人体感知センサモジュール・PU-2203
概要
本機は人体が発する赤外線をキャッチすると、出力端子から約1秒間のパルスを出力する人体感知センサで、暗闇でも使用することができます。消費電流が約400μAととても小さく、電源電圧範囲もDC5V〜12Vと広いため,いろいろな用途に利用できます。
●仕様
本機のセンサは焦電センサですので,静止している人体は検出できません。
本機は電源投入後,センサが安定するまでの十数秒の待機時間が必要です。電源投入後約20秒ほど経過した後,センサが正しく働き始めます。
課題: お茶室に座っているお客様(人体)を検出するのにこのセンサが使用できるか? できるとするとどのような方法で実現できるか?
企画開始時(4〜5月)の見解: お客様が静止しているので,検出(センサ)側を移動(回転)することで,検出信号がキャッチできるだろう。
検討課題: 背景の温度分布を考えていない
背景と人体の温度差が±3℃以上か?
Q1:背景の温度分布にセンサが感知する±3℃以上の
温度差があるか?
A1:茶室内の背景温度は一様であると想定できる。
サーモビューアで確認
Q2:背景と人体との温度差が±3℃以上か?
A2:人の顔であれば,人体温度は,日本国内で茶室背景と
の間に±3℃以上は期待できる。サーモビューアで確認
以上から,出力信号として,検出パルスではなく,検出強度して出力するセンサが必要になるので,検出パルスを積分する。
センサ側を応答速度に対して十分ゆっくり回転させ,検出角度範囲を狭める。 又は,スキャン速度を速め,何度も繰り返し,
信号のピーク方向を求める。
上記の予備実験で,上記の焦電センサを使って,予想通りの検出ができることを定性的ながら確かめた。