NAのサイドシルの錆を何とかした〜〜いっ!

フルパワーでサイドシルパネル製作っ!の巻

サイドシル補修パネル「NAーI」(エヌエーアイ)

カチオン仕上げ(黒)

片側1枚¥22000−(税抜)

左右セット価格¥40000−(税抜)

 

NAロードスターのよく見るサイドシルの錆・・・オーナーも悲しいですが、ロードスターを愛する僕らには他人の車だとしても悲しい現実であるのです・・・(しょぼーん)

今までの修理方法ですと錆を削って、何か適当な鉄板を形状作って当てて溶接、軽い場合は錆処理してパテとかで軽く補修でした。最近では流石にそれじゃ対応できないくらい錆落ちてたり、修正箇所の範囲が広すぎて板金屋さんも対応しきれないので純正のリアフェンダーごと交換したり(作業範囲大きく高額)新品リアフェンダーの一部をカットして使ったり(無駄多し高額)で対応することが多くなってきました。

←大体の錆を落とした所

社外品も登場してきたりして各社本格的になってきました。が、流石に純正のパネルを超えるものは無いのも事実・・・何とか純正並み?いやそれ以上の物を作って、しかも作業者が比較的簡単に施工できないものか?と頭を悩ませてきました。

ところが中々この手のパーツを作るには試作品の製作、金型を作って、プレス工場でプレス処理&カット、防錆処理など・・・工程も多いし、全てを丸投げでやってくれる所もほぼ皆無・・・というか、そもそも何がしたいのか理解され難い(笑)

そして生産までの試作コストと生産時のコストを考えると中々サードパーティでパーツを作るというレベルを超えてる金額に・・・(汗)

だけどどうしても世の中のNAロードスターを救いたい気持ちが強くあって、少しずつ基盤というか、生産に向けて体制を整えていたんです。

当店の意思とそれに応えてくれる生産クオリティ&安定度など、日本でも本当に出来るところが限られてくることもわかりました。ところが、ようやく応えて頂ける工場に出会うことが出来ました。旧車に対しての理解、金型のクオリティ、自動車メーカーへ納品している実績と製品クオリティを持つ工場に依頼する事になりました♪

試作スタートは純正リアフェンダー(当然新品)を3Dスキャンして、3Dプリンターでイメージを固めます。これを数回繰り返してフィッティングを確認します。これだけでも相当の時間が掛かってます。が、昔の製品試作の工程よりは3Dプリンターの登場ではるかに時間も手間も減ったのだと想像できます。これで実際に製品のコストや生産までのコストもほぼ正確に予測できました、時代ですなぁ〜

ある程度3Dプリンターでの試作を終えると、実際にボディをカットして確認することになります。しかし事故車は使えないので程度よい(廃車だけど)NAのボディをザックリとカットします。これが中々大変でした(マジ)ここまで大胆にボディをカットすることも無いですからね。

そして多くの板金屋さんの意見を聞いて、相談させていただきカットラインを決めて、実際にカット。本当に多くの業者さんに親身になって頂きました、皆さんNAロードスターに対しても長生きしてほしい気持ちは同じです。ホントありがたいことです(ペコリ)

そしてカットしたリアフェンダーの内部を確認します、程度は良かったはずですがそれなりに錆びております、どの車両も「時間の問題」かも知れません。今回の部品はある程度のサイズでボディをカットする為に、切開したときに広い面積を目視できますし、錆び転換剤で処理も出来ます。ドアのセンタープレスラインより下でカットすることによりデコボコのチップ塗装部分で施工出来ますので継ぎ足した部分もチップ塗装でほぼわからなくなる場所です。塗装もプレスライン以下で出来ますので塗装範囲も最小限で済みますね。

製品は段差を付けた差込代がありますので見える部分は溶接でも良いですし、今時のパネルボンドでもOKです。見える部分の古いパネルに熱を入れないのでパネルボンドが良いかもです。パネルボンドで固定する場合は差込穴あけてタッピングビスで引っ張ってくっ付けます、固定されたらビスを抜いて小さい穴だけパテで埋めればOKですね。その場合でもドア部分は溶接となります。タイアハウス側、ジャッキポイント側は純正同様にスポット溶接で処理します。

そしてついに金型完成・・・う、美しい(ふぅ〜)これが非常に高価なんですよ!本当に新車ロードスター1台分掛かってます・・・これヤルとかまぁまぁNA愛が無いと出来ないと思われます(笑)

で、実際にプレスしてみた。純正パネルは大きく歪が沢山あるんですが、全くありません!純正を超えてます・・・素材も間違いない物で生産されます、この後に防錆処理されて色が付きますので製品は黒くなります。

そして、重ねると・・・むちゃくちゃピッタシ!最低の錆びに対して最高の対策だと思います(きっぱり)今までパネルを作ることや錆びの範囲など削らないと判らなかった部分の多い錆び修理、価格も予測しにくく、修理後の再発も心配でしたがこれなら再発はし難く、施工も手軽になったと思います。全国の板金工場で施工できると思います。たまにサイドシルの錆が前側まで伸びちゃってる車両ありますが、今回金型を伸ばしてサイドシル部分のみ別パーツになって付属します。錆びが広範囲に伸びちゃっても大丈夫!?

もう錆びちゃってる人も・・・

まだ錆びてない人も・・・

これからNA買う人も・・・

昔修理しちゃった人も・・・

NA所有している人は全員買ってください(笑)