愚か者のガレージ

 衝動買いとウケ狙いで仕入れた変なキット達。もってても全然自慢できないかもしれない(苦笑)。

海洋堂製ソフトビニールキット 海底軍艦

仰天の轟天号 会社のデザイナー、おなじみ人見悟空こと、なおっち大西からの貢ぎ物。心斎橋の海洋堂で安売りしてたってことで二つ買ってきてもらっちゃった。なぜに安売りかと言うならば、いくらソフビとはいえ、この、マンダに巻きつかれた上にスカイドンに思いっきり踏みつぶされたような変形ぶりにあるんでありましょう。うーむ、どのぐらい煮込んだら元に戻ってくれるかしら(笑)。とはいえディティールとかは結構繊細なんでつくって見たらきっとそこそこイイものになりそうな気はする。昔懐かしい海洋堂のバQよりお手軽感はあるかもね。オレはバQのが好きだけんども(^^;)。とはいえマストやら砲身とかまでソフビで用意しなくてもよさそうな気もするけどねえ(^^;)

AMT/ERTL製 ノンスケール・イエローサブマリン

イエローサブマリンのボックス 「ういーおーりーびなえろさっばりん〜」てなもんで(^^;)。もとからAMTで出てたんだったかどうたったか、ちょっと覚えがないんだけど、存在自体は結構昔から知ってたキット。現在のガンプラなんぞ見慣れてると信じられないかもしれんけど、このカラフルな箱絵とは裏腹に、キット自体はグレー一色の大変地味というか、味も素っ気もないもの。昔のキットはそういうものなんであります。で、それはいいんだけど、なぜ今このキットが再販されるんでありましょうか。うーむわからん。ビートルズ再結成の話でもあるのか?(ないない)「イエローサブマリン」リメイクの話でも持ち上がってるとか?(こっちは無い話でもなさそうやね)

マーミット製 1/25ポインター

ポインター 前々から買おうかどうしようか、延々悩んでいたんだけども、帰省したときに郷里の模型屋で発見して、思い切って購入したもの。ちょっとお値段がお高めなのね、これ(^^;)。25,000円オーバーってのは、やっぱちょっと厳しいものがありますですな(^^;)。さて、一度覚悟を決めて購入しちゃえば、amtとかmpcといった、アメリカのクルマ・キットと並べられる1/25ってスケールは、やっぱそれなりにうれしいモンではあります(^o^)。煙草の箱と並べると、大きさがわかってもらえるかな。昔のアメ車は大きかったのよね(^^;)。大スケールの強みを活かしたディティールの作り込みもうれしくて、値段を別にしたらポインターのキットの中では、ベストっつー事になるでしょうな。

ポインター勢揃い それにしてもよくもまあポインターばっかり買い込んだモンだなワタシも(^^;)。左からマーミット1/25、ブルマアクの復刻版(バンダイ)、モデルガレージロム1/43、模型道楽1/76、ってラインナップ。こうしてみるとブルマアクの復刻版、大体1/30前後のスケールってことになりそうですな。

 いろいろと比べてみると、基本的にオモチャの要素の強いブルマアクを別にすると、実車がどうかは別として、一番「ポインターらしい」って感じられるのは、実は一番小さな模型道楽のモノ。メタルキット、って事も手伝ってか、小さいながらもポインターの大きさ、鈍重さ(あの車から、個人的に軽快な感じってのは受けないもので……)をうまく表現しているように思う。手に持ったときのずっしり感もなかなか。モデルガレージ・ロムのは以前に書いたからいいとして、今回のマーミットさんのポインターは大きさゆえのスケール感というか、迫力はさすがの逸品なんだけど、なんていうか、気持ち、ルーフあたりの高さが足りなくて、ちょっとテレビで見たポインターよりスマート過ぎる感じがしないでもありません。実際に組んでみたら、そんな事ないのかも知れないですけどねえ………

 さて、問題は果たしていつになったら組むかだな(^^;)。

プレイングマンティス製 ザ・ロボット

ふらいでー 「ザ・ロボット」とはなにか?じつはこれが「宇宙家族ロビンソン」のマスコットロボ、フライデーのこと。実はさすがの(^^;)オレも「宇宙家族ロビンソン」はほとんど記憶にないんであって、果たしてこのキットがどのくらいしっかりとフライデーを再現しているのか、良く判りませぬ。それはそれとして模型ファンには懐かしいアイテム。モンスターネタ、というかゲテモノキットといえばここしかない!の旧オーロラ製品の復刻版だったりするわけなんでありますこれ。

 知ってる人は先刻ご存じのとおり、オーロラ社はすでになく、このメーカーから出ていた異様なノリのキットたち(苦笑)は、世界のあちこちのメーカーに金型が流れているわけで、たとえば今モノグラムブランドで入手できる「ゴジラ」なんかも、もともとはこのオーロラから出てたんだよね。

 さてこの再版、復刻モノだけど、金型自体は経年変化するものだから、時がたてばモールドが甘くなったり、傷が入ったりすることが多くなるもので、それでなくても古いキットが一段とクオリティが下がり、その割に値段はバカみたいにつり上がったりすることが多いわけなんだが、今回の復刻オーロラシリーズは一味違う。

 聞いた話で真偽のほどは明らかじゃあないんだけど、今回のプレイングマンティス社、旧版の金型を利用するような形ではなく、なんとキットから直接採寸して、新たに金型を作り直したものなんだそうだ。結果として(なんたって新金型なんだから)旧金型を利用するものに比べてはるかにコストも低くなるし、なによりリピートがかけやすくなっているのだそうで。実は今回僕が買ったのも、二回目の輸入分だったりするんでありました。日本の優等生キットには比ぶべくもないですが、なんかアジみたいなものがあって、昔のキットもいいもんだと思わせてくれます。

 今回はこいつのほかに「大アマゾンの半魚人」とか「プルトニウム人間」のマニング大佐(巨人獣ね)なんかも復刻されておりますが、こうなると他のオーロラのゲテモノも復刻して欲しいですな。「巨人の惑星」のスピンドリフト号とか、結構欲しい気が(笑)。

モデルガレージ・ロム製 1/43 トータス号

 ポインターに続いてリリースされた、モデルガレージ・ロムさんの第二弾は「怪奇大作戦」のトータス号。トータス号またきわどいアイテムを選んだモノだなあ。こいつを狙うメカフェチっていったいどれぐらいいるんだろうね。だってトータス号だぜ、「怪奇大作戦」だぜ(^^;)

 このキット、以前「不浄に日記」でもちょっと書いたけど、少し前にワークさんで「どうですか?」って声をかけていただいたもの。その時は持ち合わせがなかったもので、「しばらく置いといて、売れないようなら買います」って言ってその場は事無きを得たんだけど、今日(12/19)出かけて声をかけたら、奥の棚から出してくるんだモンなぁ。まあオレしか買わんか、こんなもの(笑)。

ポインターと並んで さて、ポインターのときにも書いたけど、ロムさんのこのシリーズ、あまり出来がよろしくないのが辛くって、今回のキットもかなりラフな感じ。気泡もかなりあるし、特に車体の下回りはかなり手を入れる必要がありそうね。グラスセクションが広いから、キャビンも手ぇ抜けへんしな。

 救いはモノが小さいことかなあ。やたらバカでかいポインターと並べてみたら、ほれこのとおり。何でもトータス号、一説にはスバル360をベースにした(リアの感じとか、マーコス・ミニか何かかなと思ってたんですが)って言われているけれど、まあアメ車ベースのポインターと並べたら、そりゃこうなっちゃうかな(^^;)。とりあえず資料探ししないと手が付けられないな。何かイイ資料、ご存じの方いらっしゃらないかしら?

 あ、ポインターの色が違うのはサフェーサー吹いたからですー。

ウェーブ製 1/43 SV−01改

キット全景 「赤いペガサス」!むーん燃えるねぇ(苦笑)。日本マンガ史上唯一にして最高の本格F1マンガ、村上もとか氏の「赤いペガサス」の中盤のメインマシンがこれだ。モナコGPから登場したはず。設計者、トム・カサハラ氏をして「ロータスがワイのクルマをマネしたのや」、と言わしめたロータス79と並べてみるデザインライン、比較しようにも手元に同スケールのロータス78がないんで、ちょっと無理あるけどロータス79と並べてみたんだけど、どうかな(^^;)。まあウイングカーってのは一番目立つサイド・ポントゥーンあたりが似る傾向があるから、似るっちゃあ似るんだけど。

 でもま、ウイングカーとしては完成された形とも言える79と並べるのはやっぱまずいか(苦笑)。

デカール さてこのキット、DFV全盛のころのマシンゆえ、エンジン周りはいいとしても、それ以外の部分はコミックを参考に立体化されてる訳だけど、これがなかなかよく出来ててうれしい。ちゃんとサイドスカートがエッチングパーツになってたりして(^o^)。んでもって今回特筆すべきはデカール。ケン、ぺぺの両ドライバー用のデカールがセットされてるのはもちろん、最終戦、富士でスポット参戦した、クニさんこと高橋国光さん用のパーソナルマーキングも用意されてたりするんだな、これが\(^o^)/。

モデルガレージ・ロム製 1/43 ポインター

 モデルガレージ・ロムが原型を製作して海洋堂から発売されているレジンキャストキット。口が悪いのを承知で申し上げれば、かなりラフな出来で、たとえばフランスのプロヴァンス・ムラージュなどの超絶技巧レジンキットから見ればかなり見劣りする出来であることは確か。ボディ

 ただ、ポインターというアイテム自体が非常に個性的なシェイプなので、アウトラインをしっかり押さえれば、後はモデラーの腕しだい、ってところはあると思う。で、肝心のボディラインはご覧のとおり。わりといい感じでしょ?。細かいところでは、フロントウインドウのボディへの繋がりかた、ヘッドライトの下からバンパーに連なるスロープの切り落としまでが少し長いこと、リヤのウイングの下にフィレット状のものがないあたりが気になるところかな?どれも大した問題じゃないと思う。

 問題は成形か。特にリヤはかなり肉薄の部分があり、ほとんど向こうが透けてみえそうなところも見受けられるのと、デリケートなピラー部分に結構でっかいレジンの「溜まり」ができてたりして思わずちょっと腰がひけるところ(^^;)。思わずポリパテ買いに走った管理人の気持ちがわかろうと言うものである。

 とはいえ何となく心ひかれるアイテムではある。一つ腰をすえて作ってみようかな(^o^)。

C.V.F製・1/144ウルトラホーク2号

ぐにゃぐにゃのホーク2 予約してたんで衝動買いって訳じゃないんだけど、たとえばエステル製の恐るべきスーパーディティールのレジンキット群に比べると、なんかこう家内制手工業的な愛らしさにあふれた作品。ディティールがどうとか、モールドがどうとか言う前に、ウルトラ警備隊のメカが好きなんだ、だから自分で作るんだ文句あるかっ!って姿勢がすばらしい。

 パッケージ、説明書はパソコンに熱転写プリンタで作成したと思しきインスト、撮ってる写真は畳の上に置いて撮ったと思われる模様が見えたりするんだけど、なんかいいんだなあこれ(^o^)。

 僕は個人的にバQ、レジン、ソフビの順に好きなんで、めったにソフビキットを買うことはないんですけど、これはちょっと作ってみようかな、て気にさせる作品です。ただまあどうやってディティールアップしていけばいいんだろうねこういうキットは(苦笑)。

Collect Aire製・ワンマンポッド(2001年宇宙の旅)

箱の写真  「Godzzila 3-D」という本が入ったんだが買うかね?という西山洋書さんからのハガキをいただいて、西山洋書三宮店に行ったときのこと。残念ながら件の本、立体メガネで見る一種の飛び出す絵本で、僕の担当じゃなかった(笑)ものでそっちは買わなかったんだけど、帰り際に目に止まったのがこれだった(御存知の方は御存知のとおり、西山洋書神戸店は神戸のホビーショップ、『アクセルワーク』の中にあるんである)。いきなり「ワンマンポッド」である。むーんなんてマイナーなアイテム選択。思わず店員さんに「な、中見てもいいですか?」と声をかけたのが運の付き(爆)。

 念のため店員さんに「どんな感じですかね?」って聞いたら、「んー、異国情緒溢れるキット、って感じですかねえ」と苦笑まじりのお返事。んーこのアヤしさが好きなんだよ、オレ(馬鹿)。

箱の中身

 恐る恐る箱を空ければ、でてくるのはごろりんとしたレジンのかたまりとどこからがバリでどこまでがパーツか判らないパーツが少々。湯口も見えないから、恐らくタコ焼き式に半球ずつとろとろとレジン流して作ったんだろうね。「Limited Production」って単にシリコン型余分に作ってないだけやろコラっ(笑)。これでお値段6570円、なんか嬉しくなって買ってしまうオレって………(爆笑)。

 実はアクセルワークさんには、同じメーカーのオリオン号も入ってたんですが、こっちも凄かったぞ〜、むこうの新聞紙にくるまれた小振りのカツオ節が一本と、翼に見えないこともないぺらぺらのパーツが少々。これもお値段はおんなじぐらい。さすがに二つとも買う勇気はなかったな、って一つ買うだけでも充分イっちゃってるか(笑)。

 他にも「2001」から、エアリーズ月着陸モジュールと、なぜかこれだけは実在の機体、X-20ダイナソア実験機がラインナップにあるんだけど、肝心のCollect Aire社ってどこの国のメーカーなのか、箱にもインストにも全然書いてないんですけど〜、これでどうやって追加注文とかするんだろう………。

 などと釈然としないものを感じつつ、店員さんに「エアリーズ入ったら教えてくださいね」って声をかけてしまうオレも救いようのないお馬鹿さんではある(苦笑)。

[正徳福]模型 製”定遠”號巡洋艦

定遠の箱  コレも大概アヤしいな(笑)

 日清戦争時に日本海軍の猛打を浴びつつもついに沈むことのなかった名鑑、「定遠」と「鎮遠」の二隻の巡洋戦艦は有名で、たしか宮崎駿さんも「雑想ノート」の中でこの2艦について書いてらっしゃったと思う。光瀬龍氏の「征東都督府」(あれ、こんな字だったっけ)のなかでもこの海戦についての記述があったと思う。黄海海戦から100年後の1994年に恐らく台湾で作られたキットがこれだと思う。

定遠の艦首クローズアップ  とはいえこの辺、じつはちょっと確証はない。マザーボードなどであれ程高品質なモノを産み出すことができる台湾の能力を考えると、このキットのディティールはあまりにひどいんだよな。30年前の国産キットを見ているような気分である(笑)。ご覧のとおり、どうみたって甲板の板一枚の幅が1.5m以上はありそうなモールドなんだモンなぁ(^^;)。でも中国製だとすると、それはそれで共産主義国家たる人民中国、帝政清王朝の遺産を今になってキット化するとは思えんし………うーむ謎じゃ。

 このキットは郷里のなじみの模型屋さん、富山県は高岡市にある「ホビーショップ・フランケン」で購入。巡洋艦「致遠」と一緒で確かひとつ1800円だったかな。「フランケン」のおっちゃん、正月行くから、また変なキット用意しといてねっ(笑)

・追記
このまえアクセルワークさんに行ったら、そこそこの数が入荷してました。結構手に入れやすいキットなのかもしれないですね。

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