表紙 「火星のプリンセス」
 (「火星のプリンセス」「火星の女神イサス」「火星の大元帥カーター」)
 エドガー・ライス・バローズ著/厚木淳 訳
 カバーイラスト:武部本一郎
 カバーデザイン:岩郷重力・WONDER WORKZ
 ISBN4-488-60139-1 \1700(税別)

 うわあ、なっつかしいなあああ(^o^)。もはや説明不要の"火星シリーズ"。しかも武部本一郎画伯のイラストつき、懐かしの創元SF文庫のアレが、 3冊まとめて読めちゃうというお徳用てんこ盛り。

 僕が初めて読んだときは、確かまだ訳は小西宏さんだったと思いますが、'79年に厚木淳さんによって、訳しなおされた版がこちらの元になってるそうです。言われてみると微妙なところ、特に固有名詞の一部にちょっと違和感感じたかな。僕にとってはやっぱ、タースの皇帝(ジェダック)、スバン・ディーンの娘はサビアじゃなくスビアだし、サークの王(ジェド)はロルクワス・トメルじゃなくてロルクワス・プトメルなんだけどな(^^;)。

 でもでも、やっぱこのシリーズは読んでて楽しいですね。確かに主人公のジョン・カーター、もともと南軍の軍人ってことで、鼻持ちならない白人優位主義みたいなものを下敷きにした騎士道精神を能天気に心棒してたりして、「お前が惚れた女一人助けに行く過程で、一体何万人が死んでると思ってるんだこらー」とか、突っ込もうと思えば出来ますけど、ま、それはヤボな話なんでしょうね(^^;)。

 説明不要の名作、武部画伯のドキドキ(^^;)イラストとあわせて、まずは楽しく読みましょう。年配の皆様はノスタルジーとともに、まだ読んでない人はSF史上の必読作を読めるいい機会ってことで(^o^)


99/6/27

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