1/144 HG-UC シャア専用ザク

認めたくはないものだな

 いやあ、正直書くことほとんどないんですわこれ。インスト良く見て、あわてずに組んで、適度に表面処理して、さっと塗装してしまえばできあがり。しかもそのできあがりも文句のつけようがないと来ては、「こんな風になりました」つー写真をぽんと載せるだけで終了ですわ。なのでまあ、今後のこのザクのシリーズ展開などに思いをはせつつ、ごくあっさりした記事になりまする。

ms06_1.jpg/3.8Kb  てことでまずはこの写真。"シャア専用"って文字がモールドされてるのがおわかりだろうか。このキットで特別なのは、この頭部、それも上半分と羽根飾りのパーツだけって事になる。まあ他にも"いろプラ"整形されてるランドセル部分とか、いくつかは差し替え可能だったり、ランナーがきっちりと長方形におさまってないところから見て、パーツの追加でいくつかのバリエーションが出来るように設計はされているんだろうな、とは思うけど。たとえばクラッカーのパーツと羽根飾りなしの頭部でアコース専用ザクとか、そういうのは簡単にできそうだ(まあその辺は『一般兵士用』てな感じでいろいろおまけを付けた状態で出してくれるとありがたいけど)。ランドセルの差し替えってことだと、マインレイヤーなんかも出るのかもしれない。

 つーかこの頭の分割で、頭部がちょっと違うザク→ガルマ専用ザク、ってのは予想できてしかるべきだったかもなあ(予想できるかいそんなもん)。

なるほどいい作戦だ

ms06_2.jpg/3.8Kb  さて次は日記でも紹介しましたが、足首部分の可動パーツ群。少し大きめにしてみたんだけど判るかな。これまでボールジョイント一個でくっついていたふくらはぎと足首部分に一個、さらに可動用のジョイントが挟まれている。この結果、足首の動きの自由度があがり、さらに中間のジョイントのおかげでふくらはぎ下の(つまり足部分のスカートの)影響を受けないところまで足首部分をのばし、そこからさらに足首を動かすことが可能になっている。

ms06_3.jpg/5.0Kb  さらに肩部分のくっつき方にも一工夫あって、これまでは胴体側から突き出ていた棒に肩側のポリキャップを押し込んでセットされてたモノが、胴体側の棒パーツもポリキャップで胴体にくっつく形になり、棒の部分自体も前にスイングするようになった。この結果、右の写真(なんかオーラバトラーみたいですが)みたいなポーズが改造なしで実現できるようになってしまった。すばらしい。シャア対アムロの宇宙空間での初対決での、シャアによるガンダム殴る蹴るのシーンがディオラマで作れたりしますぜ。少なくともザクの方は無改造で。久々にHG-UCのキット作ったけど(リック・ディアス以来か)、全くガンプラってのは進化のスピードが速いですな。

さらに出来るようになったな

ms06_4.jpg/3.4Kb  今回驚いた&ちょっと感心したのが動力パイプ部分。ここ、材質違うんだね。普通のプラじゃなく、手で曲げられるような材質になってる。んで、胴体部分のパイプなんかは自分で好みの形に曲げてやることが出来るようになっている。上が切り出したパーツ、下が実際にランドセルと胴体を仮組みしたモノにセットして、適当に曲げてみたもの。最終的にはこの後さらに、すこし下に下がった感じになるように曲げを入れてみた。この辺も積極的に面白いことやってると思う。ただ、インストでもう少し詳しい説明をしてくれても良かったのじゃないのかな。ごらんの通り、矢印が一個書かれた図だけ、ってのはちょっとなあ…。「ゆっくりと手で曲げてください」ぐらいの文章が入っててもバチは当たらんと思うんだけどなあ。この図を見て真剣にパーツを手曲げしていいのか悩んだのはオレだけですかね。

私を誰だと思っているのだ

ms06_5.jpg/7.5Kb  とかなんとか言いながらも、組み立てはさくさく進んで(…ほんとはちょっと気になるところがあるんだけど、それは後で)、たちまちおおざっぱな形はできあがり。個人的な趣味で赤はかなり赤味のキツいモノになってます。写真より実物は"赤い"です。とりあえずこれまでの1/144ではかなりベターなザクだと思う「08小隊」版ザクと並べて撮ってみた(拡大写真:505×400/27.7Kb)けどどうかな?太股のあたりがこう、「自分は高校までサッカーやってましてっ」ってな勢いの太短い物になってるあたりが実にいいなあ。顔の造作も、ザクの実直そうな風貌が良く出てるし、胴体部分の再現度もいいと思う。このへん、何となくロートルガンダムファンとしてはうれしくなって来ちゃうんだよなあ。

付け焼き刃に何が出来る

ms06_6.jpg/2.8Kb ms06_7.jpg/2.6Kb  今回ちょっとミスったのは頭。前述の通り頭部は上下に分割されてるわけで、こういうの見るとオジサン、ついつい「でーいすきまが目立つやないか」ってパテ盛り、ペーパーがけコースに進んじゃうんだけど、ここ、ほんとは動力パイプも挟んだ状態で上下の頭部パーツをくっつけないといけなかったのね。泣きながらあとでパイプの前後部分を切り離して差し込み接着する羽目になってしまった。良い子はまねしないように。いわゆる羽根飾りの方はまあ、それっぽく削ってあげただけ。

私にも敵が見えるぞ!

ms06_8.jpg/5.4Kb  あとは特に問題もなく作業は進む。個人的にはパーツにくっついた湯口の数がちょっと多すぎやしないかな、って気もするんだけど、このフォルムと引き替えだとしょうがないのかもしれないな。ってことでなんとかだいたい完成(拡大写真:475×857/38.7Kb)。ms06_9.jpg/5.6Kbリアビューはこんな感じ(拡大画像:480×786/38.7Kb)。ディティールがなくても、すぐれたフォルムは全く魅力を失わないと言ういいサンプルなんではないでしょうか、このキットは。デジカメの室内撮影なんで妙に色味が違ってますが、実物はもっと赤味の強い物になってます。ええとたしか、ミスターカラー(ラッカー)のモンザレッドと赤を半々ぐらいずつあわせた物にサファリオレンジを少々、あとフラットベースをどばどばと入れたような色。茶色の部分はレッドブラウンにちょっとダークアースと艦底色を混ぜたような色。黒のところはミッドナイトブルーに黒を混ぜ、ちょっぴりライトグレーも混ぜたような色。汚しは一旦いわゆる「銀チョロ」かけてみたんだけど気に入らないので拭き取ってしまいますた。………ってあっ、モノアイが…。

まだ終わらんよ

 いやあ、なんだかんだ言ってもこれは良いキットだわ。バリエーションにも期待したいが、やっぱとりあえず欲しいのは、ノーマルなザクだよなあ、緑の。ついでにこのテイストで前に発売されたグフとかギャンも出し直して欲しいのだけど、そっちはちょっと無理かなあ。

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