ボークス・1/12ワルキューレ

 もう随分前に発売された、ボークスさんのレジンキット。「不浄に日記」でもちょっと書いたけど、僕の模型の考え方は、「手のひらに載るサイズがベスト」、ってこと。基本的にモケイって愛らしいものであって欲しいと思うんで、サイズも結構重要なのね。

 もちろんこのサイズになると、特にキャラクター系のキットではディティルがうまく再現できない、ってデメリットもあるんだけれど、でもやっぱモケイは小さいほうがいいなあ。

さてこのキットは1990年にボークスさんから発売された1/12のレジンキャスト・キット。一般的なイメージのワルキューレよりも、かなり現実の人間に近いプロポーションで、特に地面をしっかり踏みしめて歩いている感じの足の造作がとても気に入っている。パーツ数も10点と少ないし、手頃ないいキット。再版はされないのかな。てなところでぽちぽちと作りはじめることに。

photo1 まずはお約束のパテ盛り、ペーパーがけから。全体にそんなに合いは悪くないけど、大きく翻るスカート周りはやはりどうしてもすき間が空くのでパテのお世話になりました。僕はあんまりサフェーサー使わず、代わりに直接レベルカラー、じゃなかったMr.カラーの白を吹くことが多いんで左の写真のように見えます。もとのいろは肌色っぽい感じ。グレーのところがパテ盛りしたところで、結構大きなすき間やヒケがありますな。まあ7年間って経年変化もあるのかもしれない。

 ペーパーがけばっかりやってると気が滅入ってくるの(^^;)で、適当なところで切り上げて、肌の露出している部分を重点的にこれまたMr.カラーの肌色にちょっとピンクとオレンジを混ぜたものをエアブラシでぶわっと吹いて、photo2足のところだけマスキングしてから白を吹き付け。キャラクターホワイトをベースに、ちょっと黄色と青を混ぜて、少しフラットベースを混ぜたもの。白は難しいね。それにしてもパソコンのそばでぶいぶいエアブラシを使ってるオレって(^^;)。

 後は適当に思い付いたところから着色。髪の黄色は吹き付け。アーマーのグリーンはMr.カラーのデイトナグリーンを筆塗り、エングレーブの部分は一度タミヤのエナメルカラーのフラットブラックを塗った後にMr.カラーのゴールドを筆塗り。ま、この辺はさくさくと。256色に減色してるんでちょっとコントラスト強くなってるけど、ちょっとブルーがかった白をスカートのヒダの所に軽く吹いてます。photo3

 問題は左腕で、そのまま接着したんではかなりすき間がでる。十分擦りあわせてから接着すればいいんだけど、今回は短気なオレむきの方法で行くことにした。無理矢理くっつけてすき間はエポパテじゃあ!作戦(^^;)。ということでここは後回しにして先に進もう。

 とりあえず顔を片付けちゃおう。一度Mr.カラーの白で白目の部分を塗り、さらに上からタミヤのエナメルカラーのホワイトを。これはいきなりタミヤカラーを乗せて、下のフレッシュがにじまないようにするため。photo4あとは明るいグリーン、暗いグリーンを黒目部分にぬって、まつげにあたる部分をくらーい茶色ですっ、と入れてあげて、最後に白をぽちっとな。むー、予定よりちょっと大人びちゃったかな?なんかちょっとリカちゃんとか日本版のバービーが入ってるかも知れん(^^;)。こういうものは手を入れれば入れるほどおかしくなるので、あきらめが肝心。ま、これはこれでいいや、と自分にうそをつくのが大事なんだよ(笑)。

 そのほかは特に問題なし。盾の裏はいわゆるデッキタン風な明るい茶色を吹いたあと、濃い目のブラウンのエナメル塗料でそれっぽく。

photo5

 んでもっていよいよ問題の左腕。真鍮線で補強してシュンカンで接着。あとはエポキシパテをこねこねして、おそばみたいにぐにーっと伸ばしたやつをすき間に刷り込んでちょっち伸ばしてやる。エポパテは硬化に時間がかかるので、ここまでやったらみんなで焼肉でも(笑)。

 よぉく乾いたらばあとは軽く周りになじませればおっけー。こんな時にはスコードロンの研ぎ出しカンナが役に立つっす。ま言って見りゃ模型用の耳カキみたいなモンなんですが(^^;)。photo6

 さてこれで九割方完成です 。どんなもんでしょ?。

photo7

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