日本の最高峰
富士山登頂!!

 勤め先が湘南方面だった頃は、朝通勤途中に富士山が見えただけで一日が楽しく過ごせそうな気がするくらい富士山には思いいれのようなものがあった。思い起こせば小学校の頃、校舎の最上階に位置した音楽教室から見た富士山。冬、雪が積もっていれば、
  「俺が昨日、お塩パラパラしてきた。」
とか、曇って見えなければ、
  「昨日スコップで平らにしてきた。」
などと冗談を言う音楽の先生。その頃から富士山に対する憧れのようなものはあったのだろう。しかし、そんな思いでなどなくても、日本一の高さ、その姿の美しさ、、、富士山が嫌いな人はいないのではないだろうか。

 とまあ、前置きは置いといて、ともかく富士山に登ってきたのでぇ〜す!!

 富士山に登ろうという気持ちは何年も前からあった。それ以前からゴールデンウィークに5合目あたりの残雪を求めてスキーに行ったりもしていたので、富士山という存在自体はいつも身近にあった。しかし、富士山ってどうやって登るの?旅行会社かなんかのツアーとかに申し込むの??装備は???いろいろな疑問の壁に阻まれ、いままで実現していなかった。
 しかし、昨今のインターネットという便利なお道具のおかげで、これらの疑問は一つ一つ解かれ、ついに実行に移すことができたのである。
 以下に今回、情報を収集するのに役だったホームページの中から二つあげておく。

山梨県富士吉田市の「富士山がいっぱい」
静岡県・静岡県観光協会の「富士山情報」

 また仕事場に、何度も富士山に上ったことのある先輩がいたのも情報源としては大変助かった。その先輩の行動パターンは、週末、会社が終わるとその足で須走口へ向い、BBQで盛り上がり、仮眠して夜中に登りはじめ、7〜8合目当たりで御来光を見るのだそうだ。
 しかし、最近は電車通勤なので、金曜の移動はつらい。そこで、コースは雑誌「るるぶ」に、初心者にお勧めと書いてあった富士宮口に、日程は余裕をみて土曜の午後移動、日曜の早朝登山ということにした。
 8月21日、午後3時、同じスキークラブのあっちゃんに迎えに来てもらう。クーラーボックスやカセットコンロなどを積み込んで出発。約束には少し遅れたが、4時15分足柄SA到着。僕と同じ会社の佐々木さんと落ち合う。その後、御殿場ICで降り、夜食の食材を買い、ファミレスで早めの夕食、コンビニ経由でスカイライン新5合目へ向った。
 登っていく途中降っていた雨も5合目ではやみ、持ってきたカセットコンロで肉と野菜を炒め、ビールで乾杯し、11時頃就寝した。

 翌朝はまだ暗い4時に起き、買っておいたパンで朝食。いつしかあたりは朝焼けの中。食後、準備をしてさあ出発。
 まだ元気な面々。ふと西の空を見ると、朝日を浴びた富士山の陰。なかなか幻想的である。
 登り口から数分のところに総工費二億円、ハイテク水洗モデルトイレ。どこがハイテクなのか良く分からないが、どうやら、排水を循環させて再利用しているようだ。用を足して登りはじめたのがちょうど5時半。
 この後、数時間にわたって登り続けたわけだが、余裕がなかったのか、景色が変わり映えしなかったのか、途中で撮った写真はこの一枚だけ。多分、8合目あたりの一番つらいあたり。
 ということで、あっという間に山頂到着。時刻は8時45分。ガイドブックなどには4時間半とも5時間とも書かれていたが、着いてみれば3時間15分。なかなかのハイペースだった。富士宮口山頂の駒ヶ岳からの大パノラマ。左から三島岳(3740m)、山頂の山小屋、剣が峰(3776m)、浅間大社奥宮、火口を隔てて白山岳(3756m)?、ずぅっと右にきてNTT富士山頂分室、あとは雲、雲、雲。
 しばらく(5分位)してあっちゃん到着。あっちゃんは最後の8合目〜山頂あたりがつらくて、ペースが落ちたとか。その後、9時45分ころ、佐々木さん到着。
 しばらく山頂で休んだ後、お鉢巡りに挑戦した。どっち回りに回るかで悩んだが、まずは剣が峰をやっつけようということで時計まわりコースを選択した。剣が峰あたりからの火口&あっちゃん。火口の迫力がいまいち伝わらないかなぁ。縦パノラマの方がまだわかるかなぁ。これでもだめなら自分で行って見てきてネ!
 剣が峰では一応、3人とも記念写真。「日本最高峰剣が峰」と書かれた碑とともに、富士山レーダーをバックにあっちゃん、同じく佐々木さん
 お鉢巡りを続け、河口湖口、須走口の山頂の山小屋でまたまたビール。大日岳(3750m)の手前あたりから会社にTEL。休日出勤している例のリピータの先輩に登頂の報告。その先の小さな鳥居で、佐々木さんが5合目で買った杖に付いていた鈴を無事の登頂を感謝して奉納。お賽銭にピッカピカの10円玉を入れてました。
 この後、富士宮口頂上まで戻り、12時40分頃から下山開始。僕とあっちゃんは2時間程、佐々木さんは下りはじめに砂利に足を取られて転倒し、膝を痛くして40分程遅れて到着。東名が事故渋滞でちょっと時間がかかったが、7時頃厚木で夕食のあと各自帰路に付いた。お疲れ様でした。

《おまけ》
 山頂でマウンテンバイクを持ってきている人を 何人も見かけた。話しをしてみたら、2時間位で下ってしまうそうだ。でも、彼ら、電車で来ていると言っていたところを見ると、下るといっても5合目ではなく、もっと下のことを言っていたのかもしれない。恐るべしマウンテン野郎ども。

 この日はちょうど、日テレ系の24時間テレビの真っ最中。僕らが下りはじめた頃、7or8合目当たりで子供たちと登っている次晴君とすれ違った。あはっ!テレビとおんなじ!!思わず写真撮っちゃった。


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