理解

 あの日 僕はわかった
 君が 僕を怒ってるってこと
 僕の犯した過ちが まだ許されてないってこと
 いつかやろうと思っていた
 それが実現されないだけ

 あの日 僕は気付いた
 君の心は 傷ついてるってこと
 僕のつけた傷が まだ傷んでるってこと
 いつか言おうと思っていた
 それが実現されないだけ

 いつかまた元に戻ろうと思っていた
 ただ…
 それが実現されないだけ




  落とし穴

 僕は落とし穴を掘った
 君と僕の間に…
 理由は無い
 でも
 僕は落とし穴を掘った

 僕は落とし穴を掘った
 君と僕の心に…
 理由は無い
 でも
 僕は落とし穴を掘った

 穴は深く静かで
 君を僕を寂しくさせる

 僕は落とし穴を埋めたい
 理由は無い…




  心の窓

 君のために開いていたのに
 君のために磨いていたのに
 君はガラスに姿を映さなかった
 涙のたまった僕の目には
 曇りガラスしか映らなかった…

 青空が見えてたこの窓も
 今は堅く閉ざしたまま
 太陽が見えてたこの窓も
 今は悲しみしか見せてくれない

 君の事を思うたび
 窓は静かに心を冷やす
 君の事を想うたび
 窓は静かに語りかける

 本当は開きたいんじゃないのか……

 君のために開くから
 君のために磨くから
 ガラスに姿を映してくれないか
 僕は見てるよ
 君が来るまで……




  記憶の片隅で

 君に見せるはずの笑顔を
 忘れてしまったよ
 いつも笑ってなかったから
 本当の笑顔を
 忘れてしまったよ
 君の心を和らげるはずだったのに
 もう忘れてしまったよ

 いつか記憶の片隅で
 静かに眠る笑顔が
 僕の元に帰ったら
 一番はじめに見せるから
 だから待ってて
 君に見せたいんだ
 本当の笑顔を………

 いつか記憶の片隅で
 君を想えるようになったら
 もう一度帰ってきてくれるよね
 僕の笑顔を見に………
 君の笑顔を見せに………

 君に見せるはずだった笑顔は
 記憶の片隅で眠っている
 僕が見つけるまで
 僕が起こすまで
 ずっと待ってて
 
 僕も待っているから
 僕の前で本当に笑うところを………




  想い出の唄

 知らず知らずのうちに口ずさむ
 あの曲は僕の想い出の唄
 あの曲の奥に
 寂しさや哀しさが込められている
 いつか君とやろうって言ったけど
 それも無理になった
 いつか君と思い出そうって言ったけど
 君はきっと思い出してはくれないだろう

 街であの曲が流れると
 僕は無意識のうちに振り返る
 君が唄って後ろから来ていたから
 それを覚えてたから
 君が後ろにいるような気がしてた
 あの曲のおかげで君と話が弾んだ
 でもその曲は今は何処にあるだろう
 君の心の中にいるのだろうか
 あの曲が聴きたい

 鼻歌でも出てくるのはあの曲
 唄った事なんて無かったのにね
 耳に入ってるうちに覚えちゃった
 上手いねなんてみんなに言われても
 嬉しくはならないんだ
 他の人と一緒に合わせたって何にも感じない
 あの頃の僕が感じ過ぎだったのかな

 君とすれ違うときあの曲を唄った
 背中に視線を感じたけど
 振り向こうとはしなかった
 君にも想い出の曲があったんだ
 知らないうちに敬遠してて
 忘れようとしてて
 僕は想い出を大切にするよ
 想い出は君だから
 この曲は君だから

 聴こえてくるあのメロディー
 何故か君の声が混ざっている
 僕もその場所に行って唄いたいけど
 それは出来ないから
 僕は一人その歌を口ずさんだ