Weekly Report


Last Week

2001/08/12)クイーンS

昨年のトゥザヴィクトリーの勝利によって、クイーンSの位置付けが重要になってきた。元々、夏に強い牝馬ということもあって、この時期の牝馬の好走例は多い。今年も強い3歳馬の第二勢力が参戦した。結果的にはヤマカツスズランとの力量差が出たのであるが、この時期に古馬とのレースを行うことは興味深いものがある。後でも述べているが、札幌で大きなレースを行う意義は深く、秋華賞を持ってくるというのも妙案ではなかろうか。


This Week

2001/08/19)札幌記念

ジャングルポケットがいよいよ登場する。菊花賞のトライアルに使う為に北海道から帰厩するということは、暑いうちに栗東に戻らねばならないということを危惧した結果だという。エアグルーヴが秋の天皇賞を勝った時と同様な使い方である。我が国の長い夏を考えた時、春と秋にGTを集中させることは、夏競馬の重要性が出てくるのは必然的である。ましてや、ジャパンCに強い3歳馬を出したいJRAにしてみれば、菊花賞という位置付けを考えなくてはなるまい。しかし、これが以外に難しい課題なのではないだろうか。JRAとしては、あくまでも3歳三冠の最後のレースとしての位置付けは守りたいし、ジャパンCに3歳の最強馬を出したいに違いない。その為の日程変更が昨年からされた訳である。しかし今年のジャングルポケットのように、ダービー馬が一夏をゆっくりと休養に充て、菊花賞に備えるには期間が短すぎるような気がする。宝塚記念を使うなんてことは到底できないのである。そうなってくると、今回のように北海道で休養を取り、札幌から始動というローテーションが生まれてくるのである。個人的には、秋の菊花賞は古馬のステイヤー路線に向けてのステップとして位置付けているが、三冠馬達の栄誉の為にも、残さなければないのであろう。であるならば、トラヴァーズSのように、避暑地における3歳馬の大きなレースがあっても良いのではないか。ダービーに間に合わなかった、夏の上がり馬と夏を休養に充てた春の主役達の対決である。以前から牝馬のGTを札幌でと思っていた私であるが、クイーンSによってその位置が確立しつつある。時期的ことを考えると、セントライト記念を札幌で行うというのが以外に現実的である。いずれにしても、馬産地に近い競馬場で高グレードレースを施行することは有意義なことではないであろうか。

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