タスクフォース・1/144ジェットビートル<初期型>

 待ちに待った、という感じのジェットビートルのインジェクションキット。キットに関しては、タスクフォース代表の千草巽氏ご自身が、「ホビージャパンEX」の1998年冬号でコメントされてるとおり、基本的に番組で使用したプロップを忠実に再現し、余分なディティールなどは一切足さない、という、高級ウイスキーみたいな製作方針が大変うれしい。同じ時期にバンダイから登場した超メカギャラリーのビートルが、昔懐かしいマッチボックスのキットみたいな運河モールド付でリリースされて、ちょっとがっかりしたあとだっただけに喜びもひとしお(^o^)。

 パーツ数は大変少なく、たい焼きよろしく上下の機体をパコッと接着しちゃえばほとんどできたも同然(^^;)。基本的に僕はストレート・フロム・ボックスの人なんで、それでもいいんですけど、せっかくクリアパーツの胴体上半分(というか同じショットでグレーと透明が用意されている、という大盤振る舞い(^o^)があるんだから、ってことで、簡単にキャビンを作ってみることにしました。モノも小さいし、塗装しちゃえばほとんど見えないから多少雑でもいいだろう、ってことで(^^;)。

床板を作るシートを作る こんなとこだろ、って辺りに0.5ミリのプラバンで床板をつけてやり、インパネとセンターコンソールふうのパーツを、これまたプラバンの貼り合わせで作ってやる。インパネの上は曲面のほうが嬉しいかな、って思ったんで、0.3ミリのプラバンを指で丸めたモノを接着。シートも全部プラバンの貼り合わせ。この辺は飛行機モデラーなら誰でもやったことがある作業だと思います。問題なのはモノが小さいから大きさ揃えるのが面倒臭いことくらいかな(^^;)。

色をつける  むしろ問題は、「ビートルって何人乗り?」って事と、シート配置はどないなっとんねん、ってことなんじゃないですかね(笑)。いろんな考え方があると思うけど、僕は、「基本型は5座席にリザーブが2座席程度」ってことにしました。科特隊の定数が5名だから、ってのが理由なんですけどね。後藤がケロニアじゃなかったら、ムラマツキャップは引退して、ハヤタがキャップになったんじゃないかなあ。バラージに向かったときにフジ隊員が留守番だったのも、長距離のミッションには予備シートはツライからだったに違いない(笑)。ジェロニモン攻略のときは、怪獣がたくさん出現する可能性があったのと、近場への出動だったから1機で出かけたんですよきっと。お客はピグモンだし(爆笑)。通常の運用時には、パイロット1、航法1、WSO1にパッセンジャー2、つーことで、それっぽいコンソールを一つ追加。なんとなく左右逆のような気がするんだけど(ジャミラの円盤を追っかけてるときとか見ると………)、まあいいや(^^;)*。

*言うまでもありませんが、実際のシート配置は2+1+ベンチシート(二人掛け)っす。

 キャビンの中、テレビ見てるとどうもクリーム色っぽい印象があるんですけど、なんか身体が勝手にライトグレイで塗装してしまいました。なんとなくアクセントが欲しかったので、シートはグリーンで。もうすぐ塗装だ透明パーツのキャビンを重ねると、なんとなくうれしさが込み上げてまいりますな(笑)。勢いに乗って塗装に入ってしまいます。だいぶ出来てきた基本的に塗装はMr.カラーの吹きつけで。今回はウインドシールド部分がデカールになっているので、ありがたくこれを使わせてもらうことにしたから、マスキングは簡単(^o^)。機首の銀と赤の塗り分けライン、上から見たときには銀の部分にはとんがりがちょっとついてる感じが正解らしいのですが、なんかこう、オレ的に「ここは丸いはずや」と決め付けてそのように。フリーハンドなんであんまりキレイにならんかったです。焦って仕事したらいかんですね(^^;)。

 あせりついでに、あんまりデカールの色味に注意していなかったもので、赤の色合いが塗装とデカールで全然違うことにも気がつきました。あわてて翼もマスキング。はー、やれやれ(^^;)。ティッシュまみれ

 ようやくデカール貼りまでこぎつけたのですけど、ここでもミスしまくりました(^^;)。僕はマイクロのセット&ゾルというマークソフターを愛用してます。これ、まずデカールを貼りたいところにぺたぺたとセットを塗り、その上からデカールを貼って、しかる後にゾルをぺたぺた塗るとアラ不思議、今貼ったばかりのデカールがしわくちゃに(^^;)、ここであわてずじっと待っているといつの間にやらすんなりぴったりとデカールが馴染んでくれる、つー優れものな訳ですが、今回のこのキットのデカール、少々作りが繊細に過ぎるのか、セットの上からデカールを貼ってちょいと動かしてみると、デカールがぷつぷつ切れちゃう(笑)。特に細長系のデカールを引っ張るとヤバいみたい。まあ二つ買っといたからなんとかなりましたけどねー、ってもう一個のほうはどうなるんだ(苦笑)。

 ま、そんなこんなのどたばたの末になんとか形になりました。ホントはクリアを吹くタイミングが早すぎてウインドシールドのデカール、ぐにゃぐにゃになっちゃったんですけど。しかもクリア吹いたあとだからはがせないし(^^;)。ああ、今回は最後までボケかましまくりのモデリング。

できたーっ

 あ、デカールですけど、説明書では胴体の"SIII"の文字幅は、左右で異なる(ドアのある左側は文字間隔が広い)ものを貼るように指定があります。これは僕には真偽のほどは判りません。確かに写真を見るかぎり、右の文字は文字詰めされてる感じがあるのは確かですけど。実際に使用されたプロップもこうだったんでしょうかね?この点、僕には判断がつかなかったので、見栄えのいいほうを優先。左右とも文字間隔の狭いものを貼っています。

 小さいキットですけどこだわり具合もしっかりしてて、翼端のポッドのバリエーションなどもしっかり6種類(^o^)用意してくれてたり、押さえる所は押さえてるのが嬉しいですね。胴体の下半分には、今後のバリエーション展開を予想させる開口部があったりしますから、きっとなんパターンかはでてくるでしょう。ハイドロジェネレート・サブロケット版やらなにやらウワサを聞いてます。なんでも「妖星ゴラス」バージョンもでるとか。楽しみですね。それまでは、こんどこそ満足のいくものになるよう、SIIIに再チャレンジでもしながら次のバージョンを待つことにしましょうか(笑)。

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