PlayingAlbums for macOS

  1. 概要

アルバムはその曲順で聞く。当たり前のことを実現するアプリケーションです。アルバム単位でシャッフルしたプレイリストを作成します。

Disc1とDisc2があまり関係ないアルバムであればディスクで分けたり,ベストアルバムのようなものは曲ごとにばらばらにしたり,細かな設定ができます。その設定は保存されるので,いつでも同じ設定のままでシャッフルされます。iCloudにその設定を保存することもできます(インターネットを介したiCloudへの接続が必要です)。他のデバイスでも設定が共有できます。前バージョンでも同様の機能はありましたが,デバイス間でプレイリスト共有を実現のため構造を大幅に見直した結果,前バージョンとのデータの互換性はありません。全てのデバイスのPlayingAlbumsをバージョン2にする必要があります。

iCloudを介してプレイリストごとにシャッフルしたリストを共有することもできます。同名のプレイリストで概ね曲が同じであれば自動的に共有されます。現在の再生曲も共有されます。

上記の自動的なプレイリストの共有以外にもiTunes形式のプレイリストを書き出すことができるので,それをiTunesに取り込んで使うこともできます。iTunesにプレイリストを取り込めば,同期しているiPhoneやiPadやiPodなどiOS機器でもアルバム内の曲順を保ったままシャッフルされたプレイリストで聴くことができます(標準のMusic Appでその曲順のままで再生)。

簡易の音楽再生にも対応しています。プレイリストのどこまで聴いたか記憶されるので,一度アプリケーションを閉じて再起動しても,同じ曲から再生されます。

プレイリストに含まれるアーティスト名を元にiTunes StoreやApple Musicで検索したアルバム情報を自動的に表示します。アーティスト名を用いた検索,それに基づいたアルバム情報の取得はインターネット接続が必要です。

  1. 使い方

macOS Catalina 10.15では,PlayingAlbums 2.0においてはライブラリを読み込むために,Musicアプリケーションから手動でライブラリを書き出してPlayingAlbumsで読み込む必要があります。macOS Mojave 10.14までの場合は,iTunesの環境設定の詳細設定の「iTunesライブラリXMLをほかのアプリケーションと共有」を有効にします。自動的にPlayingAlbumsでの解析も自動的に行われます。

macOS MojaveからCatalina 10.15にOSをアップグレードした場合,PlayingAlbumsは引き続きそれまで自動的に書き出されていたユーザフォルダの「~/Music/iTunes/iTunes Music Library.xml」を読み込もうとします。しかし,そのファイルは自動的に更新されることはないため,Musicアプリケーション内でそのファイルを手動で上書きして更新するか,別のファイルを指定するしかありません。読み込むファイルを変更するのはPlayingAlbumsのPreferencesで変更できます。

macOS Catalina 10.15ではセキュリティの仕様上,ユーザの「ミュージック」フォルダ内に置いたファイル以外は起動の度に一度指定しない限りアクセスできません。XMLファイルをミュージックフォルダ内に置くか,起動時にファイルを指定する必要があります。

ウィンドウ左のビューで元となるプレイリストを選びます。iTunesから自動的に読み込まれます。含まれる曲が同じプレイリストは無視されます。ミュージックビデオなど動画を含むものは取り込まれません。曲名,アルバム名,アーティスト名が同一の曲はそのうちの1曲しか読み込まれないことがあります。

複数のディスクをもつアルバムにはディスクごとに分けるかを選択するチェックボックスが現れます。曲単位でばらばらにシャッフルするかどうかを選択するチェックボックスもあります。

設定が終わったら「Show Playlist」をクリックするとシャッフルされたプレイリストが表示されます。新しいプレイリストを表示する時に自動的に設定は保存されます。プレイリストも自動的に保存されます。プレイリストを表示しなくても,メニューの「File」→「Save Settings」で設定だけ保存することができます。

気に入ったプレイリストはiTunes取り込みように書き出すことができます。任意の場所に書き出してiTunesで「ファイル」→「ライブラリ」→「プレイリストを読み込み...」で読み込みます。

同じ設定のままでもう一度シャッフルするときは「Reshuffle」をクリックします。新しいプレイリストに上書きされます。

曲を再生することもできます。再生場所は記憶されます。アプリケーションを再起動しても引き継がれます。再生開始の曲はいつでも変更できます。PlayingAlbums内で再生させるかiTunesを使って再生するか選択することができます。「Preferences」で設定できます。Playing Albums内で再生する時は,ローカルに保存されていない曲,Apple Musicや古いiTunes Storeの曲などDRM protectがかかった曲は再生できないのでスキップされます。このアプリケーション内での再生の回数などはiTunesには反映されません。iTunesを用いた再生の時はすべての曲が再生可能です。「Playing Albums with AppleScript」というプレイリストを自動的に作成してその中の曲を書き換えながら再生していきます。このプレイリストの書き換えに時間がかかる,正常に書き換えられない場合は一度に作成する曲数を減らすと改善されます。「Preferences」で変更できます。

  1. 更新履歴

2.0

macOS Catalina 10.15に対応。しかし,ライブラリを読み込むために,Musicアプリケーションから手動でライブラリを書き出してPlayingAlbumsで読み込む必要がある。

アプリケーションの安定性を向上。

解析速度など,動作速度の改善。

内部構造を大幅に改変。iCloudを介してデバイスを超えてプレイリストも共有を可能にした。

再生開始の曲を任意に選べるようにした。

iTunesを利用して再生するときの安定性が大幅に向上。

再生の「Hybrid Mode」を廃止。

1.1.0

ライブラリに追加していない曲があると起動できない問題を解消。

Apple Musicなど保護された楽曲を演奏しようとしてプレイヤーが停止してしまう問題を解消。

PlayingAlbumsで演奏できない上記楽曲をiTunesを使って演奏するモードを追加。

その他メモリリークや不具合の解消。

1.0.1

「iTunes Music Library.xml」を設定の際に一度誤ったファイルを選択してしまうと起動しなくなる問題を解消。

1.0

最初のバージョン

  1. 重要説明事項

本ソフトウェアの使用は,お客様ご自身の責任でなされるものとします。すべては現状のまま提供され,いかなる保証も適用されません。Kuroは,適用される法律の許す限りにおいて,法律上の瑕疵担保責任,商品性の保証,特定目的への適合性の保証,権利の不侵害の保証を含むいかなる明示もしくは黙示の保証責任も一切負いません。また Kuroは,本ソフトウェアの開発・配布が中断しないこと,安全性,もしくは誤りがないことを保証しません。 お客様は,本ソフトウェアをダウンロードもしくはその他の手段で取得する場合は,お客様ご自身の判断および責任において行っていただくこと,また、その結果として発生するデータの損失またはお客様のコなどはンピューター・システムへの損傷などのいかなる損害もすべてお客様の責任となることを理解し,同意するものとします。お客様が本ソフトウェアの書類を使用することに起因して発生する直接的損害,間接的損害,偶発的損害,通常の損害,特別の損害あるいはその他の拡大損害(逸失利益,ビジネスの中断,情報システム上のプログラムおよびデータの損失,情報システムの損失およびその他の損失を含むがこれに限られない)に対するいかなる責任も負いません。

  1. ライセンス

本ソフトウェアは個人で使用することを前提としており,作成物の商用利用はできません。

  1. 問い合わせ