さて、第2回目は横須賀ランである。前回の小田原ランから3日しかたっていなかったが、夏合宿が途中で終わって走り足りなかったのだろうか、また走りたくなってきたのでランをすることにした。三浦半島はけっこう近くにあるのだが、今まで行ったことがなかった。今回のランでは三浦半島を周り、新たな道を開拓してみようと思った。

前回のランでは昼頃出発して暑さにやられ、しかも最後は日が暮れるというよくない状況だった。今回はそれを教訓にして朝10時半に家を出た。人は失敗を繰り返して成長していくものというのを再認識した。今回は前回のように調子に乗って飛ばしすぎないようにして、力をセーブしながら走った。その結果、家に帰ってきたときに前回ほどの疲れはなかった。

走ろう!という気持ちとは裏腹に、体には小田原ランの疲れが残っていた。というのも前回のランでかなりの疲労がたまったのに、すごく不規則な生活をしていたからだ。走り始めてすぐ、藤沢市内でもう足がダルくなった。「おいおい、こんなところでこの調子じゃぁこの先どーなんだ?」と不安になった。しかし走っているうちにダルさはどっかに吹っ飛んでいった。

大和から江ノ島への道は中学の頃からのお馴染みのコースである。昔から通っているので思い出深い。国道467号で江ノ島入り口まできたら、そこからは国道134号で東に海岸沿いに進む。七里ヶ浜では青い海を眺めながら心地よい風を感じながら爽快に走った。やっぱ海はいい。心がおおらかになるようだ。

この日もやはり暑かった!この日だけで500mlのペットボトル7本も飲んでしまった。計3.5Lなり。しかしその分汗として大量の水分が体外に出ていった。ちなみにサングラス焼けもしっかりなってしまった。あれって電車とか乗るときちょっと恥ずかしいんだよね。

鎌倉を過ぎるとダラダラしたアップダウンの連続。けっこう走りにくいところもあり、路駐でよくストップした。そして三浦半島の先の方までくると、134から県道26号でさらに先っぽの城ヶ島の手前まで進んだ。三崎港についたら魚のにおいというか、港の潮のにおいがした。ここは釣りのスポットとしてけっこう有名らしいが、当時のおれは特に釣りに興味もなかったので、そんなことは全然知らなかった。時間は午後2時頃で、日陰のベンチでゆったりとした港の風景を眺めながら休憩した。しかし隣のベンチに浮浪者が座ってきたので、そそくさとその場を去った。

当初の予定としてはそこから県道215号で半島を廻るはずだったが道を間違えてしまい、もと来た県道26号に出てしまった。どっかで見たことのある道だなぁとか思っていたら、ほんとに同じ道だったのだ。もう一回引き返して215に向かおうかとも思ったが、途中に坂があったのでやめた。しかたなくまた134号にもどり、半島の東側へ向かった。

134から国道16号に入り、横須賀港の近くを通った際、米軍の戦艦を見た。横須賀はトンネルが多い。何度もトンネルを通ったが、歩道は歩行者が歩いていて幅の余裕がないので車道を走っているとバイクが後ろからあおってくるのでかなり辛かった。しかもたいていトンネルの手前は上り坂なのだ。この辺りはかなりきらいになった。

16号をひたすら北上していると金沢区のあたりで一人のチャリダーがいた。そのチャリダーは女の子だったが、おれが信号待ちで止まっていると信号が青になった瞬間にいきなりおれを抜かしていった。当然カチンときた。そして抜かしてやろうと思い、そのチャリダーを追いかけた。そして今度はおれが信号待ちをしていたそのチャリダーを抜かし、その勢いで上り坂を上りきり、さらに下りでもペダルをこぎ、ついにはそのチャリダーをちぎった。

一件落着かと思っていたが、それから15分後くらいたってから、磯子区のあたりの長い信号を待っていたらそのチャリダーがまた追い抜いていった!かなりばてている様子で、力の差は明らかだった。もうなんだか張り合うのもばからしくなってきたのでそのチャリダーの後ろにしばらくついていたが、途中で横道に消えていった。チャリダーというよりはただ普段マウンテンバイクに乗ってその辺を移動していて、その辺りじゃあ他人に負けない自身があったっていうレベルの人だった。そんなシロートには負けんよ。とは言ってもこの頃はまだそんな大口をたたけるほどチャリの経験は深くなかったが・・・。

さて、16号をそのまま北上すると横浜の方に行ってしまうので、どこかで西に向かわなければならない。そして今回は屏風ヶ浦から西へ延びる県道17号を通って帰ることにしていた。ツーリングマップルではただの県道に見えたが、実はこの県道17号とは「環状2号」のことだった!そんなことは知る由もなく、普通に進んでいった。

始めのうちはまだできたての道路という感じで、きれいで走りやすかった。実際、地元の高校生とかもチャリで通っていた。この道の特徴は、アップダウンが多いというところである。そこまでけっこう距離を走っていたので、けっこう足にきた。しばらく進むと「港南ひまわりトンネル」というトンネルがあった。そこはおれが今まで通ったトンネルの中で一番快適なトンネルだった。具体的に説明すると、まず歩道の幅が1車線くらいあって、トンネルないがすごく明るいのだ。もちろん車道を走る必要もなく、歩道を走って通った。

しかし、通りやすいとか思っていたのもこの辺までで、だんだんバイパスっぽくなっていった。路側帯が狭く大型トラックがスレスレを通り、何度もあぶない目にあった。おいおい、ここほんとにチャリで通っていいのか?と思って走っていると、ついに道路が中に浮き、もう抜け出せなくなってしまった!「出たくても出らんねぇ〜」と思った。そして後々になって分かったことだが、どうやらいつの間にか保土ヶ谷バイパスに入ってしまっていたようである。しかし幸いこの日は渋滞していてズラ〜っと並んでいる車のわきを一気に気持ちよく走れた。そしてついに県道40号との交差点「本村インター」まできて、やっと普通の道に出れた。この道はいつも大学にチャリで行くときに通るお馴染みの道なので、今までの緊張が一気にほぐれてすごい安心感がでてきた。

そこからはいつも大学から帰るようにそのまま厚木街道を走って(今は中原街道を通っているが)、そのまま大和の自宅へ帰った。この日もいろいろあって、内容の濃い1日だった。
コース:
大和→国道467→藤沢(江ノ島入り口)→国道134→鎌倉→逗子→横須賀→三浦→県道26→三崎→国道134→横須賀→国道16→金沢→磯子(屏風ヶ浦)→環状2→港南→戸塚→保土ヶ谷→国道16→旭区→県道40→瀬谷→大和
走行距離 121.58 km
走行時間 5h 44m 43s
平均速度 21.2 km/h
最高速度 53.5 km/h

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