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「大いなる復活のとき」 サラ・ゼッテル 著/冬川亘 訳 カバーイラスト 内原恭彦 カバーデザイン ハヤカワ・デザイン ハヤカワSF文庫 ISBN4-15-011273-8 \760(税別) ISBN4-15-011274-6 \720(税別) |
さまざまな亜種に分離しつつ銀河系に拡散した人類。宇宙の果ての惑星"施界"の上流階級の地位を捨て、システムズ・ハンドラーと呼ばれる一種のハッカーとして宇宙を旅していたエリク、そんな彼に最強の種族、ルドランド・ヴィタイが持ち込んだ不可解な依頼。それはかつてルドランド・ヴィタイを敗北させたある勢力、"淫らな血(オノランテ・サング)"の秘密に迫るものだったのだ………。
ワイドスクリーン・バロックのごった煮感覚と、今風な遺伝子がらみのネタ、懐かしの"銀河帝国"のコンセプトまでも持ち込んだ、サラ・ゼッテルさんのこれが長編第一作。ローカス賞受賞のじつに力作なんですが、うーむ、これ、面白いのか(爆笑)?
アイデアてんこもりの面白さってのは確かに認めるところなんでありますが、なんかなー、このお話、先へ読み進みたいと思わせるものがないっつーか、こう、あれだ、ありていに言ってかなり退屈なんだなー。オレだけかなー。読み終わるまでに多大な苦痛を感じてしまったですが(^^;)………。