Weekly Report


Last Week

2001/02/18)京都記念、フェブラリーS

アグネスフライトの復活に期待した京都記念であったが、四角で後ろから来た900万下の馬に差されるとは。勝ったマックロウはベガの全弟ということで、素質的には勝ってもおかしくはない。しかし、ダービー馬である。ナリタトップロードに並ばれた時のモタモタした動きが気に入らない。あそこで一瞬のうちに突き放すのがテイエムオペラオーであった。マックロウに差されてから、ようやく本気で走ったような感じであった。あの脚が使えたからこそ不満なのである。休み明けで体ができていないのなら、あの脚すら使えないのでは。能力を疑われるような敗戦だった。おそらく、もう一回叩いて天皇賞に向かうと思うが、さすがダービー馬だというレースをぜひ見たいものである。

ウイングアローがドバイ遠征前の一叩きとしてフェプラリーSを使ってきた。昨年勝っているとは言え決して得意とは思えないマイルで、どんなレースを見せてくれるのかが興味の的であった。本格化なったサンフォードシチーと、マイルなら負けられないゴールドティアラが主役になると思ったのであるが。ファストフレンドは距離と言うより、この相手でどれだけ底力を見せられるかがポイントだった。そしてトゥザヴィクトリーは初めてのダートであるが、調教の動きなんかを見ていると決してダートは下手ではなさそうだし。しかし勝ったのはペリエのノボトゥルーだった。勢いというのは恐ろしいもので、ペリエの豪腕に応えての完勝だった。それにしても、さすが森さんと言うか、この馬は以前からドバイのゴドルフィンマイルに登録がしてあり、能力を見抜いていたということか。あるいは、手持ちの駒から何としてもドバイに遠征しようという意気込みだったのか。現地でもペリエの騎乗になる公算が強いらしく、非常に楽しみになってきた。それにしても、ペリエの騎乗フォームのすばらしさは今更ながら感心する。フランキーもそうであるが、とにかく背中がまっすぐでフォームが低い。遠目にもすぐにそれとわかる騎乗フォームである。特に右鞭を叩いた時には体がほとんど開いた状態ながら、騎座はまったく動かない。派手なアクションではあるが、馬には負担がかかっていないのだろう。鞭一本で世界を股に掛けるとはまさしくこのことだろう。

ウイングアローの岡部が、レース前に鉛を落としたとして再検量を行った。なかなかできない芸当である。レース直前に鞍に差すつもりで、ブーツにはさんでいたものを落としたらしい。たった400グラムのことではあるが、2着に来ただけにナイスな判断だった。トバイWCでの健闘を祈りたい。トゥザヴィクトリーは初ダートにも関わらず、彼女らしい走りを見せてくれた。ドバイでは芝のデューティーフリーに選出されたが、見せ場を作ってきてもらいたい。


This Week

2001/02/25)中山記念、阪急杯

ダイタクリーヴァが中距離の王道を進むべく、中山記念に出走してくる。春の最大の目標は当然安田記念なのだろうが、2000mをこなすスタミナがなければ府中のマイルでは通用しない。ここを楽勝して、ぜひ大阪杯でテイエムオペラオーに挑戦してもらいたい。ペリエの最後の騎乗となるジョウテンブレーブも大阪杯を使うらしい。やはりスペシャリストが頑張らなくては面白くない。

そしてダイタクヤマトが阪急杯で久々に登場してくる。昨年最も驚いたGT馬だっただけに、ブラックホークを相手にどんなレースを見せてくれるかが楽しみである。トロットスターが抜けた存在だけに、若い馬も含めて短距離のスペシャリストの誕生を願う。

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