T
ラムネが食べたくなって
久しぶりに駄菓子屋に行った
薄い埃の下に
緑色の...あのケース
手にとってみると
何だか懐かしくなってきて...
君への手紙を丸めて入れて
休み時間に渡しに行った
ラムネのケースの交換が
毎日毎日楽しみだった
今でも残っているんだよ
君からの手紙...
次の時間が体育で
サッカーしながらそれを読んだ
よく砂ぼこりの所為にして
ぼやけたボールを見ていたんだ
引き出しの中に今もある
緑色のラムネのケース
丸めて入れた君への手紙
もう一度...贈りたくなった
U
...傍で応援するからさ
...隣で見守ってるからね
いつも君は僕にそう言った
たった20文字の弱音に
君は...そう言ってくれた
いつだっただろう
非通知の一方的な手紙に
僕が返事を書けるようになったのは...
毎日のように届く君からの手紙が
僕の支えになっていた
弱音を全部吐き出して
...弱音を全部受け止めて
僕らの手紙の最後はいつも
...ありがとう...で終わっていた
いつだっただろう
手紙の中に雨が降って
手紙の中にてるてる坊主を吊るしたのは...
涙の僕の隣でそっと
君と僕のてるてる坊主を
...2つとも見えるよね?
手紙の中に吊るしてくれた
...てるてる坊主作ったよ
ずっと大切にしていたい
あの頃の記憶...あの手紙
たった20文字の想い出だけど
心の中に広がってる
だから手紙の最後はいつも同じ
...ありがとう...で終わっている
V
君と僕との距離が
ようやく近付いて来たとき
僕は初めて君に手紙を送った
直接口では言えないこと...
...今までごめん
その手紙にいっぱい込めた
あれからどのくらい経っただろう
予想してはいなかった...
君と僕は真友になれた
君からの手紙が届くたび
僕は君の優しさに触れる
...こんな日が来るとは思わなかった
...馬鹿言ってんじゃねぇよ
君からの手紙のはじめは
そう綴られていた...
君の気持ちが真正面から入り込み
心の奥にぶつかった
僕が吐いた汚い気持ちに
君は本気で考えて
本音でぶつかってきてくれた
あの言葉が嬉しくて
...現状に甘えているんだと思う
また過去を後悔した...
よかった...君でよかった
僕は手紙にそう記した
星を散りばめた天井を見上げ
あの日一緒に眺めた
流れ星を思い出しながら...