Weekly Report


Last Week

2001/06/24)宝塚記念、ロイヤルアスコット

ついにというか、ようやくメイショウドトウがテイエムオペラオーを破った。状態はぎりぎりだったと思うが、理想的な展開から直線で抜け出すことができた。初めてテイエムオペラオーの内枠を引き当てたことも功を奏したか。素直におめでとうと言いたい。しかし、和田はアグネスタキオンのようなレースをして欲しかった。あの皐月賞は、3冠を勝つ為に絶対に取りこぼしができない状況だった。最も怖いのが他馬の影響を受けることだった。そして河内は常に大外を回り、トラブルに巻き込まれないことに専念した。今回の宝塚記念がそういう状況ではないと言えばそれまでだが、宝塚記念と全く同じパターンで四角まで内に閉じ込められた。前回は武であり、今回は岡部ががっちりとガードしていたようである。メイショウドトウの直後にいたテイエムオペラオーは、三角から外に持ち出したかったが、四角手前まで動けないでいた。そこでメイショウドトウが内に切れ込むような形で、アドマイヤボスの前をカットする形になった。これが審議の対象となった訳である。そのあおりを受けたのがテイエムオペラオーだったが、外に出せずにいたのが致命傷になった。さすがに阪神の四角手前で勢いが止められれば万事休すであろう。和田にはこういう経験を積んで、上手になってもらうしかないであろう。武でさえ、凱旋門賞の一番人気ホワイトマズルで、最後の直線まで外から被せられて破れた苦い経験があった。馬の能力だけでは絶対に勝てないのが競馬だということが改めて思い知らされた宝塚記念だった。

今年のロイヤルアスコットの目玉は、なんと言ってもカラニシとファンタスティックライトの再対決のプリンスオヴウェールズSだった。前走のタタソールズゴールドCではファンタスティックライトが勝っているが、叩かれ2戦目のカラニシが今度こそはと一番人気だった。しかし、ペースメーカーが引っ張るハイペースを、直線で最後まで我慢して追い出したフランキーのファンタスティックライトが圧勝した。その後、カラニシに亀裂骨折が判明したということで、万全ならと思わせたが、これも競馬である。いずれにしても、ファンタスティックライトの勝ち方は強烈で、この馬をドバイで破ったステイゴールドは凄いことをやってくれた訳である。ジャパンカップ以来、この馬は日本の馬にしか負けていない訳である。本来なら、日本の馬がヨーロッパに出かけて行って、返り討ちにしなければならないのだが。


This Week

2001/06/26)帝王賞

ノボトゥルーに続いてトウザヴィクトリーまでもが回避してしまった。ステイゴールドが宝塚記念で4着に頑張っただけに、ドバイ組には大いに期待していたのだが。しかし、昨年の勝ち馬のファストフレンドも復調したようだし、2000mならタマモストロングも侮れない。メンバー的には寂しくはなったが、秋の陣に向けて盛り上がりを見せてもらいたい。

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