青い絨毯

 空を見上げても
 何も変わっちゃいないけど
 木を探しても
 何も付いちゃいないけど
 僕の行く先には
 青い絨毯

 小さな光も集まれば
 あんなに明るくなるんだから
 小さな花も集まれば
 きっと僕らに喜びくれるよね

 寂しくなって 哀しくなって
 帰り道はうつむき加減
 景色も空もまだ冬なのに
 僕の足元には春がいた
 踏まないように 潰さないように
 僕は絨毯を避けて歩いた

 誰よりも早く
 春を見つけたよ
 一番早い
 春を見つけたよ
 僕の足元には
 青い絨毯

 小さな温もり 集まって
 僕を暖めてくれるから
 小さな命 集まって
 季節の訪れ教えてくれるよね

 空を見上げても
 何にも聴こえはしないけど
 木を探しても
 何にも見えはしないけど
 僕の帰り道は
 青い絨毯




  少しばかりの太陽

 雨の中に一輪花が咲いていました
 道の真ん中に花は咲いていました
 花のふちに当たる水滴が
 黒い地面に吸い込まれていきました
 太陽が空に現れたとき
 花は身体を震わせその花びらをとじました
 花のふちに光る水滴が
 道端の紫陽花に落ちました

 長いこと花は雨に当たっていました
 すぐ横を別の花が抜かして行っても
 その花はその場に立ちつくしていました
 花びらの下の貴方の顔は
 涙に濡れていました
 少しばかりの太陽で
 貴方は少しばかりの笑顔を見せました

 でもまた雨は降り
 花は淋しく開いていました




  
LAVENDER

 ...でもね
 それでも好きだよ

 君は他の人を想っているし
 僕は君の友達を演じてる
 この想いは
 絶対に教えちゃいけない
 ずっとずっと封印してた

 無理なコト解かってる
 君の気持ちなんて
 操作できるわけがない
 ...でもね
 それでも好きだよ

 君が話しかけてきても
 もう何も感じない
 自分の気持ち見せても
 無駄なだけ
 それより
 君の幸せを一緒に願う方が
 僕にとってもいいと思うよ

 この気持ちは
 君には決して届かない
 ...でもね
 それでも好きだよ





  松ぼっくり

 風が呼んでいて
 急いで外を見渡した
 家の前の道路にそっと
 贈り物があった

 静かだよ
 空は凍えて静かだよ...

 木が囁いていて
 夢から飛び出して夜を眺めた
 暖かい月の隣にちょっと
 贈り物があった

 静かだよ
 空は凍えて静かだよ...

 闇が震えていて
 光を止めて黒にしてみた
 廊下の先に本当に小さな
 贈り物があった

 静かだよ
 空は凍えて静かだよ......




  桃雪

 季節はずれの雪に
 なんか色がついていた
 まだ変化が気付かない
 3月の朝...
 桃色に染まった雪は
 甘い味がした
 恋してる人の心から出てる色と
 おんなじだった

 人形ももう片付ける頃
 桃色の雪は積もりはじめる
 別れるのを拒んでいる僕らのように
 いつまでも冬はしがみついている
 僕らの みんなの恋は
 あの雪に色をつけてる

 いつまで降ってくれるんだろう
 この雪がやんだ時がきっと
 僕らの別れの刻なんだろう