5.逆立ちをする狩人


  猟犬のおおいぬ、こいぬを連れ、夜空で狩をする人、そう、冬の三ツ星で有名なオリオン。彼の足元には目立たないけど獲物のうさぎ座なんていう星座もあります。

  ギリシャ神話ではサソリとのエピソードも有名です。でも、彼って隠れた特技があるんです。実は、逆立ちが上手なんです。それも夏限定!

  なんのことって?

  南半球では北半球とは夏と冬が逆転します。つまり、日本とかが冬のときにはオーストラリアやニュージーランドとかは夏。でも夜になって見える星は同じ。っていうことは、南半球に行くと、夏の夜空にオリオン座が出るんです。しかも逆さまに。っていうか、見てる僕らが逆さまなんだけどね。
  僕はまだ南半球には行ったことないんだけれど、一度、夏に逆立ちしているオリオンを見てみたいな。

  それから、南半球の話が出たのでそのついでに。夜空を埋め尽くす星座の名前、北半球と南半球ではその傾向がぜんぜん違う。北半球では神話などの登場人物やけものの名前とかがついているけれど、南半球では羅針盤とか定規とかコンパスとか、、、、

     なぁ〜んでか?!

  地球って、北半球と南半球を比べると、陸地は圧倒的に北半球の方が多いんですね。したがって、さまざまな文明もその大半が北半球。したがって、北の星座は古い名前が多いんです。

  でも、人間が船に乗って航海に出るようになり、夜空の星々につけた名前は航海にちなんだ名前が多いんですね。

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