フジミ・1/24ポインター

ポインターのパーツ ウルトラセブンって実はそれほど好きじゃないんですよね。よく"ハードなドラマ展開"なんて言われ方しますけど、個人的にはホントかー?って思っています。暗く、救いがなく、お話的にちゃんと完結していないエピソードが多すぎると思います。ただし、それとは別なところで気に入っているところも多いんです。それはメカニクス。特にハイドランジャー、ホーク3、それからポインター。"ありそう"なフォルムのハイドランジャー、ユニークでしかもけばけばしくないホーク3、それから、既存のどんなクルマにも似ていないポインター。どれも魅力的です。キットに恵まれてないのが辛いとこっすね。

 そんなこんなで、ガレキも含めてここまでいろんなメーカーのポインターを買ったんだけど、今回のが一番マシなアイテムかもしんないっす。最新技術で平成の御代によみがえったインジェクションキットのポインター。コレが1/24スケールのキットの箱かいと思うほどデカイパッケージの内容はこんな感じ。箱の大きさに比べるとショット数はあっさり目っすね。モノがデカいからシャーシフレームの辺りとか結構スカスカで、ほんまにちゃんとした完成品になってくれるのか、少々心配になってしまいますな。大丈夫なのか?

ボディパーツ とりあえずボディラインはこんな感じ。マーミットのレジンのポインターあたりに比べると、ノーズが少し長いかな?って感じがします。オレのぷーなデジカメのせいもあるんだろうと思うけど、それでも全体に前後が長く感じるのは気のせいでしょうかね。ま、手元にデータシートがあるわけでなし、基本的にストレート・フロム・ボックスが身上なので、ちょっと間延びしてるな、と感じつつも気にせず作っちゃおう。クルマのキットなんでまずはボディ。研ぎ出ししたいのでパーティングラインをあたるのと表面を均一にする目的で、全体に#1500ぐらいのペーパーがけした後、全体を一度黒で塗装。。明るい色のボディの時は、一度全体を黒で塗装してやると中途半端に光を透さなくていい感じになるです。

研ぎ出し中のポインター 全体をシルバーで塗装してデカールを貼ります。シルバーはMr.カラーのシルバーとシャインシルバー、さらに軽くブルーを混ぜたモノを用意したんですが、イマイチ青味が出てないっす(^^;)。デカールは薄く馴染みのいいモノですけど、マークソフター(オレはマイクロのセット&ゾル党です)を使ってなじませると、場所によってかなり伸びてしまう傾向があるようです。黒のラインもデカールで、質自体は大変良質なんですが場所によってはかなり伸びてしまったところも出てしまいました。デカールが乾燥したら研ぎ出しのためにクリアを厚く吹く訳ですが、わたしゃ最初にMr.カラーのクリアを吹いた後に、モデラーズの缶入りのスーパークリアをだいたい1缶分ぐらい吹きつけます。写真では巧妙に隠してますが(笑)、車体の後部のエッジの立ってるあたりに気泡が出て悲しい思いをしました(^^;)。やってしまったことはしかたがない(笑)ので、そのへんはあきらめて後はキットが入っていた箱にいれて、ふたをして、しばらく乾燥させます。記事を書いてるのは四月ですけど、作ったのは冬だったので、三日ぐらい放置してたんですが、冬場は2週間ぐらい乾燥させたほうがいいですね。オレは短気なので多少乾いてない状態でも次のステップに行ってます。

 乾いたことにして(^^;)、ここからが研ぎ出しの真のプロセス。厚塗りしたクリアの皮膜を利用して、全体がツライチになるようにひたすら#2000ぐらいのペーパーをかけまくります。デカールの分盛り上がった部分を重点的にペーパーがけしてやることで、全体的にはツライチになるようにしてやる訳ですな。ここらでいいやろ、と思ったら後は全体にコンパウンドがけでボディをツヤツヤに。あっしのお気に入りはモデラーズの超極細コンパウンド。着古したTシャツでごしごしやってやると、ツヤツヤのピカピカになってなんだかハッピー(^o^)。

ポインターのシャシ 前後しますけど、クリアを吹いた後、ボディが乾燥するのを待っている間にシャシまわりも組んじゃいます。実はこのへんからこのキットに対する印象はかなり良くなってきてるんですよね。なんつーか、今までよくわからなかった'60年代のアメ車の見えない部分がかなりよくわかる。しかも劇中のポインターに用意されてたホヴァの吹きだし口なんかもそれとなくモールドされてるこのシャシまわり、かなりポイント高いっす(^o^)。それにしてもこの巨大なクルマのリアを支えるのがごくありきたりなリーフリジッド・サスなのがスゴいっすね。昔のアメ車って、きっと乗り心地ふわふわだったんじゃないかなあ(^^;)。

インパネのクロースアップキャビンの全景 もう一つ、このキットのいいところはキャビンまわりが極めて精密であるってことでしょうか。バスタブ式のキャビンはそれ自体はごく一版的なものなんだけど、インパネ周りがかなり力入ってるのね。インパネ周りは、デカールによるメーター関係の表現プラス、クリアパーツによるメーター類のガラス表現は、もとがゴージャスなアメ車だけにうれしいフィーチュア。ルームミラーがインパネ側にあるクルマなんてのがあったんやね。勉強になりました。LDとか見てみると、オレが塗った色より、もう一段階ぐらい実車は明るいめのキャビンのような気はします。

 ここまで来るとほぼ完成間近。小物をくっつけて完成したら大きめの写真を表示したいと思いますが、とりあえず今のところはこんな感じで勘弁してくだされ(^^;)

あくまで途中経過
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