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 過去は変えられない...
 だからこれからを変えなよ...

 君の一言が
 随分僕の支えになった
 あの言葉があったから
 今の僕が在る
 変えられない"過去"に悩まされて
 変えられる"これから"に気付かなかった
 あの一言があったから
 僕は"これから"を変えられた

 だから僕はこの言葉をみんなに贈る
 僕がこの言葉に支えられたように
 みんなの支えになるように...
 みんなが"これから"を変えられるように...




  写真

 笑ってる写真はたくさんある
 どのアルバムを開いても
 すべての頁が笑顔で埋められていた
 いつも笑っていたのか...それとも
 笑っているところしか撮らなかったのか
 哀しみを表現している写真は
 一枚も見つからなかった

 でも僕は泣いたのを覚えている
 笑ったことより泣いた記憶の方が鮮明に残っている
 それなのに...僕は明るい子だと写真は語る
 哀しみを知らない子だと写真は語る

 最後のアルバムの頁を開く
 ここには涙が写っているのかもしれない
 ...でも其処にも
 幼い日の僕の笑顔しかなかった




  友の記憶

 遠く空が見えるベランダで
 僕は君との橋を直した
 かなり前の想い出を二人で語った
 空を眺める君の眼を
 久しぶりに見れたような気がする
 知らなかった君の気持ちが
 僕の心の穴に落ちる
 まだ埋まりそうもない大穴だけど
 君の気持ちが少しずつ...
 少しずつだけど埋めてきてる

 想い出は昔にしかなかったわけじゃない
 でも笑って話せる想い出は
 そのくらい前にしか見当たらなかった
 君と過ごした2年間は
 ほとんど姿を追っただけだった

 懐かしい君の声
 耳を塞いで聴かなかった声も
 今は聴けるようになった
 君の優しい気持ちが
 その声にのって僕に届く
 記憶の中に作り上げられた君の偽者は
 やはり偽者であって
 君の優しさまでを表現することはできなかった
 君の後姿を追い求める僕には
 君の心なんて解かれなかった
 昔の君を映していた眼は暗く汚れていて
 君を僕のものさしでしか見ていなかった
 だから......

 今まで言えなかった"ゴメン"が
 君の隣で話していたら
 無意識のうちに飛び出した
  君の"ゴメン"が胸にしみて
  君の足音が消えたあとも
  遠い空を眺めていた




  音

 僕が出した言葉が貴方に届く頃には
 もう既に過去のモノになる
 今の気持ちを表現したくても
 それを言葉に...文章にした頃には
 もう既に過去のモノになる
 "スキだよ"なんて貴方に贈っても
 貴方がその意味を理解した頃には
 もう既に過去のモノになる

 音の速さが速くて
 僕の口から君の耳まで一秒もかからないとしても
 僕の口から出てしまったあとの余韻は
 過去のモノであって
 君が流した涙が
 止めどなく流れているとしても
 君の眼から出てしまったあとの潤いは
 過去のモノであって...

 貴方を好きなのは
 過去のことなのかもしれない
 確かに1秒前も1時間前も貴方を好きだった
 でもそれだけじゃない
 きっと1秒後も1時間後も貴方を好きだろう
 この気持ちを言葉に出すと過去になるのなら
 何も言わずに君を抱きしめるから
 それで今の気持ちを表現できるのなら...
  僕に伝わる君の心臓の音さえも
  過去の所有物になってしまうのだろうか