Weekly Report


Last Week

2001/03/18)スプリングS、阪神大賞典

追い出してからの反応が今ひとつだったと言う河内の談話通り、楽勝したアグネスゴールドの骨折が判明した。荒れた馬場のインコースから外に持ち出し、直線の坂上では勝負あったと言える勝ち方だった。しかし残念。一時は皐月賞回避の噂も流れたが、陣営はアグネスタキオンとの対決を皐月賞で実現させる予定だったようである。17年前に同じような状況に岡部がなったことがある。シンボリルドルフとビゼンニシキ。馬主も厩舎も異なることから、選択に苦労すると思いきや、何の躊躇もなくルドルフを選んだ。彼に初めて跨った時からこの馬は放さないと思っていたらしい。結果は周知の如く。アグネス陣営としても、乗せるならどっちだということは決めていただろう。それ以上に河内自身の気持ちは決まっていたのではないか。しかし、それも杞憂に終わってしまった。逆にプレッシャーも大きいに違いない。アグネスタキオンをダービーでピークに持って行く為に、9分の状態で皐月賞を勝ちにいくに違いない。そこに付け入る隙はあるのか。ジャングルポケットもおそらくダービーに照準を合わせているだろう。皐月賞を勝ちに行くような馬が出てこないものか。その馬が正しくアグネスゴールドだったのではないかと思う。武騎乗という噂もあったくらいだから。

格の違いという言葉がぴったりだったナリタトップロードの復活劇であった。確かに相手は弱すぎる。しかし、勝つことの意義は大きい。ステイヤーズSで敗れた馬達が相手だったが、この時期になれば盾に向かって状態は9分くらいに仕上がっているはずで、8馬身差の圧勝も当然か。何よりも渡辺鞍上で勝つ味を思い出したことで、これからが楽しみになってきた。テイエムオペラオーはそれでも彼の前に君臨するであろう。メイショウドトウも日経賞は絶対に勝ちに行くだろう。久しぶりに3200mの力勝負が見られるだろう。春の天皇賞の存在価値を高める為にも、すばらしいレースを見せてもらいたい。


This Week

2001/03/25)高松宮記念、日経賞、ドバイワールドC

ダイタクヤマトの信じられないようなパワーアップの集大成が見られるような気がする高松宮記念。逃げる必要もないし、道悪は鬼とも言えるだろう。トロットスターというこれも遅咲きの関東馬との一騎討ちに興味が持たれる。こういう時のブラックホークも侮れない。ここのところ、父内国産馬の活躍が目立つようになってきた。ダイタクヘリオス(父は前述のビゼンニシキである)の仔達が短距離GTを勝ちまくるのは楽しいことである。サクラバクシンオーの仔にも、そろそろ短距離GTを勝つような馬が出てこないものか。

日経賞のメイショウドトウにとっては、ナリタトップロードの圧勝が刺激にならないはずはない。昨年は4回のテイエムオペラオーの2着があったが、グレードレースをきちんと3つも勝っていた。日経賞も3着だった。挑戦者としてきちんと勝ち切ることで一層盛り上がるに違いない。

いよいよ待ちに待ったドバイがやってきた。ウイングアローの回避が残念でならない。やはりステップレースとしてのフェブラリーSは間隔的には難しいものなのだろう。レギュラーメンバーがドバイへの選出が決まった段階で、フェブラリーSをスキップしたのは結果的に正解だったであろう。それ程までに、最近のダートGTレース自体のレベルが上がっているということだろう。そして勝ったノボトゥルーがゴドルフィンマイルに出走するというのが何とも楽しみである。森さんが最初から狙っているレースである。勝ちに行った時のこの厩舎の集中力はもの凄いものがある。おそらくペリエ騎乗ということになろうが、疲れさえなければ一番勝ちに近い馬に違いない。その他、トゥザヴィクトリーも繰り上がりという形でワールドCへの参戦となった。レギュラーメンバーが逃げられるかが焦点となるが、トゥザヴィクトリーの長い直線での武の手綱さばきが見ものである。そして、イーグルカフェとステイゴールドにも武が乗り、各々芝のレースを走ることになった。ドバイデューティーフリーにドバイシーマクラシック。デューティーフリーにはオセアニア最強牝馬のサンラインとフェアリーキングプローンの再対決が見られる。シーマクラシックにはおなじみファンタスティックライト。ワールドカップが一番手薄のような気がする。返す返すもジャパンカップダート優勝馬の回避が悔やまれるが、これらのレースを生で見られることに幸せを感じる。

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