま1/2」が休載になったときのベタなパロだ。文字のフォントやコメントの文面にもこだわった。

そんなものを描いてるヒマがあったら、原稿書けるだろうという指摘もあるかもしれないが、文面に悩んでるのとやることがわかってて力技で作業をするのとでは、圧倒的に後者の方が速い。予定ページ数を狂わせないためにも、描かないという選択肢は却下だった。それが午前5:00近くまでかかった。

そこから、ノートパソコンをWindows3.1からWindows95にアップグレードする作業にかかる。かつて、一旦はアップグレードしたのだが、いろいろとトラブルがあって元に戻していたのだ。しかし、一刻CONのインターネット疑似体験企画のために再びアップグレードしなければならなくなった。しかも、そのWindows95はいちばんレベルの古いものなので、Internet Explorerが乗っていない。したがって、これもかつてのアップグレード時に購入したまま1度も封を切っていなかったNetscape2.0をインストールすることになる。これが、7:00近くまでかかった。

朝食後、持ち物の点検など最後の準備にかかる。結局、徹夜になってしまった。そして11:00過ぎに一刻CON会場に向けて出発した…。

さて、いよいよ一刻CONの開始! まずは、「犬夜叉」について各会員の意見を問う。つづいて、会報の月刊化について意見を交わし、会誌「そると」の今後の方向性について話し合った。夕食と入浴後の夜の部は「お絵描き教室」とオークションだ。前者はテーマを与えて、普段絵を描かない人も一緒にとにかく描いてみるという企画。普段描かない人が思わぬ傑作を描いて盛り上がった。オークションも、一時はちっとも売れなくて、やる意義が疑問視された時期もあったが、今回はなかなか盛況だった。

夜は、さすがに徹夜明けだったので早く寝た。かつては、徹夜で騒いだりするのが恒例だったが、さすがにみんな大人になってきたせいか、比較的早く寝るようになった。おかげで非常に助かった。

4日、いよいよ準備したクイズ企画の開始だ。1日分全部の企画を担当したのは、今回が初めてだった。進行には気を遣ったが、進行担当が熟練しているので、臨機応変に対応できて助かった。途中、問題文のうちの1枚を紛失していたことに気づいてちょっと進行が滞ったが、大事には至らなかった。途中、ミニ即売会を挟んでの3種類のクイズ企画は、それなりに盛り上がってくれた。

夜の部は、会報「友菱」74号の編集会と手の空いてる人のためのインターネット疑似体験企画だ。編集会はいつもと違って時間がないこともあって、最初かなりピリピリしたムードだったが、人数が多いこともあってはかどり、かなり細かい部分の修正まで久しぶりにこだわることができた。

イベントで編集会をやってしまうことに関しては、実は大いに不安があったのだが、概ね好評だったようで、これから恒久的に企画として取り入れられそうだ。

5日は、午前中、一刻CONの反省会を行い、昼前に解散となった。私を含む4人は、新宿へ出て麻雀とあいなった。一刻CONの2晩とも、例年になくよく眠れたので、頭の回転もよかったし、ツキも非常によかった。6荘やって最後にラスを食ったが、それでも総合では、+120のひとり勝ちをさせてもらった。もっとも、一刻会の麻雀は賭けなどナシだから、どうということはない。以前は、冗談で負け5000点ごとに原稿1枚なんて言ってたのだが…。(笑)

6日、この日も事前申請による有給休暇。もっぱらこのサイトの更新に費やす。まだまだ数は少ないが、それでもそろそろつないでもよかろうと思い、以前、チラリと紹介した「飛鳥杏華のホームページ−懐古館−」へ、ついにリンクを張ることにした。「おやじローティーン」の作品一覧への正式追加とここの更新なども含めて、ほぼ1日がかりで作業をした。

今後は、いよいよ同人誌の方で休日が忙しくなるので、まとまった更新時間がとれない。とりあえず、ここでの近況報告は続けて行くつもりだが…。

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