image1002.gif 五行歌とともに綴る私の遠距離介護 ・老親介護
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     くたくたになりながらも
     また
     母と並んで
     診察を待てる喜びを
     噛みしめる


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 私の遠距離老親介護は1996年9月の母の入院から始まり、母が亡くなった2000年11月までの4年間が第一段階でした。その後、母を懸命に介護してくれ、独り暮らしとなった高齢の父への遠距離介護が続いております。


     「おばあさん入院したよ」
     覚悟はしていても
     突然の
     「母入院」の父からの知らせに
     只うろたえる



 最近、私は偶然「五行歌」という五行で書く詩に出会いました。五行歌は五行で表現することと、口語で表現することだけが決まりの詩で、誰にでも簡単に作れる詩です。

 「誰でも作れる」と言うことで「本当かなあ?」と思っていたら、本当に私にも出来るようにりました。詩を作るなど、今まで考えたことさえなかった私にも出来た五行歌ですが、これが介護の気持ちを表すのにぴったりなので、介護の模様に織り込んでみることにしました。



 私の遠距離老親介護は,「介護」と言っても、常時介護をしたのは老老介護の高齢の父の方で、私は毎週または隔週帰省して父を助ける間接的な介護を行いました。

 今まで他人事であった老人問題が突然自分自身の切実な問題になり、既に介護に関わっている皆さんの苦労がほんの少し分かった私ですが、当事者能力をなくし、病院、行政からも一人前の人間として扱われなくなった老人が生きて行くこと、あるいは世話をして行くことの大変さ、日本の現状の悲しさを痛感しております。

 母の介護から父の介護へと、足掛け十年に及ぶ介護の記述で、内容及び時間の進行が輻輳して混乱しておりますが、ささやかな私の体験が皆さんの何かのお役に立てれば幸いです。



【母】
 1996年9月に呼吸器系疾患(免疫不全系の呼吸困難及び肺炎他)を患い(78歳)、以後入退院を繰り返した後、在宅で療養してきました。呼吸困難、強い薬の副作用、入院のショック、長期の入院などにより、生活感がなくなり、自分の身の回りのこと以外はほとんどを父に頼って、テレビを見るだけに近い生活をしてきました。発病から二年ほどでボケの症状が進み、物忘れや幻覚に苦しむようになりました。

 年々寒さに弱くなり、冬場には体力低下が著しく、何度か危機を迎えましたが、家族の懸命の励ましの中で何とか乗り切ってきました。

 しかし2000年の秋頃の体力の低下は克服することができず、入院先で、両手を流動食の管を抜かないようベッドに繋がれたた状態で(今の医療の体制ではこれが普通だと言うことだと思いますが)、家族にとっては複雑な心境のなかで逝ってしまいました。薄々分かっていましたが、日本の老後の現実、豊かさを実感できない理由を思い知らされた思いでした。82才でした。

【父】
 頼りにしていた母に思いもよらず病気になられ、母の入院直後は毎日泣いて看病していた父ですが、母に代わって一切の家事を行って来ました。しばらく前から補聴器も使えないくらい耳が遠く、普通に会話が出来ないので、二人だけの生活では、母が痴呆になるのを助長した気もしますが(大きな声で話すのは、すごく体力を使います)、九十歳の高齢でよく母の面倒を見てくれました。母亡き後はやはり田舎で一人暮らしをしております。

 その父も、もう九十四歳で、独り暮らしの限界となっており、待ったなしの状態に近づきつつあります。 父の遠距離介護日誌T父の遠距離介護日誌U


     祝ってくれる人の
     いない
     敬老の日
     父の癇癪が
     爆発する



【父母の住まい】
 静岡県西部の田舎町に住んでおり、私の住んでいる東京都内からはバスや電車を5,6回の乗り継いで片道6、7時間かかります。一泊二日で利用できるわずかな時間の中、いつも慌ただしく通院・買い出し・片づけ清掃・諸手続・親父へのケア他、やらなくてはならないことをバタバタと片づけてまた東京へとんぼ返り。大変なプレッシャーの中、現実なのか夢(悪夢)なのか分からないような日々でした(です)。親戚他いろいろな方の支援を頂きましたが、田舎とは言え高齢者だけの家庭は、半ば地域と孤立した中で生活しており、余計にその感を持つようです。


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